TOEFL勉強法
TOEFL Study Tips
目次
留学と聞くと、英語が話せるレベルが前提と思うかもしれません。実際の高校留学では、どれくらいのレベルが必要なのでしょうか。
ここでは高校留学に必要な英語レベルの目安を紹介していきます。
高校留学をするなら、中学英語程度は理解しておく必要があります。
中学英語程度とは、英検で言えば英検3級レベルです。中学3年間で習うレベルの英語は基礎的な部分ですので、現地でのコミュニケーションで必要なレベルです。
例えば、留学先で受ける授業は英語で進行していきます。ホストファミリーや現地の友達とも英語でコミュニケーションを取ります。日常生活で求められる英語レベルが英検3級程度ですので、中学英語が理解できているかは留学するための1つの目安といえるでしょう。
留学した時点ではスピーキングやリスニングが十分にできなくても構いません。ただし、日常生活で使う英単語や表現は理解できるようにしておくと、現地で交流がしやすくなります。
1週間～3ヶ月程度の短期留学であれば、英語が話せなくても留学は可能です。実際に英語が話せなくても留学できるプランはいくつも見つけられます。
語学学校に入学するのに高いレベルの英語力は求められません。英語力ゼロでも自分に合ったレベルのクラスが用意されているので、現地で1から英語を学べます。
ただし、ある程度の英語力を備えてから留学した方が、実りある留学になるのは事実です。少しでもスピーキングやリスニングができれば、ホストファミリーや友達との会話が上手くいきます。
そのため、中学レベルを目安に留学前に基礎的なレベルの英語を身につけておくことをおすすめします。
長期間留学する場合は、ある程度の英語力が必要となるケースが多いです。
例えば、公立や私立高校への留学であれば、最低でも英検3級程度のレベルは必要でしょう。交換留学であれば、英検2級程度の高いレベルが求められる可能性があります。
特に入学試験がある場合、面接でリスニングやスピーキングの英語力が求められるケースがあります。この場合、基準に達していないと留学できません。
長期留学の場合は目的や留学先の違いによって必要な英語力は違いますが、スピーキングやリスニングはある程度できる必要があると考えてください。
ただし、英検3級レベルの英語力があれば簡単な日常英会話ができるので、留学前の目標・目安にすると良いでしょう。
英検に合格するための勉強法まとめ！レベル別に効率的な方法を徹底解説！
リンク
高校留学に必要な英語力は条件によって違います。ここでは高校留学に必要な英語力の目安を条件別に紹介していきます。
高校留学の交換留学をする場合に必要な英語力の目安は、英検2級程度です。英検2級は高校卒業レベルの英語力が目安ですので、求められるレベルは高いです。そのため、英語でコミュニケーションが取れるように、英会話などの対策が必要でしょう。
交換留学の目的は、単なる英会話の習得ではありません。派遣先国のホストファミリーに滞在しながら、地域の高校に留学生として通います。地域での生活を通して、さまざまな経験の中でお互いの異文化を学び理解を深めることが目的です。
つまり、現地の人々と英語でのコミュニケーションが必要なので、スピーキングやリスニングの高いレベルが求められます。留学生の受け入れが少ない高校の場合だと、さらに高い英語力を求められる場合もあるでしょう。
公立高校へ留学をする場合の英語力の目安は、英検3級～準2級程度です。
公立高校へ留学するとなると、現地で授業を英語で受けなければなりません。つまり、最低限のスピーキングやリスニングができないと授業を理解できないので、事前の対策が必要です。
特に単位交換留学の場合、単位を取得して進学していかなければなりません。海外の高校は日本の学校よりも進学条件が厳格に設定されているので、準2級程度の英語力があった方が安心です。
なお、留学先によっては英語力を問わず、面接や小論文で合否を判断する学校もあります。その場合であっても授業を理解していくためにも、最低でも日常生活ができる英検3級程度のレベルは必要です。
私立高校へ留学する場合の英語力の目安は、英検3級～1級程度です。
私立高校であったとしても、英語で授業をするので公立高校と同レベルの英語力が必要でしょう。ただし、私立高校の場合は英語力があまりない学生を受け入れている学校や手厚いサポートがある学校などさまざまです。
そのため、留学先によっては英会話がそれ程できなくても、受け入れてもらえます。
一方でボーディングスクールに留学する場合は、留学生であったとしても年齢相応の英語力が求められます。そのため、ネイティブとほとんど変わらないレベル、つまり英検準1級や1級レベルの英語力が必要です。
私立高校は留学先によって英語力の目安が違うので、自分の英会話のレベルに合わせ選ぶと良いでしょう。
