TOEIC受験経験者が英検1級を受けることで変わる英語力

TOEIC受験経験者が英検1級を受けることで変わる英語力

 
就職や転職を見据えると、英検よりもTOEIC試験のスコアを視野に入れて学習を行う学生や社会人は少なくありません。しかし、英語力向上という意味では英語検定からのアプローチも有効です。今回はTOEIC受験経験者が英検1級を受けることで変わる英語力についてお伝えします。
 

語彙力のレベルアップ

 
英検3級は中学英語がメインとなり、2級となると高校英語とレベルは上がっていき、日常英会話だけではなく社会生活に必要な英語力も求められるようになります。
そして英検1級はTOEICスコアで換算すると950点が目安となるため、試験の難しさが見て取れます。
 
ビジネスシーンを想定した出題が多く、ビジネス英会話力を測定するTOEICに対して、英検1級となると学術的な文章が増え、問題に使用される単語が難しいという印象を持つ方も少なくありません。
ネイティブでも普段使うことのない単語が用いられることもあるため、勉強しても仕方がないといったイメージを抱いている方もいるでしょうが、日常で全く見聞きしないというわけではありません。
 
英語の基礎的な語彙力不足の方は、もちろん優先すべきは日常英会話レベルのインプットになりますが、一定以上の英語レベルを保有している方は、英語圏でのスピーチやニュースに洋書でも使用される単語を知っていることで理解できる幅が広がるため、英検1級受験のための学習が無駄という結果にはならないでしょう。
 

スピーキング力への影響

 
そもそもTOEICは聞く読むの2技能のみを測定する試験となるため、聞く・読むに加え話す・書くが求められる英検を意識することで必然的にスピーキング力、ライティング力と共に文法を構築する能力アップ学習に励まなくてはなりません。
 
旅行や趣味といった範囲の英語を使用することができる方であっても、英検1級での面接試験では社会問題がテーマにされることもあり、教養不足や問題意識の低さも原因として考えられますが、国際問題や教育問題などについてディベートやディスカッションする機会というのも少ないため苦戦することになります。
 
そのため、英検1級合格に向けて学習に励むことで、英語をただ話すことのできるスピーキング力だけではなく、問題に対しての解決策などに思考を巡らせ自分の意見をまとめて英語で主張する力というのにも意識が働くようになるでしょう。
 

まとめ

 
TOEICでは測ることのできない英語能力だけではなく、考えを英語で説明する力を身に着けることができます。自分の考えを英語で主張するというのは、フレーズの暗記だけでは対処しきれない範囲でもありますので、高い英語力を身に着け仕事に活かしたいという方は、挑戦してみるとよいでしょう。