元LIBERTY受講生の野口先生が教える英語勉強法
今回は前回の続きのV3から解説していきます。
V3はSVOのパターンをとるVerbです。
Sは主語、VはVerb、Oは目的語です。
Oには名詞の働きをする言葉が入ります。
グラマーテーブルのVerbalの表でいうと・・
「単語の名詞」、「名詞句」、「名詞節」に当たるものが入ることになります。
V3は、中学や高校の授業では他動詞などと呼ばれていて典型的なVerbといえます。
みなさんもイメージしやすいのではないでしょうか。
1. O が「単語の名詞」の場合
I probably eat too much sushi.
(私はたぶん寿司を食べすぎている)
この例文では、O=sushiとなります。つまり、「単語の名詞」が目的語になっています。
いちばん単純な形と言ってもよいでしょう。
2. Oが「名詞句」(不定詞)の場合
I want to have some pancakes.
(パンケーキ食べたい)
この例文では、O=to have some pancakesとなります。
「名詞句」(不定詞)が目的語となっているので、さっきよりも少し目的語の部分は長くなりました。
ここで「名詞句」とかいきなり言われても困るという方も多いと思います。
句とは、それ自体に〈主語+Verb〉を持たないものをいいます。
この例文では「to have some pancakes」の部分です。
Verb (=have)はあるのですが、主語がありませんね。
つまり、「句」です。そして、この部分は名詞の働きをしているので「名詞句」ということになります。
3. Oが名詞句(動名詞)の場合
At last he stopped looking for wild shiba inu.
(ついに彼は野生の柴犬を探すのをやめた)
この例文では、O=looking for wild shiba inuとなります。shiba inuは、最近のネイティブの間では
単数形と複数形が同じ形で使われているので、shiba inusにはしませんでした。ご確認ください。
4. Oが名詞句(疑問不定詞)の場合
We must decide when to start.
(いつ出発するか決めなくてはならない)
この例文では、O=when to startになります。このパターンは比較的シンプルなので軽く見ていただけたらと思います。
5. Oが名詞節(that節)の場合
The settlers learned that the land in the valley was fertile.
(開拓民たちは谷間の土地が肥沃であることを知った)
この例文では、O=that the land in the valley was fertileとなります。いわゆるthat節というものです。
Oに名詞節(主語とVerbがどちらも含まれていて名詞の働きをする部分)が入るので文章は長くなり、情報量は多くなります。少し例文も難しくなったと感じる方も多いのではないでしょうか。
基本構造は変わっていないので安心してください。
6. Oが名詞節(if節)の場合
We didn’t know if he would let us have a dog or not.
(私たちは彼が犬を飼わせてくれるかどうかわからなかった)
この例文では、O=if he would let us have a dog or notとなります。
この場合もOが名詞節となります。
最初の方の「単語の名詞」の例文と比べると相当情報量は多くなっていますよね。
7. Oが名詞節(疑問詞)の場合
I don’t know what I should do.
(何をしたらいいのかわからない)
この例文では、O=what I should doとなります。
疑問詞で始まっていますが、疑問文ではないので倒置は起きません。
what should I doとは書かないように気をつけましょう。
8. Oが名詞節(先行詞を含む関係詞)の場合
We’ll welcome whoever (=anyone who) you recommend.
(あなたが推薦する人なら誰でも歓迎しましょう)
この例文では、O=whoever you recommendとなります。whoever自体にanyone whoという意味が入っていて、少し変わり種の先行詞です。この仲間に、whicheverやwhateverがあります。
具体的な使い方はまた後日説明しますね。
以上をまとめると、V3はSVOのパターンをとり、OにはグラマーテーブルのVerbalの表の
「単語の名詞」、「名詞句」、「名詞節」が入るということになります。
あれ、V3の勉強をしていたのに、Verbalの表の理解も深まりましたね。
これを英語でいうと次のようになります。
It was truly a case of killing two birds with one stone.
(まさに一石二鳥だった)
続いてV4の説明に移ろうと思ったのですが、V4はかなりボリュームがあるので来週に回したいと思います。ご期待下さい!