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本当に出来てると言っていいの?中学生の英語能力について

2023/09/01

本当に出来てると言っていいの?中学生の英語能力について

 
全国学力調査の結果が7月に発表され、中学生の英語能力の低さに愕然とした教育者などは多いことでしょう。多くの学生の英語力が備わっていない状況だったのです。今回は、本当に出来てると言っていいの?中学生の英語能力についてお伝えします。
 

調査の結果から見える本質

 
毎年度行われている全国学力調査の英語のスピーキングテストでは、学生の6割が0点であったことが大々的に発表されています。しかし、令和元年の英語のライティングテストでは、外国語表現の能力が必要となる出題に対して、正答率が1.9%しかなかったことを考えると英語能力の成長がみられていないと言えます。
 
そうなると、2020年より施行された教育改革の学習指導要領は全うできていない可能性があるとも考えられるのです。
 
たとえば、今回の調査結果には、育成を目指す資質・能力を踏まえ、「知識及び技能」を測ることに加え、それらをコミュニケーションを行う目的や場面、状況などに応じて活用できる「思考力、判断力、表現力等」を測ることを重視した。といった記載がありますが、こられの能力が備わっていないから6割もの生徒がスピーキングで0点を取ってしまったと言えます。
 
また、結果概要には以下の記載があります。
 
・日常的な話題について、短い情報を正確に聞き取ったり、事実と考えを区別して読んだりすることはできている。
・日常的な話題に関する文章の概要を捉えたり、社会的な話題について自分の考えや理由を表現したりすることに課題がある。
 
断片的にだとしても短い情報を正確に聞き取れているのであれば、なぜ6割もの学生が0点となったのでしょう。それは、聞き取れていないのと同じといっても良いのではないでしょうか。出来ている雰囲気を情報として流すと勘違いする学生は出てきます。出来ていないことを自覚させなければならないのです。
 
参照:令和5年度 全国学力・学習状況調査の結果について
https://www.nier.go.jp/23chousakekkahoukoku/report/data/23summary.pdf
 

中学生の英語能力について

 
今回の全国学力調査によって、英語への応用力や対応能力が低い事が明確になりました。仮に、聞き取れているのであれば、6割もの学生が0点となるような試験問題を作成したのであれば、文部科学省などの意識と教育の現場での乖離が大きいと言えます。
 
学生に学習指導以上に期待するのは良いのですが、実際にできる・できないの判断をしなければいけません。現状では、英語習得するには学校の学習指導要領だけでは厳しいと言えるため、学生が英語習得に繋がる学習に取り組まなければいけないという事です。
これは、教育改革以前から何も変わっていない状況。といっても差異はないでしょう。
 
だからこそ、学生自身も親御さんも、どのように英語総合力を養うべきなのか再度、考え直す必要性が出てくるでしょう。
 

まとめ

 
教育改革が2020年に導入され、センター試験から大学入学共通テストへの切替や、小学3年生からの英語の科目化など、さまざまな変化が行われてきました。しかし、3年を経て、全国学力調査の結果では、英語への苦手意識が取り除かれている様子は見えていません。
 
もちろん、今回の結果が全てとは言いませんが、英語能力が向上していると判断するのは難しい結果となりました。ただし、この結果を受けて不安を感じた学生も親御さんも多いはずです。この不安を抱いたまま学校の英語学習に躍起になり、気が付いた時には時間が足らずに高校受験や大学受験に響くことのない様に、学習方法の見直しなど行いましょう。

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