高校留学に英語力が絶対に必要というわけではありません。しかし、事前に勉強しておくと、メリットをたくさん享受できます。
ここではなぜ高校留学前に英語を勉強すべきなのか理由を紹介していきます。
留学前に英語を勉強しておくと、現地でのコミュニケーションがスムーズです。例えば、アメリカやイギリスなど現地に到着すれば、その時からすべてを英語で対応しなければなりません。
また、英会話ができるとホストファミリーや友達とすぐに信頼を築けます。電車に乗ったり買い物をしたりする場合、英会話ができれば現地のルールをその都度確認できて安心です。
高いスピーキング力は必要ありませんが、最低限の英会話力があれば現地でのコミュニケーションが取りやすくなります。安心して現地で生活をするためにも、高校留学前に少し英会話を学んでおくと良いでしょう。
高校留学前に英会話ができると、授業で詰まらずにスムーズについていけます。
留学先での授業は英語で進められるので、リスニングやスピーキングができないとついていけません。単位の取得が必要な場合は、英会話ができないと大変です。そのため、授業内容を理解するためにも、事前に英語を勉強しておくことは必要です。
特に、ネイティブのスピードやイントネーションに慣れるには、ある程度の時間がかかります。英単語や文法などの基礎知識があるだけでは、すぐには対応できません。
事前の対策として英会話を練習して英語に慣れておけば、困ることなく現地の授業についていけるでしょう。
下村周作 学生時代のアルバイトで英語の塾講師をしており、中学生から高校生を相手に指導をしていたので、効果的な勉強法やおすすめの勉強法をいくつも知っています。今度はライターの仕事を通して、英語学習者に結果が出る勉強法をお伝えできればと思い執筆しております。
留学の条件としてIELTSやTOEFLのスコアが指定されているケースがあります。その場合、一定の英語力を証明するために高校留学をする前に英語の勉強が必要です。
ただし、IELTSとTOEFLではライティングやスピーキングの能力も測定します。そのため、スコアを取るための勉強であったとしても、留学時に役立つ英会話力も身につきます。
高校留学でスムーズにスタートを切るためにも、IELTSとTOEFLのスコアが必要な場合は積極的に勉強していきましょう。
なお、IELTSはイギリス発祥なので、イギリスやカナダ、オーストラリアの国で求められる傾向にあります。一方のTOEFLはアメリカで誕生したので、アメリカ留学対策におすすめです。
語学留学に必要なIELTSスコアをチェック！国、大学による違いや注意点は？
リンク
英語圏への語学留学に必要なIELTSのスコアを、国・大学別に比較しています。高いスコアが求められるアメリカやイギリス、そして比較的低めのカナダやオーストラリア、ニュージーランドを深堀り。IELTSのスコアを短期間で上げるポイントと併せて要チェックです！
英語を身につけるスピードが上がる
高校留学をより充実したものにしたいのであれば、留学前に勉強しておくと良いでしょう。
例えば、留学前に日本で勉強できるような基礎的な学習を終えておけば、留学中はより実践的な英語に時間を割けます。
あくまで目安ですが、英語力は以下のようにして身につけていきます。
・1ヶ月：英語に慣れはじめる
・3ヶ月：「英語脳」を獲得し、英語を英語のまま理解できる
・6ヶ月：日常英会話を習得し、趣味や専門分野の勉強が可能になる
・1年：英語に不便を感じなくなる
現地でネイティブと実践的な英会話ができる時間を前倒しできれば、英語スキルを身につけるスピードも格段に上がるでしょう。
高校留学をするメリット･デメリット
高校留学にはさまざまなメリットとデメリットがあります。ここではいくつかメリットとデメリットを紹介していきます。
メリット
高校留学をするメリットは、以下の3つです。
・英語力を高められる
・将来の進路の選択肢が広がる
・自分に対して自信を持てる
留学するとネイティブに囲まれて生活をするので、スピーキング力やリスニング力が格段に高められます。特に、常に英会話をする環境に身を置くので、理屈抜きで自然に英語が口から出るくらい使いこなせるようになるでしょう。
また、将来の進路の選択肢も広がります。例えば、留学の経験があれば、大学進学では帰国子女枠で受験ができたり海外の大学に挑戦したりできます。その後は、外資系企業や海外の会社に勤めるという選択も可能です。
さらに、留学をして海外で生活をしたという経験は、自分に対して自信を持てます。慣れ親しんだ環境から海外へ渡って生活をするのは、かなり勇気がいる行動です。
大きな決断をした経験は自分自身に自信を与え、勉学だけでなく将来の仕事や人間関係などでも支えとなるでしょう。
デメリット
一方で、高校留学には以下の3つのデメリットがあります。
・お金がかかる
