国や地域で異なる英語の訛りや表現を意識した勉強は必要？

国や地域で異なる英語の訛りや表現を意識した勉強は必要？

 
日本でも地域により表現や語彙が異なり言語圏が分かれているように、英語も国や地域によって訛りや文法的違いはあります。海外留学を検討する学生や、海外展開を図る企業に努める会社員など、国や地域で異なる英語ニュアンスを意識した勉強は必要なのか考えてみましょう。
 

地域特有の言語を目的とした勉強は必要？

 
海外留学などの滞在で自然とその国や地域の訛りなどが身に付くことがあり、その国に住まう人にとっては、国特有の英語を使う事で親近感が湧き友好的に接してくれるなどのメリットはあります。また、海外展開を成功させるための戦略の一つとして学ぶ価値はあると言えますが、取引相手の国民性や文化的背景を知りビジネスの障壁とならないように、異文化理解を高めることの方が重要度は高いと言えます。
 
また、英語は世界共通語として世界各国で使用されている言語です。
英語という言語が広がる課程で訛りや表現の異なりが生じてしまうことは仕方のない事ではあり、わざわざ地域に特化した英語を学ぶ必要性は低いと考えて良いでしょう。
 

伝わる英語力を身に付ける

 
グローバル社会の現代では英語を使用する人口は、ノンネイティブの方が多い状況です。そして、例えば英語を公用語として使用しているフィリピンに住んでいるのは、フィリピン国籍の方だけではありません。各国から観光や語学留学に転勤などを目的として訪れる人も多いため、国籍も異なりますし、飛び交う英語もそれぞれ異なります。
 
そのため、ネイティブのような高い英語力を求めたり、国に合せた英語を身に付けるのではなく、どんな国や地域に訪れたとしても伝わる英語力について考え身に付けていくことが必要なのです。
 
商談やプレゼンといったビジネスシーンでは正確にアピールすることが大切でもありますし、日常英会話でも言葉一つで、すれ違いが生じてしまうこともあります。
仕事で使う専門用語などは難しい言葉も多いかもしれませんが、シンプルで簡単な言葉を用いて相手に分かりやすいように、誤解を招かない英語を使用することがコミュニケーションを取るための英語という言語本来の役割を活かすために必要なことでもあるのです。
 

まとめ

 
国や地域特有の英語というのは赴くことで、知識は増えていきますので、そのためだけに英語学習を行うよりも、使える伝わる英語力を高める勉強に時間を費やすことが賢明と言えます。また、綺麗な発音や正しい文法を目指す志が英語力上達の力とはなりますが、英語も多様化していますので、ネイティブ英語を目指さなくてはいけない、日本語訛りを矯正しなくてはいけないと、英語習得のハードルを上げ過ぎて対話学習に移行できないという状況に陥らないように、英語を使い続けて伝わる英語力の向上を行っていきましょう。