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野口先生のコラム

元LIBERTY受講生の野口先生が教える英語勉強法

【LIBERTYサプリ Part 3】 関係代名詞と現在分詞(野口先生監修)

2019/08/27

さて、それでは本題に入ります。今回はなかなかハイレベルな質問をいただきました。
次の文章をご覧ください。

A symbol of freedom, the Statue of Liberty, represents a woman who has just escaped from the chains of slavery, which lie at her feet.

訳:自由の象徴である自由の女神は、足元にある隷属の鎖からちょうど脱出したばかりの女性を表現している。

(※注:LIBERTYでは和訳を推奨していません。本記事が初学者を対象としているため、あくまでも内容の理解促進のために訳をつけてあります。英語は必ず英語として理解しましょう)

 

まず日本語が難しいですね。アメリカの独立100周年を祝い、自由・平等・博愛をスローガンとするフランスから贈られたの自由の女神像をテーマとした文章です。

今回いただいた質問は:
a woman who has just escaped from the chains of slavery

a woman having just escaped from the chains of slavery

に書き換えても文法的に正しいかというものでした。

さてどうでしょうか。皆さんはどう思われますか?

結論からいうと・・
a woman who has just escapedは、a woman having just escapedに書き換えることができます

グラマーテーブルを見ればわかるように関係代名詞と現在分詞はどちらも形容詞の働きがあります。したがって、ほとんど意味を変えることなく書き換えることができるのです。詳しく分析してみましょう。

a woman who has just escaped from the chains of slavery, which lie at her feet.

まず、a woman(名詞)のあとには、who has just escaped from the chains of slaveryが続きますが、これはいわゆる関係代名詞というものです。名前は難しそうなのですが、大したことはありません。

[関係代名詞の考え方]

a girl (she can ride a bike) →  a girl who can ride a bike

a woman (she has escaped) → a woman who has escaped

関係代名詞は、「a girl」や「a woman」のような人について説明するときに、「who」を使ってひとつの文にまとめてしまうというものです。
「a pen」のようなモノのときに「which」を使ってひとつの文にするバージョンもあります。

a pen (it is useful) → a pen which is useful

関係代名詞は、グラマーテーブルで見ればわかるように形容詞の働きをします。つまり、a woman who has just escaped from the chains of slaveryは、a womanを説明して「隷属の鎖からちょうど脱出した」ということになります。

そして、関係代名詞と同じように、現在分詞も形容詞としての働きを持っています。これは、関係代名詞は、ほぼ意味を変えずに現在分詞に書き換えることができるということです。現在分詞に書き換えると次のようになります。

a woman having just escaped from the chains of slavery

このように、冒頭の質問の回答としては、文を書き換えることはできるということになります。

これで終わってもいいのですが、せっかくなので今回の例文をグラマーテーブルに沿って分析していきます。

A symbol of freedom, the Statue of Liberty,

文の前の方から考えていきましょう。まず、名詞のA symbolが主語になります。そして、それに続くof freedomは、前置詞+名詞なので、グラマーテーブルによると形容詞の働きになります。この場合、名詞のA symbolを修飾して「自由の象徴」となります。

次に、the Statue of Libertyは、ふたつのコンマのなかに置かれているのでparenthesis(挿入語句)となり、同格名詞として、A symbol of freedomを説明することになります。

同格名詞とは、名詞と名詞を並べて説明を付け加えることをいいます。前の名詞=後ろの名詞となり、同じものを別の言葉で説明しているから同格というわけです。この文では、自由の象徴=自由の女神となります。つまり、「自由の象徴である自由の女神」ということですね。
文の続きを見ましょう。

A symbol of freedom, the Statue of Liberty, represents a woman who has just escaped from the chains of slavery, which lie at her feet.

次のrepresentsはメインのVerbです。主語がA symbol(単数)なので、Syntaxの働きのひとつである「agreement」(主語と述語の一致)により、三人称・単数・現在形の「s」がつきます。

そして、representのパターンはV3です。つまり、S―V―Oの形になります。SにはA symbolが入り、Vはrepresentsとなり、このVのあとには必ずO(名詞)が来ることになります。Oはa womanですね。このあとのa woman who has just escaped from the chains of slaveryは先ほども検討した通りです。

a woman who has just escaped from the chains of slavery, which lie at her feet.

それでは残りの文を見てみましょう。which lie at her feetは、the chainsを説明するための関係代名詞です。the chainsは複数形なので「agreement」により、lieには「s」は不要です。ちなみにlieは置かれている、存在するという意味で、典型的なV1のVerbです。よく出てくるので覚えておいても損はないです。

そしてat her feetは前置詞+名詞ということで副詞の働きをすることになります。この場合には、「彼女の足元に置かれている鎖」という意味になります。つまり、a woman who has just escaped from the chains of slavery, which lie at her feetで「足元にある隷属の鎖からちょうど脱出した女性」という意味になります。やっと最後まできました。細かく見るとなかなか大変ですね。お疲れさまでした。

さて、ここでひとつ気になることがあります。本当に自由の女神の足元に鎖なんかあるのでしょうか。
調べてみました・・・

本当に鎖がありました!
しかもよく見るとちぎれています。隷属の鎖を引きちぎったのは本当だったんですね。勉強になりました。

Seeing is believing.
百聞は一見にしかずというやつです。

さて、今日取り上げたのはTOEFLの問題でしたが、TOEFLの勉強をすると教養も身につくということがよくわかりました。TOEFLはアメリカが誇る教育機関、ETSが作っているのですが、さすが奥が深いです。皆さんも次の授業に出るときは、問題の細かい設定まで注意して考えると新しい発見があるかもしれませんよ!

ちなみに、この学校はLIBERTYといいますが、由来はthe Statue of Liberty(自由の女神)です。皆さんを英語学習という鎖、呪縛から解放する、というミッションで名付けたものと聞いています。まさに今回の質問はリバティで検討するのにはぴったりの内容でしたね。今回質問をいただいた受講生の方はすごいですね。驚きました(笑)

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