英検の勉強法
EIKEN Study Tips
目次
英検のなかでは最も難易度の高い級であり、日本国内で受験できる英語試験のなかでも最難関ともいわれている英検1級。
英検受験に興味がある方や、既に準1級に合格し、次の目標として英検1級の合格を考えている方は、英検1級がどの程度の実力を表すのか気になっているのではないでしょうか。
ここでは英検1級に必要とされる英語レベルを、英検の他の級や他の英語試験と比較しながらご紹介したいと思います。
英検一級の英語力は、「大学上級程度」が目安に設定されています。
ここで言う「大学上級程度」とは、ネイティブ程度の英語の理解力を有し、日常的な英語のみならずアカデミックな分野にも対応しうることを指します。
そのため英検1級の試験では、日常英会話の域を超え、日常ではまず使われないようなアカデミックな単語が問題に多用されます。
それらの単語が含まれている文を読み解くだけでなく、音声で正しく聞き取ったり、正しい用法に沿って筆記で実践的に使用できることが求められます。
日本で実施されている英語試験は英検だけではないので、自分がどの試験を受けるべきか知りたい方も多いのではないでしょうか。
ここでは英検と他の代表的な英語試験(TOEIC、TOEFL、GTECなど)の特徴を比較してご紹介します。
ご自身の現在の英語力や、試験を通して目指したい目標英語力などと照らし合わせながらご覧ください。
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英検ではある程度の実力レベルごとに級を区切って試験を行いますが、TOEICではすべての受験者が同じ問題を解いて総合の点数が算出されます。
この結果算出方式の違いから、英検では各級の合格・不合格が出る一方、TOEICでは合否の明確な区別はありません。
また、TOEICの問題は日常会話や初歩的なビジネス会話を想定しているため、就職活動の際にアピールポイントになる場合もあります。
英検は自分のレベルに合わせてステップアップしていく方式をとりたい方、TOEICはある程度の基礎英語力があり、さらにビジネスシーンにも対応する英語力を測定したい方におすすめです。
英検は日本国内で最も有名な英語試験ですが、TOEFLは国際基準の英語能力を測るための英語試験として世界各国で名高いです。
TOEFLの受験者は、主に英語圏への進学や移住を目指す非英語圏の人々なので、英検と比較するとより専門性の高いアカデミックな内容が問われる傾向にあります。
英検では問われないようなハイレベルなボキャブラリーまでしっかり身につける必要があり、スピーキングもそれ相応の流暢さが求められます。
TOEFLの受験は、海外大学への進学、または交換留学を目指しており、ネイティブの環境でも生活できるレベルの英語力を身につけたい方におすすめです。
GTECは英検と同じく「大学入試共通テスト」での利用が可能であり、これらの試験の性質はかなり似ているといえます。
違いを挙げるとすれば、GTECは通信教育で名高いベネッセホールディングスが主催しており、試験内容が学校の学習指導要領に即しているという点です。
英検よりもさらに学校の授業で学んだ知識が活かしやすいため、英検よりも受けやすいと感じる学生の方も多いようです。
GTECの一斉受験を開催している学校も多く、学生の方にとっては英検と同様に身近な英語試験といえます。
英検の合格率は2016年度試験から公開されていませんが、2015年度のデータでは英検1級の合格率がおよそ12%でした。
受験者内訳を見ると、学生の受験者が29.1%、社会人の受験者が70.9%と、英検1級の受験者は他の級と比較すると受験者自体の年齢層が高めです。
一方で合格率は毎年10%前後となっていますので、このデータからも1級の難易度の高さが伺えますね。
英検1級の合格には、英検準1級合格者の場合であれば500〜600時間程度の勉強が必要と言われています。
これは毎日1時間から2時間程度の勉強時間を確保できるとした場合で、およそ14ヶ月ほどの期間を要するので、だいたい1年〜1年半ぐらいを目安として勉強を始めると良いでしょう。
もちろん準1級未満の級を取得している場合、必要とされる勉強時間はさらに増えます。
自分の勉強スタイルや普段のライフバランスにも左右されるので、まずは自身の現在の環境をしっかり見直すことが大切です。
英検1級は、英検のなかでも最終目標となる高難易度な級です。
そのため4技能全てを通して、日常的な社会生活やアカデミックな環境で求められる英語力を証明する必要があります。
