留学検討者の受験例が多いTOEFL。現在は、インターネットベースのTOEFL iBTでの受験が主流になっています。こちらでは、留学検討者が目指すべきスコアなど、TOEFL iBTとの付き合いかたについてお話しします。

一般的なスコア評価

TOEFL iBTのスコアは北米をはじめ世界各国の大学に入学する際の評価基準になります。以下のような区分で評価されています。

80～90

北米の大学に入学する最低限のボーダーラインと言えるのが80～90です。このラインに達していない場合、北米の大学進学は現実的ではありません。理工系の大学であれば80点をミニマムスコアに設定しているケースもありますが、より高いスコアがあったほうが好ましいでしょう。入学できたとしても、講義で使われるアカデミックな英語が理解できない可能性があります。

90～100

90を超えるとほとんどの大学に申請可能です。一部のトップ校も選択肢に入ります。北米への進学を目指す場合、まず目指したいのはこのラインです。

100～110

100点を超えると、留学生としては優秀なスコアと言えます。多くのトップ校に申請可能です。また、一般的なレベルの大学であれば英語力が高く評価され、学内の仕事を任される可能性もあります。

110～120

110から満点の範囲は、日本人留学生として間違いなく誇れるスコアです。屈指のエリート校として知られるアイビーリーグへの進学も不可能ではありません。

注意点

上述したのはあくまでTOEFL iBTのスコアに対する一般的な評価であり、実際に申請する際には大学ごとの要件を確認する必要があります。また、TOEFLスコア以外にも要件が存在する場合があるため、かならずしも上述したスコアを獲得していれば入学できるわけではありません。

大学が提示している条件スコアを確認する

入学の要件として設定しているTOEFL iBTのミニマムスコアは、大学やプログラムによって異なります。「英語の習熟」という目的がある場合はベストスコアを更新していくのもひとつの方法ですが、北米の大学に進学したい場合は各大学のミニマムスコアを調べておくことが大切です。具体的な目標を設定することで、英語の勉強やTOEFL対策を進めるモチベーションになります。

Reading、Listening、Speaking、Writingの各セクションにミニマムスコアを設定している大学もあるため、詳細な確認が必要です。なお、あくまで入学申請だけが目的であれば、ミニマムスコア以上を目指す必要はありません。ミニマムスコアを超えるメリットについては後述します。

主要大学のミニマムスコア

• マサチューセッツ工科大学・・・90
• スタンフォード大学・・・100
• カリフォルニア大学バークレー校・・・68
• コロンビア大学・・・104
• ペンシルバニア大学・・・100

ミニマムスコアを超えるメリット

上述したとおり、単に入学申請だけが目的であればミニマムスコアを超える必要はありません。一方で、ミニマムスコアを超えることで以下のようなメリットがあります。

奨学金をもらえるチャンス

TOEFLのスコアを奨学金付与の判断材料にしている大学もあります。奨学金の付与条件について公開している大学もありますが、公開されていない場合はリサーチを行いましょう。他の入学者の平均スコアを調べ、トップクラスのスコアを目指す必要があります。

大学での仕事をもらえるチャンス

大学によっては学生に学内の仕事を提供しています。学生として勉強しながら給与が得られるため、留学生活の安定につながる制度です。図書館スタッフや教授を補佐するTeaching Assistant（TA）の仕事などが代表的です。

ミニマムスコアが開示されていない場合

ミニマムスコアが公開されていない大学の多くは、入学者のスコアレンジを公開しています。スコアレンジは「少なくともこのレベルの学生を求めている」という大学からのアピールです。申請するためには、可能な限りレンジの最高点を目指す必要があります。

また、スコアレンジを公開している大学の多くは「最初は英語学習センターで学習する」という条件付きで入学を認めています。こうした大学では他の学生に比べて低いスコアでも入学を許可する場合がありますが、しばらくは純粋な英語力の向上に努めなければなりません。本格的に入学し、専攻したい科目の講義を受けるためには、やはりハイスコアを目指さなければなりません。

有名大学・大学院に入学できる「100点」の壁

多くの有名大学・大学院が選択肢に入る、もしくは入学が有利になると言われているスコアが「100」です。そのため、留学を検討している方の多くがこのスコアを目指しています。

TOEFLはアカデミックな英語力が要求されるため、ネイティブでも100点をクリアできる人は多くありません。日本人がスコア100を突破するためには、入念なTOEFL対策が求められます。また、前提として英語の本質を理解して学習する必要があるでしょう。

＊＊＊

北米の大学への進学を検討している場合、TOEFLの受験は避けられません。まずは各大学が設定しているミニマムスコアや公開しているスコアレンジを調べましょう。

目標が定めたあとは、効率的に勉強していくことが重要です。LibertyはTOEFLスコアの目標達成、また希望大学への入学をサポートしております。ぜひご検討ください。