TOEIC勉強法
TOEIC Study Tips
目次
TOEICのパート4は、リスニング問題の最後のセクションです。ここでは、パート4の概要を詳しく解説します。
TOEICのパート4は、1人の人物による説明文を聞いて設問に答える形式です。
説明文の内容は、1人の人物によるナレーションやアナウンス、スピーチなどで構成されています。
リスニング音声の長さは、30~60秒程度。音声が放送されるのは一度のみであるため、長文を1回で聞き取り内容を理解する能力が求められます。
TOEICのパート4で出題される問題数は全30問です。
出題内容はナレーションやスピーチなど、30~60秒程度の10個のトークで構成されています。
各トークには、3問の設問が用意されており、音声を聞き取った後に正しい選択肢を選ぶ形となっています。
TOEICにあるリスニングのセクションは、全体で45分に設定されています。
パート4はそのうちの1つで、問題を解くのに使える時間は16分程度です。
パート4の設問と設問の間には空白の時間が8秒設けられており、この間に問題文を読み正しい解答を選びます。
パート4では説明文の音声を聞き取り、問題に答える形式と説明しました。
しかし出題パターンにはいくつか種類があり、解き方のコツも異なります。
ここでは、パート4の主な出題パターンと各パターンでの解き方のコツを紹介します。
1つ目は、社内会議の音声です。出席者は上司と部下、工場長と作業員など問題により異なります。
解く際には誰が出席しているか、誰が誰に向かって話しているのかを確認しましょう。音声を聞きながら、早い段階で会議の目的を推測するのも大切です。
主な議題には売上を作るアイデアを求めるもの、商品やサービスの報告、従業員の紹介などが挙げられます。
会議の音声では、ビジネス関連の単語が出てきやすいため、ビジネス関連の単語もできる限り覚えておくとよいでしょう。
留守番電話メッセージも、TOEICのパターン4で出題されやすいジャンルです。
メッセージ内容は、顧客から企業宛てに来た問い合わせや同僚からの話であるケースが多いです。
そのため、解く際にはメッセージの主旨や要点の素早い把握が必要になります。
音声を聞きながら誰から誰に向けたメッセージなのか、発信側が何を望んでいるのかを推測しましょう。
パート4で出題されるジャンルには、放送もあります。取り扱われる話題には、天気予報や交通情報のニュースなどが多いです。
そのため、日常用語や天気・交通系の専門用語に慣れておくと内容を把握しやすいでしょう。
何度もリスニング音声を聞いて、放送のテンポ感にも慣れておくとよいです。
まれに、ビジネス系のニュースが取り扱われることもあります。高得点を狙っている方は、ビジネス系ニュースへの対策もしておくと安心です。
TOEICのパート4では、お知らせも出題されやすいです。
お知らせの内容は、公共交通機関や空港でのアナウンスが多くみられます。
そのため、時間・場所・日付などの情報はもちろん、変更なのかお知らせなのかといったキラーフレーズを逃さずに聞き取るのが大切です。
パート4で出題されやすい内容として、宣伝広告もあります。
宣伝広告では、スーパー・デパートのセールストークや、企業・スクールのコマーシャルなどを取り扱うケースが多いです。
宣伝広告には、話の流れがパターン化しているという特徴があります。
多くの場合、宣伝する商品の概要や特徴を紹介後、消費者に向けて購入や入会などのアクションを求めるという流れです。
設問では、宣伝されている商品名や期間限定の特典などを問われるケースが多く見受けられます。
そのため、商品名や特典情報などにとくに注意を向けて聞き取ることで大幅なスコアアップが狙えるでしょう。
前項ではTOEICのパート4で出題されやすい内容とそれぞれの解き方のコツを紹介しました。
ただ、次のようにパート4全体に使える解き方のポイントもあります。
・問題の先読みをする
・単語やフレーズから状況を推測する