・進路に悪影響を与える可能性がある
・帰りたくなってもすぐに帰れない
留学は何といってもかなりの費用がかかるのがネックです。例えば、学費やホームステイの滞在費、航空券、保険など、さまざまな費用がかかります。
また、長期留学をする場合「休学扱い」か「留学扱い」で大きく差が出ます。留学扱いであれば、帰国後に同じ学年に戻ることが可能です。しかし、休学扱いの場合は留学していた分だけ遅れてしまいます。
さらに、言葉が通じなかったり異文化の中で生活していたりすると、ホームシックになって帰りたくなることもあるでしょう。しかし、そのような時でも簡単には帰れません。強い覚悟がなければ留学を成し遂げられず、大きな失敗をしてしまう可能性があります。
高校留学前にするべき勉強方法
高校留学前に勉強をしておくと、留学がスムーズです。そこで、ここでは高校留学前にするべき勉強とその対策を紹介していきます。
単語
高校留学前にするべき勉強は、英単語学習です。英語は言葉ですので、語彙力を高めておくことが何よりも大切です。
留学対策の英単語学習の目安は、英検3級程度のものすべてと考えてください。さらに高校レベルの英単語を覚えておけば、日常の英会話で使うほとんどの単語はカバーできます。
まずは英検3級レベルの参考書や単語帳、フレーズ集などを利用して、日常会話で使いそうな単語を1つずつ覚えていきます。記憶の定着には時間がかかるので、隙間時間を見つけて何度も繰り返し覚えるのがポイントです。
文法
高校留学前には文法の学習も必須です。英語は単語の順番で意味が決まるので、文法を把握していないと相手に正確に気持ちを伝えられません。そのため、文法を基礎から見直すのは留学対策に最適です。
留学対策のための文法学習は、受験勉強のような難しい文法を覚える必要はありません。最低限の目安は英検3級レベルで、基本的なルールや日常会話でよく使うフレーズを覚えれば良いでしょう。参考書を使ったり英会話アプリを使ったりすれば、留学先で使える文法知識を学べます。
英語の土台を作って行くか何もない状態で行くかでは、留学中の成長スピードが変わってきます。日本で身につけられる知識は留学前に身につけておきましょう。
スピーキング
高校留学対策には、スピーキングの練習が有効です。
高校留学すると自分の気持ちを伝える手段は英語しかありません。しかし、事前の練習なしでいきなり英語だけで話す環境に行ってもなかなか思うように気持ちを伝えられません。そのため、少しでもスピーキングに慣れるために、事前に対策が必要です。
例えば、日常生活で使うフレーズ集を買って、音読をするのがおすすめです。さまざまな場面の会話が載っているので、実際に声に出して音読をすると表現力とスピーキング力の両方を鍛えられます。
スピーキング対策ができる英会話アプリもあるので、留学前に利用してみても良いでしょう。
リスニング
高校留学前にやっておくと良いのが、リスニング対策です。
英語を聞き取るには、耳を英語に慣れさせる必要があります。英語に関する知識がどれだけ深くても英語の音に慣れていないと、なかなか聴き取れません。事前に対策をしておくと、留学先でも焦らずに対応できます。
最初は「短縮」や「連結」「脱落」といった英語特有の発音ルールを理解していきます。そして、聴こえてくる英語をそのまま繰り返し口に出す「シャドーイング」をしてみてください。
繰り返していると、次第に単語や文法が分かってくるようになります。
リーディング
高校留学といえば、スピーキングやリスニングなど英会話に注目しがちです。しかし、リーディングに関しても、事前に対策を講じておかなければなりません。
もしリーディングができないと、留学先の授業に出てくる長文の書類や資料をスムーズに解読できないでしょう。すると留学先の授業についていけなくなってしまいます。
長文を読めるようになるコツは、文章構文に慣れることです。まずは英文の単語ごとにスラッシュを入れて品詞を書いていきます。その後に英文を読むと、英語を英語のまま理解できるようになってきます。
文章構文に慣れると英文を読むスピードが格段に速くなるので、留学先の授業が受けやすくなるでしょう。
ライティング
高校留学前にするべき対策として、ライティングも挙げられます。
留学先で先生や友達とメールによるやり取りをすることは少なくありません。そのような場面では、英文を書く技術が求められます。ライティングではスピーキングよりも正確な文法が必要ですが、対策を講じて理解を深めておけばストレスなく執筆ができます。
ライティング対策のポイントは、とにかくたくさん英語を書くことです。日記やスケジュールを英語で書いてみてはいかがでしょうか。また添削サービスがあるオンライン英会話もあるので、利用してみてください。
高校留学前の英語の勉強におすすめの教材