まずは試験内容をしっかりと把握し、対策の方針を立てましょう。
一次試験では、他の級同様にリーディング、リスニング、ライティングの3技能が問われます。
試験は筆記方式のリーディングとライティングが合計で100分、その後にリスニングが35分程度行われる形式です。
ここでは各技能の試験内容をご紹介します。
リーディングは3つのパートに分かれており、回答方式は全て4つの選択肢から正しいものを選ぶマークシート形式です。
1級では文化や芸術、環境問題、科学、医療、IT、ビジネス、政治といった多岐にわたるジャンルから、レベルの高いアカデミックな文章が出題されます。
各パートの出題形式を知り、正しい対策を行いましょう。
①短文の語句空所補充(25問)
短めの文章の空所に当てはまる単語やフレーズを補う問題です。
このパートで問われる能力は、ズバリ語彙力です。
英検1級で必要な語彙数は10,000語以上ですので、単語帳や問題集を活用した対策が必要不可欠です。
本番では思い出せない単語に悩んで時間を使うよりも、1問30秒程度の時間でスラスラ解き進めていくことが必要になります。
②長文の語句空所補充(6問)
説明文や評論文など長めのパッセージが2題出題され、各パッセージに3つずつある空所に当てはまる語句を選択する問題です。
このパートで問われる能力は、前後文脈の理解です。
全体的に長めの文章なので、精読よりも大意をとるイメージで読み、根拠を持って選択肢を選ぶ必要があります。
パッセージ1つあたり6分、つまり2題で12分程度の制限時間を目安に取り組みましょう。
③長文の内容一致選択(10問)
4つの長文を読み、各パッセージの内容を問う質問に答える問題です。
②で紹介した問題よりもさらに長く、アカデミックな内容の長文が出題されます。
内容が難しいのでいくらでも時間をかけられてしまうパートですが、1問あたり5分程度の解答時間に収めて解きましょう。
ライティングは、指定されたトピックに関する英作文を1題書く形式です。
目安所要時間は15〜20分程度と決して長くはありませんが、トピックを読んですぐに書き出してしまうのは得策ではありません。
全体の内容を練り、構成を考えるために5分、実際の本文を書くのに10分ほど、そして最後の見直しの時間を2〜3分ほどとる必要があります。
特に全体の構成は指示がある場合が多いため、「導入→本論→結論」の流れは必ず意識するようにしましょう。
リスニングは4つのパートに分かれており、リーディングと同様に4つの選択肢から正しいものを選ぶマークシート形式です。
音声の放送回数はすべて1度のみなので、聞き漏らさないように集中して聴く必要があります。
各パートの出題形式を知り、適切な対策をとりましょう。
①会話の内容一致選択(10問)
このパートでは短い会話の音声を聞き、質問に対する答えを選びます。
問題が進むにつれて1度あたりの会話量が多くなるので、最後まで聞き切る集中力が必要です。
②文の内容一致選択(10問)
タイトルに沿って進められる説明文などの文章に関する音声を聞き、その内容が問われます。
音声内で説明された事実や意見、それを支える根拠の内容が問われるので、各内容が何を指しているのかを正しく聞き取る必要があります。
③Real-Life形式の内容一致選択(5問)
このパートでは実生活を再現した音声を聞き、各状況でとるべき行動などが問われます。
具体的にはテレビやラジオの放送内容、電話の内容、お店の店内放送などが出題されており、各シチュエーションで聞こえるであろう雑音や効果音なども音声内に収録されています。
それらのノイズに焦ることなく、落ち着いて内容を聞き取りましょう。
また、音声が放送される前にシチュエーションと問題文を先読みする時間が10秒あるので、その時におおまかな状況が把握できていると放送が聞きやすくなります。
この時間に前の問題の解答を見直したりするのではなく、目の前の問題にきちんと向き合うことが最も重要です。
④インタビューの内容一致選択(2問)
最後はインタビュー形式の対話を聞き、その内容に関する答えを選ぶ問題です。
最初の対話問題と同じく、インタビューをしている側と答える側がそれぞれなんと言っていたかを区別をつけながら聞き取りましょう。
1次試験が終了すると、残るは面接形式の2次試験です。
英検のスピーキングは2人の面接官と1対2の形式で行われ、所要時間は10分程度です。
2次試験は3つのパートに分かれているので、各パートの特徴と必要な能力を知っておきましょう。