このポイントを押さえるだけで、パート4でのスコアアップをより狙いやすくなります。ここでは、上記のポイントを詳しく解説します。
1つ目は、問題の先読みをすることです。
音声を聞く前に問題用紙に記載されている設問と選択肢を先読みで把握すると、どのような話が展開されるのか大まかにつかみやすくなります。
たとえば、設問のなかに「職業の種類は何?」という文章を見つけたとします。
これにより、展開される話はビジネス関連であることに加え、登場人物の職業を聞き取る必要があるとわかります。
このように設問を先読みすれば必要な情報を集中して取り入れられるようになるため、正解を導きやすくなるのです。
聞き取った単語やフレーズから、状況を推測するのも大切なポイントです。
たとえば、冒頭のトピックの説明にて「会議」と聞こえた場合、音声は会議のシーンなのだとわかります。
「信号機の故障」と聞こえたのであれば、交通情報であると推測できるでしょう。
一言一句間違いなく聞き取れなくても、断片的な単語やフレーズから状況を推測する力が身に付くと話の内容をつかみやすくなります。
TOEICのリスニング問題のなかで最後のセクションであるパート4は、説明文問題であると紹介しました。
しかし、説明文問題はどのように勉強すればスコアを上げられるのかわからない方もいるかもしれません。
ここからは、TOEICのパート4でのスコアアップにおすすめの勉強法を紹介します。
パート4の勉強法としてまず試したいのが、音声を繰り返し聞いて理解が不十分な単語やフレーズ、聞き取りにくいジャンルなどを把握することです。
パート4の模試を解いて、理解があいまいな部分を把握しましょう。
自分が苦手とする単語や文法などを把握できたら、まずは十分に理解できていない単語や文法の学習を進めます。
音声のなかで内容を全く聞き取れなかった部分は、基礎に立ち返り時間をかけて勉強することが大切です。
理解が不十分な部分を丁寧に勉強し直せば、次にリスニングをしたときに単語や文法を聞き取りやすくなるうえ、意味も即座に理解しやすくなります。
そのため、文章全体のスムーズな内容理解につながり、大幅なスコアアップも期待できます。
オーバーラッピングとシャドーイングも、パート4でのスコアアップを狙うのであれば試してほしい方法です。
オーバーラッピングとは、音声を聞きながらスクリプトを見て英文を読んでいくもの。読むスピードは、音声と同程度がおすすめです。
オーバーラッピングがスムーズにできるようになったら、シャドーイングに移ります。
シャドーイングは、音声の少し後に続いて発音を意識しながら英文を読んでいく方法です。このとき、スクリプトはできる限り見ずに行うとよいです。
シャドーイングをすることで、正しい発音やイントネーションはもちろん、英語を素早く理解できる力を養えます。
予算が許すのであれば、TOEICのパート4の学習法にオンライン英会話や英語スクールの通学を取り入れるのもおすすめです。
独学での勉強だと途中でモチベーションが低下したり、思うように勉強を進められなかったりする可能性があります。
オンライン英会話や英語学習スクールであれば、担当の講師が勉強の進捗を確認しアドバイスをしてくれたり、わからないことを納得するまで聞いたりできます。
また、オンライン英会話や英語スクールには実際に英語を使って会話をする機会を設けているケースも多いです。そのため、実践的なリスニング力も鍛えられるでしょう。
目標スコア達成まで無理せず勉強を継続できるよう、オンライン英会話や英語学習スクールへの通学も検討してみましょう。
ここまでTOEICのパート4でのスコアアップに効果的な勉強方法を紹介してきました。
しかし、勉強に使える教材やオンライン英会話などのスクールには数多くの種類があり、どれが良いのかわからず困ってしまうかもしれません。
そこで、ここからはTOEICパート4でのスコアアップを目指す方に向けておすすめの教材やアプリ、オンライン英会話・英語スクールを紹介します。
TOEICのパート4でのスコアアップ対策におすすめな参考書は、次の通りです。