高校留学前に英語を勉強するなら、留学に合った教材を使うのが良いでしょう。ここでは留学におすすめの教材を紹介していくので、参考にしてください。
参考書
高校留学前の英語の勉強におすすめなのが、参考書やフレーズ集です。目的に合った参考書であれば、必要な情報が詰まっていて便利です。
特に「Mr．Evineの中学英文法を修了するドリル」は、高校留学前の参考書におすすめできます。
中学3年間の英文法をマスターできるだけでなく英文の音声をダウンロードできるので、スピーキングやリスニングのトレーニングも可能です。どの参考書が良いのか迷っている人は、使ってみてください。
アプリ
使いやすさで教材を選ぶなら、スマホで使える英会話アプリでしょう。
「旅行英会話」は、海外旅行で使うフレーズが集められたアプリです。電車やお店などで使えるフレーズばかりなので、覚えておくと留学先で使えます。
「AI英会話スピークバディ」は、AIが話をしてくれるアプリです。会話形式で英会話経験を積めるので、留学前におすすめです。隙間時間にも活用できるので、時間がない人でも自分のペースで取り組めます。
ウェブサイト
インターネットから高校留学前の勉強に使えるウェブサイトを探すのも良いでしょう。
「Randall’s ESL Cyber Listening Lab」は、クイズ形式でリスニングの練習ができるサイトです。「Easy」「Intermediate」「Difficult」とレベル分けされているので、自分の英語力に合わせて勉強ができます。
目標を設定しやすいので、モチベーションを維持して取り組みやすいです。
オンライン英会話
気軽に英会話をして高校留学に備えたいという人は、オンライン英会話がおすすめです。自宅で英会話ができて、しっかりとスピーキングやリスニングを鍛えられます。留学前の勉強に最適な教材の1つでしょう。
留学前の勉強には「ネイティブキャンプ」と「EF English Live」が特におすすめです。
どちらもネイティブの講師が在籍しているので、留学前の英会話レッスンに最適です。特にオンライン英会話はさまざまな国の講師が在籍しているので、留学先の講師を見つけられれば最高の練習相手になるでしょう。
英会話スクール
講師と実際に対面で英会話の練習がしたいという人は、英会話スクールに通うのがおすすめです。留学準備のためのコースが準備されているスクールに通えば、安心して出発できるでしょう。
また、英会話スクールなら英会話スキルだけでなく、現地の物価や治安など、リアルな情報も得られる可能性があります。英語力だけでなく留学先の情報も得ておきたいなら、英会話スクールを検討してみてください。
特におすすめなのが「Liberty English Academy」です。個人別カリキュラムを作成してもらえるので、レベルや目標、希望に沿ったプランで英語を学べます。
高校留学中に英語力を上げるためにするべきこと
高校留学を成功させるためには、大切なポイントがいくつかあります。そのポイントを押さえていないと、高校留学で英語力を伸ばせません。
そこでここでは留学で英語力をアップさせるためにすべきことを紹介していきます。
現地の人とのコミュニケーション
高校留学で英語力を上げるためには、現地の人とコミュニケーションを取ることが大切です。
いくら英語圏に行って生活をしたとしても、英語でコミュニケーションを図らなければスキルは身につきません。ホストファミリーや現地の友達と積極的に話をするのが上達の秘訣です。
英語で話をすると、はじめは失敗を数多くするでしょう。しかし、トライ＆エラーの数だけ英語力がアップして、成長率を上げていきます。英語力をアップさせるために、自分から現地の人に話しかけるようにしてください。
自分から積極的に動く
高校留学を成功させる重要なポイントは、自分から積極的に動くことです。
留学を始めてすぐは助けてくれる人がほとんどいません。このような状況下で受け身になっていると生活が楽しくないので、なかなか英語力が伸びないでしょう。
しかし、自分から積極的に動いて周囲の人に話しかけると、新しいネットワークがどんどん構築されていきます。友達が増えると自然に会話する機会が多くなるので、英語力がグッと高まります。
はじめは不安が多いですが、留学で英語力を伸ばす人は積極的に動くのが特徴です。留学したら自分から意識的に動いて話しかけるようにしましょう。
高校留学する際は英語力を上げておこう
高校留学する際には、事前に一定以上の英語力を身につけておくと留学後の生活をスムーズに送れます。また、英語を自信を持って積極的に使えるので、留学で英語力を飛躍的にアップさせられます。
この記事では身につけておくべきレベルの目安や勉強方法、おすすめの教材を紹介してきました。高校留学を控えている人は、ぜひ参考にしてください。実践していただければ、より充実した留学生活になりますよ。
ライター