の4つです。 Kre25 日本の高校を卒業した後、オーストラリアの大学に正規留学生として進学しました。 その経験を活かし、現海外大学や英語能力試験に関する記事を執筆しています。純ジャパならではの英語学習に対する困難を経験してきたので、読者の方の目線に立った記事づくりを心掛けております。
二次試験の採点ポイントは、話の流暢さ、文法の精度、語彙の豊富さ、発音の性格さ
3つあるパートのいずれにもこの採点ポイントは適用されるので、試験全体を通してこれらを意識しておく必要があります。
さて、ここからは二次試験の3つのパートをご紹介します。
①自由会話
試験会場の個室に入室して着席したら、面接官との自由会話が始まります。
自由会話では自己紹介から始まって、お互いの趣味や職業などの一般的な話題に触れます。
自分の話しやすい流れで進めるために、自己紹介の時点でいくつか情報を出しておくと面接官がそれに関する簡単な質問をしてくれるので、自分から話し始めることをおすすめします。
自由会話は全体の中で採点配分が低めなので、ここは気楽に会話しましょう。
②スピーチ
ここでは、トピックが書かれたカードを面接官から渡されます。
そのカードには5つのトピックが書かれているので、自分の好きなトピックを1つ選んで2分間のスピーチを行います。
ここでのトピックは世界中で問題となっている経済、環境、医療、教育など、いずれも専門的な内容が多いため、それらに対応しておく語彙力や背景知識が求められます。
スピーチ開始までは1分ほどの準備時間があるため、筋道を立てたスピーチをするために大体の構成をメモしておくとよいでしょう。
③Q&A
2分間のスピーチが終わったら、最後にスピーチ内容に関する質問が2問程度問われます。
聞かれる質問のほとんどが受験者の意見を問うものなので、回答に正解はありません。
自分の意見に説得力を持たせられるように、具体例や実体験を用いた論理展開を行いましょう。
また、試験全体を通して積極的に話そうとする姿勢が加点対象になるなので、恥ずかしがらずに声に出すことが大切です。
英検1級を取得するメリット
ここまでの内容で、英検1級の難易度の高さを知ってもらえたのではないでしょうか。
合格まで膨大な勉強が必要とされる英検1級ですが、取得することによるメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。
ここでは、英検1級に合格することのメリットを4つご紹介します。
大学受験や単位取得などの優遇
英検1級は、その難易度の高さから多くの大学に評価されています。
例えば、大学受験の際に英語科目の満点換算を行なったり、英検1級の取得自体を大学の単位として認める単位の互換制度を設けている大学があります。
特に語学、国際系の学部はこのような制度を取り入れていることが多いので、自分の気になっている大学の制度については前もって調べておきましょう。
就職活動での英語力証明
グローバル化が進む日本社会において、海外との架け橋となる人材はとても重宝されています。
ビジネス会話系の英語試験として名高いTOEICと並んで、日本で有名な英検の最高級である1級を取得しているということが、高い英語力の証明となってくれるでしょう。
就職活動における強みを増やしておきたい方には、英検1級の取得がぜひおすすめです。
通訳案内士の1次試験免除
英検1級の取得によって、通訳案内士の試験における英語の語学科目の試験が免除されます。
これによって他の受験科目である「歴史」や「地理」の対策に集中できるので、将来の選択肢として通訳案内士を考えている方は、英検1級取得のために早めに行動しておくことが理想です。
教員採用試験の英語試験が免除
英検1級合格によって、地域によっては教員採用試験の英語試験免除が認められています。
文部科学省の発表によると、平成22年度選考試験では24都市でこの試験免除が適用されています。
教員採用試験科目における英語対策に割く時間を他の科目の対策に回すことができ、より効率的に対策を進めることができるでしょう。
英検1級に合格するために効率的な勉強法
英検1級の技能別試験内容を知った上で、ここでは各技能の効率的な勉強法をお伝えします。
最高難易度の級にふさわしく、知っておくべき文法や単語がとても多いので、重要なポイントを押さえて賢く対策しましょう。
単語・熟語の勉強法
前述した通り、英検1級合格に必要とされる語彙は10,000語以上となっています。
全体的にアカデミックかつ社会性の高い単語が多いため、語数・単語自体の難易度の両方の側面から見て、かなりレベルが高いと言えます。
1級受験のための十分な単語力を身につけるにはやはり時間がかかるので、単語帳を複数回読み込むことができる時間をきちんと確保しましょう。