・公式TOEIC Listening&Reading 問題集
・TOEIC L&Rテスト 究極ゼミ Part3&4
・TOEIC L&Rテスト Part3&4 鬼の変速リスニング2
公式TOEIC Listening&Reading 問題集は、TOEICを運営している国際ビジネスコミュニケーション協会が出版した公式の問題集です。
この本一冊あれば、本番と大差ない模試を体験できます。
パート4の実際の問題形式や出題内容、リスニング音声のスピードなどに慣れたい方におすすめです。
TOEIC L&Rテスト 究極ゼミ Part3&4は、TOEICのリスニングPart3とPart4の対策に特化した問題集です。
リスニング関連の多くの問題を収録しているため、パート4の攻略におすすめの一冊といえます。
TOEIC L&Rテスト Part3&4 鬼の変速リスニング2はリスニングの音源が収録されており、音源のスピードを0.7倍速から2.5倍速まで変えられるのが魅力です。
オーバーラッピングやリピーティングなどのトレーニングも扱っているため、リスニング力向上が期待できます。
教材には数多くの種類がありますが、上記で紹介したものはパート4でのスコアを上げるのにとくにおすすめなものです。
パート4のスコアを上げたい方は、まず上記3つの本を揃えるとよいでしょう。
スマートフォンやパソコンから使用できるアプリにも、TOEICのパート4でのスコアアップに効果的なものが多数あります。
・TOEIC presents English Upgrader
・トレーニングTOEIC test
・Abceed
TOEIC presents English Upgrderは、TOEICを運営するIIBCが開発したアプリです。
会議やプレゼンなど、ビジネスシーンの英語を音声にて学べます。音声スクリプトの英語訳・日本語訳なども確認可能です。
トレーニングTOEIC test、abceedも、リスニング対策に効果的なアプリです。
上記に挙げたものはすべて無料なので、気軽に利用してみてください。
ウェブサイトにも、TOEICのパート4対策ができるものがいくつかあります。最も代表的なのは、TOEIC公式サイトです。
TOEIC公式サイトにはTOEICの出題内容のサンプルがあり、リスニングのパート1~4、リーディングのパート5~7の問題を体験できます。
また、Exam EnglishやEnglish ClubもTOEICの模試が解けるため、パート4でのスコアアップに一役買ってくれるでしょう。
ここまでTOEICのパート4対策におすすめの参考書やアプリ、ウェブサイトを紹介してきましたが、独学で学習を進めるのが苦手な方もいるでしょう。
そのような方は、オンライン英会話やスクールの利用がおすすめです。
おすすめのオンライン英会話やスクールには、次のようなものがあります。
・STRAIL
・RIZAP ENGLISH
・Liberty Academy など
オンライン英会話やスクールは、各スクールにより特徴が大きく異なります。
予算や対策できる内容などをチェックし、自分の目標スコア達成を目指せるところを選ぶのが大切です。
本記事では、TOEICのパート4でのスコアアップを狙えるおすすめの勉強法を詳しく解説しました。
TOEICのパート4は、説明文を聞き取り正解の選択肢を選ぶパートです。
音声は一度しか放送されないため、高いリスニング力に加えてスムーズな内容理解が必要になってきます。
まずは、問題の先読み能力や単語・フレーズから状況を推測する能力を鍛えましょう。
さらに教材やアプリ、オンライン英会話・英語スクールなど複数の手段を上手に活用して効率的に勉強を進めるのも大切です。
パート4でのスコアアップを狙いたい方は、この記事で紹介したおすすめの勉強法から自分に合う方法を見つけて実践してみてください。
宗形ミナ
フリーライター4年目です。医療・金融・資格・英語など幅広いメディアにて執筆を担当してきました。英語学習に関する悩みや不安を解決できるよう、心を込めて丁寧に記事を作り上げていきます。