大学受験英語の勉強法
University Entrance Examination Study Tips
こんにちは!
コラムの執筆者の1人、帰国子女入試で東大に入学した井形仁です。
この企画では、帰国子女入試で東大に入学するために準備しなければならないことについて説明しています!
後半部では、PEAK・外国学校卒業学生特別選考の両方に必須の「志望理由書」「小論文」「面接」の対策についてお伝えします。
第5回となる今回は、「小論文」の勉強法についてご説明いたします!小論文の勉強で最低限行わなければならないことは以下の2つ。「知識のインプット」と「執筆の練習」です。
以下では、それぞれの勉強法の詳細を述べています。
① 知識のインプット
② 小論文執筆の練習
良い小論文を書くのに不可欠な知識。それを得るための方法はいくつかのステップに分かれます。
・自分の進みたい学部と関連性のある入門書を読む
・予備校の講師などにおすすめの本を聞いてみる
・本の内容は何度も読んで覚える
以下、それぞれのステップについての詳細を述べます。
良い小論文を書くためには、まず与えられた設問に対して答えられるだけの一定の知識を持っている必要があります。
こうした最低限の知識を得るために、まずは自分の進みたい学部と関連性のある入門書を読むべきでしょう。
GoogleやAmazonなどで「〇〇学入門」と探せば、大抵の入門系の新書は出てきます。もちろん、入門と書いているだけで闇雲に購入するのではなく、書籍の詳細情報やレビューの評価の高さ、コメント等を見ましょう。もしその書籍が入門書としてきちんと評価されているのであれば、版がいくつも出ていたり、評価が高かったり、コメントなどで「参考になった」「名著」などのような言葉を見ることができるはずです。
ただ、自分1人でリサーチするのはやはり限界があります。たとえ興味のある分野でも、大学で本格的に勉強するまでは普通は素人です。なので、どのような本が参考になるか、といった知識がまっさらな状態なわけです。
なので、見識を持っている人に話を聞くべきでしょう。多くの帰国生が大学に入る前に河合塾や駿台などの海外帰国生コースに通っていると思いますが、そういった予備校の先生はまさしく「その道のプロ」です。どういった本がおすすめなのか、自分の選んだ本がどのような内容なのかなどを教えてくれるかもしれません。
一旦読む本が決まれば、あとはどんどん読んでいきましょう。
ここで重要なのは、1つの本を2 – 3回ほど読むこと。何度も読むと、最初に読んだ時は気づかなかった点を発見できたり、一文一文のロジックの繋がりをより詳細に把握できるようになります。
なぜ何度も読むことが重要なのかというと、読んだ内容を自分のものにするには一回では足りないからです。「自分のものにする」とはすなわち、本の内容をちゃんと要約できたり、重要な論点を把握していたり、細かなロジックを把握していることを言います。このようなレベルに達するために、同じ本でも2 – 3回読む必要があります。特に入門系の書籍ならなおさらです。
このように知識の習得については、まずはリサーチを行った上で、該当する本を焦らずに複数回読むべきです。
執筆の練習知識のインプットと並行して行わなければならないのが、執筆の練習です。作文は多くの帰国生が苦手としています。
かくいう僕も、最初の頃は構文がおかしかったり誤字脱字が気になったりして、なかなか及第点の論文を書けませんでした。また、制限時間・文字数制限に合わせてペースを変えたり論述の長さを変えたりするのも、最初のうちはできませんでした。結局、数をこなしていく内にだんだんと慣れてくる、というのが実態です。
練習問題自体は、予備校などに所属していればいくらでもありますし、東大の過去問なども過去30年分は確実にストックされています。
予備校に行っていない方は、いわゆる「赤本」(受験問題の過去問をまとめた書籍)を買えば帰国子女入試の論文問題も収録されています。
なお、個人的にうまくいった勉強法は「小論文を毎日3 ~ 4個書く」でした。「明日から小論文の練習をするぞ」ではなく、こうした具体的な数値があったほうが、何か不具合があっても原因を特定しやすかったです。
・進みたい専門の入門書を何度も読むべし
・練習問題を何度も解くべし
・その① 〜入試の種類と求められるもの〜
・その② 〜外国学校卒業学生特別選考について〜
・その③ 〜PEAKの入試について〜
・その④ 〜志望理由書の書き方〜
・その⑤ 〜小論文の書き方〜
・その⑥ 〜面接の準備〜
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