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IELTS勉強法

IELTS Study Tips

IELTSの効果的な勉強法をチェック!必要な勉強時間やおすすめの参考書は?

2024/02/07

IELTSとは

 

 
IELTSはInternational English Language Testing Systemの略称で、グローバルスタンダードな4技能の英語力判定試験です。
 
主に海外への留学や移住、就職などを行う際に、英語力を証明するテストとして活用されています。
 

IELTSの種類

 
IELTSには、アカデミック・モジュールとジェネラル・トレーニング・モジュールの2種類のモジュールがあります。どちらもリスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4技能のセクションで構成されていますが、目的と内容が異なります。
 

アカデミック・モジュール

 
アカデミック・モジュールでは、大学での勉強や研究で必要とされる英語力が評価されます。例えば、講義を理解したり論文を読んだり書いたりする能力が問われます。
 
試験のトピックは文学、歴史、物理、化学、生物、地理などの学術分野に関連したものが多く出題されます。読解力や論理的思考力を見る設問も多く、単なる知識だけでなく分析力や応用力が試されます。
 
ライティングでは論文の要約を書いたり、グラフの説明文を作成したりする問題が出題されることがあります。アカデミックな文章を書く力が評価されます。
 
スピーキングでは学術的な話題について意見を述べたり議論したりする力が問われます。
 

ジェネラル・トレーニング・モジュール

 
一方、ジェネラル・トレーニング・モジュールでは、仕事や日常生活で必要とされる実用的な英語力が評価されます。
 
娯楽、スポーツ、旅行、食事、仕事などの身近な話題が出題されることが多いです。
 
文章は短めで平易なものが多く、実務文書の読解力が問われます。
 
ライティングでは手紙やメモなどの作成力が試されます。スピーキングは日常会話力を見る設問が中心で、旅行の計画や商品の購入など実際のやりとりを想定したシチュエーションが与えられます。
 

IELTSとTOEFLとの違い

 
IELTS(International English Language Testing System) とTOEFL(Test of English as a Foreign Language)はともに英語4技能の運用能力を測る試験ですが、少し違いがあります。
 
まず、二つの試験は発祥国が異なるため、英語の種類や問題傾向が少し変わります。IELTSはイギリス発祥であるため、英国・欧州への留学や就職に広く活用されており、より学術的な問題を出題する傾向があります。
 
一方で、TOEFLはアメリカ発祥であるため、北米で広く活用されています。ただ、現在では多くの国でどちらの試験も認可している教育機関が多いです。
 
次に、受験形式に違いがあります。TOEFLはコンピューター版の試験のみですが、IELTSはペーパー版とコンピューター版の2つの形式があります。スピーキングテストにおいては、IELTSは試験官と一対一で行われるのに対して、TOEFLはマイクで録音して解答する形式となっています。
 
このように両者には特徴的な違いがあるので、自分の目的に合った試験を選ぶことが大切です。
 
TOEFLとIELTSはどっちを受験するのがベスト?難易度など違いを比較!
リンク
 

IELTSを受検するメリット・デメリット

 

 
次にIELTS受験のメリット・デメリットを見ていきましょう。
 

メリット

 
IELTSのメリットはいくつかあります。大きなメリットの1つは、世界120カ国以上の教育機関や企業が公式スコアを採用しており、留学や移住、就職の際に幅広く活用できる点です。
 
特に欧米を中心とした英語圏大学の入学許可には最も信頼性が高い試験といえます。
 
もう1つ挙げるとすれば、リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの英語4技能を総合的に判定するため、英語実務能力の指標となることです。各自の長所・短所が明確になり、英語学習方法の参考にもなります。
 

デメリット

 
デメリットとしては受験機会が限定的であることがあげられます。年間試験回数は限定的で、英語圏以外の受検生が受検できる会場も限られています。試験日がなかなか予定しづらいのが玉に瑕といえます。
 
また、IELTSのスコアは一部の国や機関では認知度が低いという点もデメリットとして挙げられます。北米の大学においては、TOEFLのほうが認知度、信頼性共に高いのが実情です。
 
さらにはコストの問題も大きなデメリットといえます。日本国内の平均的な受験料はTOEFLの約1.5倍に設定されているのが現状であり、この点もTOEFLのほうが受験者数が多い要因となっています。
 

IELTSでチェックされる技能

 