この時、1日に英語の勉強にかけられる時間と全体の単語数を比較して、試験日程から逆算したおおまかな学習プランを立てることをおすすめします。
また、単語帳で学んだ単語をさらに定着させるため、日常的に英語のニュースや英字新聞にも目を通す習慣を持ちましょう。
単語単体の意味だけではなく、文脈としての単語の意味を知っておくことで、暗記した語彙力をさらに実用的なものにすることができます。
文法の勉強法
1級となると文法のみを問われる問題の出題はぐっと減りますが、どの技能においても英文法がわからないことには始まりません。
1級受験者の多くはほとんどの文法を学習済みだと思いますが、各分野で知識が抜け落ちてしまっている部分を補うために文法問題集にも取り組みましょう。
また、実際に長文(リーディング)問題に取り組み、実用的な文法を学ぶ方法も効果的です。
初見で意味が取りづらかったパッセージや、文構造が複雑だと感じたパッセージは、自分でも文法構造を考えて復習してみましょう。
特に、日本人英語学習者の多くが苦手に感じている関係代名詞や分詞などに注意しながら復習をすると良いでしょう。
リーディングの勉強法
英検1級のリーディングでは豊富な知識はもちろんのこと、時間の管理能力が必要になってきます。
普段の練習から時間を意識して読むことで、制限時間内に解き終わるペース配分に慣れておきましょう。
加えて、1級で出題される長文の内容は、専門性の高いジャンルや社会的な政治や国際問題が多いです。
上記のような幅広いカテゴリーの内容を読んで、頻出の表現や考え方の傾向を知っておくことをおすすめします。
また、どの問題を解く際も、本文よりも先に設問に目を通すことから始めましょう。
そうすることで設問に関する部分に集中しながら本文を読むことができ、時間の短縮につながります。
本番はとにかく時間との勝負になりますので、①十分な語彙力・文法力をつける②ペース配分を意識する③設問から目を通す の3点を意識して、すべての問題を解き終わることを目指しましょう。
ライティングの勉強法
1級では比較的社会性の高いテーマが出題されることが多いため、純粋な英語力だけでなく、トピックに対する思考力も必要です。
日頃から英語のニュースや記事に目を通し、経済、国際問題、環境問題、教育、ITなどの頻出分野におけるアイディアを持っておきましょう。
これらのアイディアや語彙をまとめた自分だけのノートを作成しておくこともおすすめです。
また、15~20分という限られた時間内で完成させる必要があるので、時間配分のイメージを持っておく必要があります。
テーマに対するアイディアをまとめて構成を立てるための時間と、書き終えた後の見直しの時間も含めて、普段の練習から時間管理を意識しておくとよいでしょう。
リスニングの勉強法
英検1級のリスニング音声は、他の級と比べても音声のスピードが速く、さらに一度に話す量が多いです。
取り上げられるトピックも専門性や社会性の高い問題が多いため、使われている語彙も当然難しくなります。
十分な語彙対策がなされていない場合、放送内容が全くわからないということにもなりかねませんので、まずはしっかり単語と文法力を身につけておきましょう。
また本番の音声速度に慣れるための練習として、リスニングに取り組んだ音声をシャドーイング(音声に被せながら口に出して英文を音読すること)がおすすめです。
スクリプトを見ながら音読することが精一杯に感じる方でも、シャドーイングに慣れてくると音声を聞きながら文章を再現する能力が身につきます。
また、通学・通勤中の声が出せないスキマ時間を有効に活用するためは、CNNやABCニュース、もしくはTEDなどのネイティブが話している音声をイヤホンで聞くようにしましょう。
ネイティブの英語の速さを聞き慣れておくことで、英検1級のリスニングスピードにも焦ることなく対応できるようになってきますので、やはり日常的に英語に触れる機会を持つことはとても大切です。
最後に、本番のリスニング放送は30分間連続での試験になりますので、30分程度は集中し切れるように、普段から本番形式での練習をしておきましょう。
スピーキング(面接)の勉強法
英検1級の二次試験は、社会性の高いさまざまなジャンルの話題に対して、自分の意見を論理立てて説明することが求められます。
対策に関してはライティングとの共通点が多く、まずは頻出のジャンルに関しての知識を集めておくことが必要です。
グローバルな社会、時事問題がさまざまなトピックで出題されるので、日頃からニュースや新聞に触れて、知識をストックしておきましょう。
