TOEFL対策に求められる「アカデミックな英語力」

TOEFL対策に求められる英語や海外の大学に進学するための英語として、「アカデミック英語」という表現が使われています。ビジネス英語のようにカジュアルな英語と異なるシーンで使われる英語です。一方で、具体的にどのような英語なのかイメージできない方も多いでしょう。こちらでは、この「アカデミック英語」についてご説明します。

「アカデミック英語」とは

アカデミック英語への理解はTOEFL対策において必須です。一方で、「アカデミック英語」がどういった英語なのか知っている方は少ないかもしれません。まずはこの「アカデミック英語」についてご説明します。

「アカデミック（Academic）」は「学術的な」「学問的な」といった意味の英単語です。つまり、アカデミック英語とは「学術的な英語」を意味します。具体的には大学の講義や論文で使われるような、フォーマルな英語を指します。

日本語でも、日常会話と論文とでは言葉の使い方には大きな隔たりがあるはずです。同じように、日常会話の英語とアカデミック英語にも大きな違いがあります。海外の大学で講義についていくためには、アカデミック英語への理解が大切です。このことから「カレッジ・イングリッシュ」という名称でも呼ばれています。

ビジネス英語もアカデミック英語と同じようにフォーマルです。しかし、使われる現場や単語などが少し違うため、両者は区別されています。

アカデミック英語のイメージ

一般的な英語とアカデミック英語は何が違うのでしょうか。「大学で使われるフォーマルな英語」と説明しましたが、それだけではイメージができないかもしれません。日常会話の日本語とフォーマルな日本語の違いから、アカデミックの英語のおおまかなイメージをご説明しましょう。

最も大きな違いは使われる単語です。日本語でもTPOに応じて同義語に置き換えることがあります。例として以下のような置き換えが挙げられます。

比べる→比較する

似ている→類似している

買う→購入する

アカデミック英語でもこのようにフォーマルな同義語への置き換えが行われます。以下は一例です。

Get → Obtain

Take off → Remove

Understand → Comprehend

また、各分野の専門的な単語がアカデミック英語に含まれるケースも少なくありません。例えば「汚染」を意味する「Pollution」は新聞などでも見かける十分フォーマルな単語ですが、「Contamination」というさらに専門的な単語があります。

主語としての「I」の頻出を避けること、文献の引用方法、論文構造などのマナーもアカデミック英語に含まれます。いずれもカジュアルな英語だけを勉強していると身に着けるのが難しい内容です。

アカデミック英語ができないと何が困るのか

アカデミック英語ができない場合、どういった弊害が考えられるのでしょうか。具体的なシーンをご紹介します。

講義の内容を理解できない

大学の講義では、教授の口からアカデミックな単語が当たり前のように飛び出します。テキストや参考資料の英語も当然ながらアカデミック英語です。アカデミック英語への理解がベースになければ、大学の勉強についていくのが難しくなってしまいます。

論文・ペーパーを書けない

大学では論文やペーパーの提出が頻繁に求められます。アカデミック英語をアウトプットする力がなければ論文やペーパーを書けません。書けたとしても満足できる成績は期待できないでしょう。

TPOに合っていない・子供じみた英語という印象を与える

アカデミック英語の能力は教養やインテリジェンスの評価基準でもあります。日本語でもTPOに応じた言葉の使い分けが求められるはずです。カジュアルな英語とアカデミック英語を使い分けられないと、「子供じみた英語を話す人」という印象を与えてしまいます。

日本人にとってアカデミック英語は習得が難しい

通常、日本人の英語学習ではカジュアルな英語が取り扱われます。それ自体は決して悪いことではありません。しかし、それだけではTOEFLや大学の講義への対応が難しくなってしまいます。

英語のネイティブスピーカーは成長の過程でフォーマルな英語を学習します。一方、英語を第二外国語として学ぶ日本人にとっては「フォーマルか否か」「学術的か否か」といった線引きが困難です。そのため、日本人が独学でアカデミック英語を習得するのは極めて難しいと考えられています。

講師に自分の英語を添削してもらいながら、じっくりと時間をかけてアカデミック英語の学習に取り組むのがおすすめです。一部の英語塾はアカデミック英語やTOEFL対策のコースを設置しています。

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アカデミック英語のイメージをつかんでいただけたでしょうか。海外の大学に入学した際、アカデミック英語を習得していなければ学習で大きく遅れをとってしまいます。Libertyではアカデミック英語の習得を目指す多くの方をサポートしています。海外の大学への進学を希望している方はぜひお問い合わせください。