 
IELTSでは英語4技能「読む」「書く」「聞く」「話す」のスキルが判断基準となります。
 

リスニング

 
リスニングの試験時間は30分で、ペーパー版では追加でマーク時間が10分与えられます。問題数は40問で、リスニング中はメモを取ることも可能です。
 
問題は4つのセクションに分かれており、それぞれ異なる状況や話者が登場します。セクション1と2は日常的な社会生活に関連した内容で、セクション3と4は教育や訓練に関連した内容です。
 
リスニングスキルは日常生活や学術的な状況において、様々なアクセントや速度の英語を理解する能力が求められます。
 
特に英語学習初心者は模擬試験を通じて様々なスタイルのリスニングに慣れ、問題に集中する練習を心掛けましょう。
 

リーディング

 
リーディングの試験時間は60分で、問題数は40問です。問題は3つのセクションに分かれており、それぞれ異なるトピックが扱われます。
 
セクション1では、日常生活に関連したトピックが、セクション2では職場や訓練に関連したトピックが、そしてセクション3ではより抽象的なトピックが扱われます。
 
リーディングはアカデミックな文章や一般的な文書を理解するスキルが必要です。英語学習初心者はまず多読や異なるジャンルのテキストに触れ、理解度を向上させることが重要です。
 

ライティング

 
ライティングの試験時間は60分で、2つのタスクで構成されています。
 
Task1ではグラフや図表などを分析・説明し、Task2では与えられた主張や議論について、自分の意見をまとめます。Task1では、情報を正確に伝え、適切な語彙と文法を使用する能力が評価されます。Task2では、論理的な議論を構築し、適切な語彙と文法を使用する能力が評価されます。
 
ライティングスキルの向上には、様々なトピックに対するエッセイの練習が効果的です。文法や語彙の正確さだけでなく、論理的な構成やアイディアの展開も重要です。
 

スピーキング

 
スピーキングの試験時間は11〜14分で、試験官と1対1での面接です。3つのセクションで構成されています。
 
Section1では自己紹介、Section2では自分の体験や考えを伝え、Section3ではセクション2で答えた内容についてのディスカッションを行います。スピーキング試験では、流暢さ、語彙の豊富さ、文法の正確さ、発音の明瞭さなどが評価されます。
 
スピーキングスキルは自然な表現力や発音の正確さが求められます。英語学習初心者は日常会話の練習だけでなく、異なるトピックに対する質問への即座の回答を繰り返し行うことで、自信をつけましょう。
 

IELTSで目標スコア達成のために必要な勉強時間

 

 
IELTSのスコアを上げるためには、効率的な勉強法と適切な時間の投資が必要です。具体的な時間は、現在の英語力や目標スコアによります。
 
以下ではそれぞれの目標スコアにおける、必要な勉強時間の目安を詳しく見ていきます。
 

まずは今の英語力を知ろう

 
英語学習初心者は特に、まず自分の英語力を把握することが重要です。これには、自分が日常的に英語をどの程度使っているか、または英語のテスト(TOEICやTOEFLなど)のスコアを参考にしましょう。
 
また、IELTSの公式ウェブサイトや参考書には、各スコアバンドがどの程度の英語力に相当するかを示すディスクリプタがありますので、これを参考にすることも有効です。
 

IELTSのスコアを0.5上げるために必要な勉強時間

 
IELTSのスコアを0.5上げるために必要な勉強時間は、現在の英語力や目標スコアによります。一般的には、スコアを0.5上げるためには、週に10〜20時間の学習を数ヶ月間続けることが必要と言われています。
 
ただし、これはあくまで一般的な目安であり、個々の英語力や学習習慣によります。
 

IELTSスコア6.0を目指す場合

 
IELTSスコア6.0を目指す場合、基本的な英語力を固め、IELTSの問題形式や採点基準を理解することが重要です。具体的な勉強時間は、現在の英語力とどの程度効率的に学習できるかによります。
 
一般的には、スコア6.0を目指す場合、週に15〜25時間の学習を半年間続けることが必要と言われています。
 

IELTSスコア7.0を目指す場合

 
IELTSスコア7.0を目指す場合、既に一定の英語力が必要となります。このレベルを達成するためには、基礎を固めた上で、IELTS専用の参考書などを用いて点数を伸ばすための対策が必要となります。
 
具体的な勉強時間は、現在の英語力とどの程度効率的に学習できるかによります。一般的には、スコア7.0を目指す場合、週に20〜30時間の学習を1年間続けることが必要と言われています。
 
勉強時間や方法は、個々の英語力や学習環境によりますので、自分に最適な学習計画を立てることをお勧めします。
 

IELTSの全パート共通の勉強法

 

 
IELTSの全パート共通の勉強法を以下に紹介します。これらの方法は、リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4技能すべてに有効です。IELTSを受験したことのない初心者は特に参考にしてみてください。
 