また、本番はスピーチ形式と質疑応答形式のどちらも実施されるため、本番に即した練習を行っておくことをおすすめします。
まず、スピーチ形式は2分間の時間内で特定の話題について話し切る必要があるので、時間を測りながら声に出して練習してみましょう。
この際に音声を録音して再度聞き直すことで、自分の声量や発音の聞き取りやすさや、論理の筋道が立っているかが確認できるので、スピーキング対策であっても自分で対策することが可能です。
また、質疑応答形式のスピーキング問題はできる限り対人での練習の機会を設けましょう。
出された問題に対して瞬時に答えるというのは、発話に慣れている英語学習者でない限りかなり難しいことですので、本番形式で話し慣れておくとよいです。
ネイティブスピーカーと英語で交流できるコミュニティを見つける、オンライン英会話を受講する、学校や塾などの先生に頼むなど、今は英語を練習する機会がたくさんあります。
定期的に英語を話すことが英語力定着・向上に役立ちますので、積極的に機会を見つけましょう。
英検1級に合格するためにおすすめの教材・スクール
ここまで4技能別の学習法をご紹介しましたが、英検1級のレベルに対応するためには適切な参考書や教材が必須になってきます。
また、独学での合格者は決して多くないため、場合によっては英語スクールに通うことも必要です。
ここでは英検1級の対策におすすめな教材やアプリ、また効果的なサポートを提供している英語スクールをご紹介します。
参考書
英検1級合格に役立つ、人気の参考書を集めました。
参考書は何冊も購入する必要はありませんので、自分の現状に合わせて必要なものだけを用意しましょう。
英検1級でる順パス単 (旺文社英検書)
英検受験生であれば、必ず目にしたことがある単語帳の1級版です。
過去の英検問題の分析に基づき、出題頻度順に単語が並べられているため、非常に効率よく単語を覚えられるようになっています。
単語帳は試験対策開始時から合格するまで、できる限り肌身離さず持ち歩き、スキマ時間にも単語に触れる習慣を作りましょう。
また、この単語帳の全音声は音声アプリに対応しているので、CDを再生する機器を持っていない方でも安心です。
「英検1級 でる順パス単 5訂版」はこちら
英検1級面接大特訓
植田一三先生による「大特訓シリーズ」の2次試験版です。
英検1級過去試験の分析に基づいて、合格ラインを越えるためのスピーキングの対策法を詳しく説明してくれています。
頻出トピックとそれらに対応する各ジャンルの語彙、また面接中に使えるフレーズ集など、実になる知識が盛り沢山となっているので、2次試験に不安要素がある方はぜひ活用してください。
「英検1級 面接大特訓」はこちら
英検1級ライティング大特訓
先ほどに続いて、「大特訓シリーズ」のライティング版です。
頻出テーマである「宇宙開発」「移民問題」「人工知能」など、厳選された37のトピックを徹底的に解説しています。
エッセイを素早く書き切るための「型」を意識した解説と添削例が掲載されており、実用的な1冊となっています。
ライティングを重点的に対策しておきたい方は、ぜひ押さえておきたい1冊です。
「英検1級ライティング大特訓」はこちら
問題集
参考書を活用して適切な知識を身につけた後は、それらを実用的なものにするためにアウトプットに取り組む必要があります。
過去の受験生たちに愛されてきた問題集を活用して、効率的に知識を定着させましょう。
英検1級語彙・イディオム問題500
旺文社の「分野別ターゲットシリーズ」の語彙・イディオム版の問題集です。
単語帳で覚えた単語やイディオムを実際に使えるかを試すためにぴったりの1冊となっており、単語対策をやり込みたい方におすすめです。
単語実践練習のための問題集なので、単語帳を1周以上読み終わっている状態になってから取り組みましょう。
「英検1級語彙・イディオム問題500 」はこちら
英検1級過去6回全問題集
英検6回分の過去問が掲載された問題集です。
過去問演習は本番の形式を知るためや、現在の実力がどの程度なのかを知るためなど、さまざまな用途で活用することができます。
解き終わった後は丸つけを行い、解説や参考書を利用して復習をすることで、次回に活かせるような学習を心がけましょう。
「2023年度版 英検1級 過去6回全問題集」はこちら
「英検分野別ターゲット」英検1級リスニング問題
96問の練習問題と、54問の模擬問題でとにかくリスニングに慣れるための問題集です。
実際のスピード感とパート別の問題の解き方に慣れることがリスニング攻略の鍵なので、この問題集を通じて英語に耳を慣らしましょう。