模試を受検する

 
参考書などを用いてIELTSの模擬試験を受けることで、試験の形式や問題傾向を理解することができます。これは、試験対策に取り組む上で非常に重要なステップです。
 
また、模試を受けることで、自分の弱点や改善点を明確に把握することができ、試験の難易度を事前に肌で感じられます。まだ試験を受けたことのないIELTS初心者は、試験当日の緊張を和らげることにも繋がるでしょう。
 

英語力を把握して目標を設定する

 
自分の英語力を把握し、それに基づいて目標スコアを設定することが重要です。目標スコアは、進学したい海外の大学や大学院、もしくは就職したい企業が定めているIELTSスコアを参考に設定します。
 
自分の英語力を把握するためには、自己評価だけでなく、英語の先生やネイティブスピーカーからのフィードバックを得ることも有効です。
 

問題集や単語帳を積極的に活用する

 
IELTSの問題集や単語帳などの参考書を活用することで、試験で必要となる語彙力や文法力を強化することができます。
 
また、問題集を解くことで、試験の形式や問題傾向に慣れることができます。特に、IELTS専用の参考書を使用することで、試験に特化した学習が可能です。
 

学習時間を確保する

 
IELTSの勉強には一定の時間を確保することが重要です。毎日一定の時間を確保してコンスタントに学習を進めることで、効果的にスキルを向上させることができます。
 
また、学習時間を確保する際には、自分の生活スタイルや学習習慣を考慮することが重要です。例えば、朝型の人は朝に、夜型の人は夜に学習時間を設けると良いでしょう。
 
以上が4技能共通の勉強法になります。具体的な勉強時間や方法は、個々の英語力や学習環境によりますので、自分に最適な学習計画を立てることをお勧めします。
 

初心者も要チェック!IELTSの効果的な勉強法

 

 
ここでは、IELTSの勉強をこれから始める初心者から、すでに勉強を始めている方、そしてスコアをさらに伸ばしたいと考えている方のために、IELTSの効果的な勉強法を解説します。これらの方法を用いて、自分の英語力を確実に向上させ、IELTSで高得点を目指しましょう。
 

リーディングの勉強法

 
リーディングでは、様々なトピックに関する文章を読み、それに基づいて質問に答える技能が求められます。以下では、リーディングの勉強法について詳しく解説します。
 

単語力を身につける

 
IELTSのリーディングでは、日常生活ではあまり使用しないアカデミックな単語が多く出題されます。そのため、IELTS用の単語帳を1冊用意して、IELTS頻出単語を学びましょう。
 
これにより、試験で出題される可能性のある単語を事前に学習することができます。
 
また、単語を覚える際には、その単語がどのような文脈で使われるのかを理解することも重要です。
 

練習問題をたくさん解く

 
リーディングの訓練には、実戦を想定した参考書・過去問題をこまめに解くことが欠かせません。正解率を上げつつ、速読力を高めることがポイントになります。
 
過去問は出題傾向を掴むうえでも重要なので、1日1題は必ず解いてみましょう。参考書の解説もしっかり読んで、正解判断のポイントをつかんでいきます。
 
模試では段階的に難易度の高い文章へチャレンジしていき、徐々に実力を高めましょう。繰り返し解くことで文章への理解が深まり、必要な語彙も自然と増えていくはずです。
 

リスニングの勉強法

 
リスニングでは、様々なアクセントや話し方の英語を理解し、それに基づいて質問に答える技能が求められます。以下では、リスニングの勉強法について詳しく解説します。
 

ネイティブの様々なアクセントに慣れる

 
IELTSのリスニング対策では、学術的・専門的な英語を日常的に聞くことが大切です。これにより、様々なアクセントや発音に耳を慣らすことができます。
 
また、英語学習初心者はまず映画や音楽、ポッドキャストなど、自分の興味のある分野の英語の素材を聞くことで、学習の楽しさを保つことも重要です。
 

シャドーイングとディクテーションを繰り返す

 
リスニング対策では、シャドーイングとディクテーションを繰り返すことも効果的です。
 
シャドーイングは、聞いた内容をそのまま真似る練習法で、リスニング力だけでなくスピーキング力も同時に鍛えることができます。
 
ディクテーションは、聞いた内容を文字に起こす練習法で、リスニング力とライティング力を同時に鍛えることができます。
 

ライティングの勉強法

 
ライティングでは、与えられたトピックに関する自分の意見や考えを論理的に組み立てて文章にする技能が求められます。以下では、ライティングの勉強法について詳しく解説します。
 

一つのパラグラフごとに短く書いてみる

 
一つのパラグラフごとに短く書いてみることで、自分の思考を整理し、論理的な文章を書く練習をすることができます。
 
また、IELTSのライティングでは、2つのエッセイを英語で書きます。出題されるトピックは多岐に渡るため、まずは日頃からニュースをチェックしたり、社会問題について考えたりするようにしておきましょう。
 

様々なトピックを選んで書く

 
様々なトピックについて書くことで、幅広い語彙力や表現力を身につけることができます。また、様々な社会問題の知識やアイデアを集めることにも繋がります。
 
IELTSのライティングでは、自分で採点をすることができません。よって短期間でも構いませんので、英語コーチングなどのサービスを利用して、ネイティブレベルの英語力を持つ方から採点を受けるとより効果的です。
 

スピーキングの勉強法

 
スピーキングでは、与えられたトピックに関する自分の発音やイントネーション、語彙や文法などを使って話す技能が求められます。以下では、スピーキングの勉強法について詳しく解説します。
 

質問を聞き答える練習を繰り返す

 
IELTSのスピーキングでは、質問を聞き答える練習を繰り返すことが効果的です。これにより、自分の意見を英語で表現する力を鍛えることができます。
 
また、友人や家族、英語の先生などとのロールプレイを通じて、実際の会話の練習をすることも有効です。
 

タイマーで時間管理をする

 
IELTSのスピーキングでは、タイマーを使って時間管理をすることが重要です。これにより、与えられた時間内に自分の意見を適切に表現する力を鍛えることができます。
 
また、自分の発言の長さを調整する練習をすることで、より自然な会話力を身につけることができます。
 

IELTSを勉強する際におすすめの参考書

 

 
以下ではIELTSの学習において、初心者にもおすすめの参考書・単語帳・問題集を紹介します。
 

参考書

 
まずは、おすすめの参考書を紹介します。
 

セルフスタディIELTS完全攻略

 
こちらの参考書は、IELTSを受けるために必要な情報や4技能すべての問題出題傾向、解答のコツまで解説されています。IELTSを初めて受験する初心者にもおすすめの参考書です。
 

単語帳

 
次に、おすすめの単語帳を紹介します。
 

実践IELTS英単語3500

 
こちらの単語帳は全3500語を「基本語1000」と「重要語2500」に分け、さらに「重要語2500」は500語ずつレベル1から5に分類しています。
 
そのため、目標とするバンドスコアに合わせて学習しやすい構成になっているので、初心者にもおすすめです。また、「基本語1000」では5.0以上を取得するのに必須の基本語の語義を確認できます。
 

システム英単語

 
特徴としては、例文の代わりに2語〜5語のフレーズ(ミニマルフレーズ)を採用しています。これにより、単語だけ覚えるよりも意味を連想しやすく、単語の使い方も覚えられます。英語学習初心者は、まず英単語を固めることが重要です。
 

問題集

 
最後に、問題集を紹介します。
 

IELTS Academic Student’s Book

 
これはIELTS試験を作成する公式団体から出版されている問題集で、音声がダウンロード可能なQRコードがついているため、勉強するページのコードを読み取ればすぐに音声が出てくるという利便性も兼ねています。
 

実践IELTS技能別問題集リスニング

 
この問題集は、IELTS対策を始めたばかりの人や、リスニングが苦手な初心者向けの教材で、ディクテーションやシャドーイングを通して、基礎的なリスニング力を向上させることができます。
 

IELTSの勉強法を確認して本番に備えよう

 
IELTSの勉強で大切なことは、リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4技能を均等にバランスよく伸ばしていくことです。これらのスキルは相互に関連しており、あるスキルが上達すれば他のスキルも引き上げることができます。
 
効果的な勉強法として、まず模擬試験を活用し自分の弱点を洗い出しましょう。解説もしっかり読んで理解を深めます。過去問題集といった参考書も学習の一環として取り入れることをおすすめします。
 
英語学習初心者でも、毎日30分から1時間程度の学習時間を確保し、継続的に知識とスキルの定着を図ることで大きく成長できるはずです。
 
最後に大切なことは諦めずに自信を持つことです。適切な学習法と弛まぬ努力が実を結びます。諦めずにコツコツ勉強して目標を達成しましょう!
 

コバター
ライター

コバター

「英語は楽しい!」という思いを伝えるために、中学校や高校で英語を教えながらライター活動をしています。純ジャパで国連英検A級、英検1級、TOEIC990点を達成しています。独学でもできる英語学習について発信していければと思います。

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