「英検分野別ターゲット 英検1級リスニング問題」はこちら
「英検分野別ターゲット」英検1級リーディング問題
旺文社の「分野別ターゲットシリーズ」の長文問題集です。
パート別に計120題が掲載されているので、リスニングと同様数をこなして時間配分に慣れておきましょう。
間違ってしまった部分は解説をしっかり読み、間違えの原因を突き止めるて次回の反省とすることが大切です。
「英検分野別ターゲット 英検1級リーディング問題」はこちら
DAILY30日間 英検1級集中ゼミ
こちらのドリルは、30日間で4技能全てを網羅することができる問題集です。
各技能・問題形式ごとにポイントを押さえた解説が掲載されており、英検本番を意識した無駄のない学習が可能です。
また、1日あたり30分間を目安として問題が作成されているため、忙しい人でも毎日の学習が続けやすいことも魅力の1つです。
「DAILY30日間 英検1級 集中ゼミ」はこちら
アプリ
現代では単語帳や参考書以外でも、スマートフォンで使えるアプリを活用して学習することが可能です。
ここでは英語学習を助ける、英語学習アプリを2つご紹介します。
Cake(ケーク)
「Cake(ケーク)」は、無料で使える英会話練習アプリです。
こちらのアプリでは、字幕がついた映画やドラマ、アニメなどのワンシーンを聞き、それらを教材として発音とリスニングの練習をすることができます。
特に、AIスピーチ認識機能による発音テストは、自学でも発音矯正ができる優れた機能です。
無料でも十分な教材が揃っているので、ぜひ英検対策に活用してくださいね。
単語帳メーカー
「単語帳メーカー」は自分オリジナルの単語帳を作成できるアプリです。
単語帳を持ち歩きたくないと感じている方や、外出先でのスキマ時間も有効に活用したいと思っている方には最適のアプリです。
複数回繰り返しても覚えきれない単語などはこのアプリにまとめて、いつでも見返せるようにしておきましょう。
スクール
試験内容の難易度の高さから独学での対策が難しい英検1級。
特に添削による見直しが求められるライティングや、実際の面接を再現した練習が必要になるスピーキングは、スクールで指導を受けることが最も効果的といえます。
ここでは、英検1級に対応した信頼度の高いスクールを3つご紹介します。
Liberty English Academy
「グラマーテーブル」という独自の英語学習メソッドによって、本質的な英語力の向上をサポートする「Liberty English Academy」です。
用意されているコースはTOEICやIELTSの試験対策がメインですが、いずれも英検1級対策として活用することができます。
英検1級の合格は通過点であり、この対策を通して一生物の知識を身につけたいと考えている方におすすめのスクールです。
ENGLISH COMPANY
大手教育企業である「ベネッセホールディングス」によるグループ会社の、「ENGLISH COMPANY」は合格実績などの信頼性が非常に高いスクールです。
こちらのスクールでは英語学習の専門知識を持つプロフェッショナルがトレーナーとなり、マンツーマン形式で指導が行われます。
トレーナーが学習者の課題や弱点を発見し、それらを克服するためのオーダーメイドカリキュラムを提案してくれるため、短期間で最大限の成果を望むことができると言えます。
コーチによる一対一のコースと、少人数制のグループトレーニングを導入しているセミパーソナルコースの2つが用意されているため、自分の希望に合わせて学習方法を選べる点も魅力ですね。
ティーチングだけでなく、コーチングを通して学習生活をサポートしてほしい方におすすめのスクールです。
mytutor(マイチューター)
オンライン英会話の「mytutor(マイチューター)」には、英作文、過去問、二次試験対策の3つのクラスに分かれた英検1級対策コースがあります。
支払い方法が月額、もしくはポイントから選ぶことができ、定期的に決まったペースで学習したい方、試験直前に集中して講座を受けたい方のどちらも希望にあった利用が可能となっています。
どのクラスでも実際の英検1級で出題されたテーマに基づいた教材が用意されているため、効率的に成果を感じたい方におすすめのスクールです。
英検1級の勉強法をチェックして合格しよう
いかがだったでしょうか。
この記事では英検1級の試験概要や対策法、またおすすめの勉強ツールをご紹介しました。
英検のなかでも最難関の級となりますので、十分な時間の余裕を持ってコツコツと学習を進めておきましょう。
皆様が、無事英検1級を合格されることを願っております!