TOEFL勉強法
TOEFL Study Tips
新型コロナウイルスの世界的な感染拡大により、日本でもついに緊急事態宣言の対象が全国にひろがりました。TOEFLやTOEICなどのテストも一律に5月10日まですべての会場が臨時閉鎖となり、その日に向け努力されてきた皆さんにとっては大きな混乱に巻き込まれているのではないでしょうか?
そんななか、試験会場の臨時閉鎖を受け、TOEFLやTOEICの発行母体であるETSはさっそく対策として、自宅でTOEFLの公式試験が受けられる「TOEFL iBT® Special Home Edition」のスタートを発表しました。
「TOEFL iBT® Special Home Edition」は、新型コロナウイルスの感染拡大への対応策として、2020年4月3日から中国本土およびイラン以外の世界各国でTOEFL iBT公式試験を自宅にて受験することのできる方法です。指定のPC環境を備えることで、AI技術と人間による遠隔監視を受けながら受験することができます。会場閉鎖期間中の受験を予定していたさ方々を対象に、順次振替手続きなども実施しているようですが、自宅でご自身のパソコンを使って試験を受けられるのなら、ぜひ試してみたいものですよね。
自宅での受験に向けて、ESTが指定する環境をご自身で用意する必要があります。既にSpecial Home Editionを受験された方からは「実際の受験まで知らなかった」「どこにもそんなことは書いていなかった」という声もあがっているようなので、本日はご自宅での受験に向けた準備の具体的な方法についてご紹介します。しっかりと準備をして、快適な環境で受験に臨んでみましょう。
Special Home Editionは、会場で実施されるTOEFL iBTと同価格(US$235)で受験可能です。テストの構成やPC上の画面表示、スコアの算出も会場での受験と同じで、受験中のセキュリティも確保されています。当然、「TOEFL iBT® Special Home Edition」で獲得したスコアは公式スコアとして提出できます。
試験は火、水、木、金曜日の終日に複数回、そして土曜日の午前からお昼にかけて複数回開催されます。
後述する受験手順の中で、希望の日時を選択できます。
先述の通り、Special Home Editionを受験するためには指定のPC環境が必要であり、受験中にはAIと人間による遠隔監視が行われます。受験中のメモ書きについても厳密な指定がされていますので、以下を参考にご自身で環境を準備しましょう。
試験に申込を行う前に次の環境を整える必要があります。
<必要なPC環境>
・機器:デスクトップまたはノートパソコン
※タブレットやスマートフォンは不可
※Macコンピューターも不可(Windows OSがインストールされている場合を除く)
・OS:Windows Version 7、8、または10がインストールされていること
※iOSは不可
・ブラウザー:ChromeまたはFirefox
<必要な事前インストール>
・ETSテストブラウザー ※詳細はこちらから
・ProctorU®システムチェック ※AI監視に必要です
<スピーカー>
・パソコン内蔵または外付けのスピーカー
・ヘッドセットやイヤホンは禁止です!
<マイク>
・監督者と通信するため、パソコン内蔵または外付けのマイク
・ヘッドセットは禁止です!
<カメラ>
・パソコン内蔵または外付けのウェブカメラ
※テスト前に監督者に机の上を含む受験に臨む部屋の360°すべてを確認してもらう必要があります
<受験環境>
・受験者以外に誰も入ってこない部屋
・公園やインターネットカフェ、レストランなど公共スペースでの受験は不可
<机の上と椅子>
・受験中、パソコンとキーボードは机の上に置くこと
・机の上とその周りには許可されているもの以外置かないこと
・通常の椅子で受験すること ※ベッドやソファー、ラウンジチェアは不可
・受験中の飲食は不可
<服装など>
・耳は髪や帽子、その他のもので覆わず、常に見えていること
・試験に適した服装 ※受験中の姿は監督者によりカメラを介し監視および写真撮影され、スコアを受け取る機関と共有されます
・アクセサリー、ネクタイクリップ、カフスリンク、華やかなクリップやコーム、パレット、ヘアバンド、その他ヘアアクセサリーは着用不可
<試験中のメモ書き>
つぎのいずれかのみ許可されています
・ホワイトボード(1枚)と消せるペン
・透明なシートプロテクターに入れた紙(1枚)と消せるペン
※受験中にとったメモは、試験後に監督者から見えるところで全てのメモを消すよう指示されます
※セキュリティ上の理由から通常の紙は使用禁止
※ホワイトボードやプロテクターはリングノートに綴じられた1枚ではなく、1枚のボードでなければ使用できません
耳寄り情報
これらの準備が整っていない場合、試験当日に監督者からの指摘を受けながら環境を整備する必要が生じ、テストの予約時間からテストの実際のスタートまで2時間かかったというレビューもありました。ロスタイムが生じると集中力にも影響します。必ず環境のセッティングは万全にしておきましょう!
(2) ETSアカウントから申込
以上が全て用意されたら、つぎのリンク先より受験の申込を行いましょう。
→ https://www.ets.org/s/cv/toefl/at-home/ets-account/
※全て英語です
具体的な手順はつぎの通りです。
( http://www.ets.org/mytoefl/ )
※希望する受験日時はETSテストアカウントでの申込完了後、ProctorU®で選択します
上記「ETSアカウント」からの申込が完了したら、つぎの手順で「ProctorU®」で受験申込を完了させます。
※ProctorU®での受験日時の設定方法はこちらも参考にしてください
→https://www.youtube.com/watch?v=F38Rii5xmx4&feature=youtu.be
※受験日時を変更したい場合
Proctor®アカウントにログインし、「Reschedule」を選択して、変更します。
ただし、2020年6月までの会場受験を申し込んでいる場合、Special Home Editionへ変更するためにはETSへ直接連絡する必要があります。
※受験をキャンセルしたい場合
受験の4日前(中3日)までにETS TOEFL® Servicesへ連絡しましょう。
(Tel: +1-609-771-7100 / +1-877-863-3546)
受験料は50%が返金されます。
<受験直前の確認>
いよいよ受験です。必ず「TOEFL iBT® Special Home Edition Video」で受験の流れを理解し、規定の環境で受験しましょう。
→ https://youtu.be/hr7drJpUzkQ
そのほか、つぎのことを踏まえておきましょう。
・受験中は人間の試験監督者もビデオを介し、受験者が手順に沿っているか受験者および受験者のパソコン画面を監視
・試験の全セッションが録画され、受験者の写真も撮影
※撮影された受験者の写真はTOEFL iBTテストスコアレポートで使用され、スコアの受取機関に提供されます
また、繰り返しになりますが、必ず「2. 受験の手順」の「(1) 使用機器と受験環境の確認」に則った環境で受験しましょう。
耳寄り情報
チェックインから受験まで、監督者と英語でコミュニケーションをとる必要があります。英語での指示に沿って全ての確認を行っていくことを留意しておきましょう。
<チェックイン>
・試験の予約時間にProctor U®のアカウントへログイン
※ログインが予約時間から15分を超過すると受験自体がキャンセルされ、払戻もありません
・「Start Session」を選択
・認証手続き(監督者へ身分証明書の提示)
・監督者によるルールの確認と監視のために受験者のパソコン画面へのアクセス
・監督者の指示に従い、手鏡または携帯電話を使いパソコン画面を見せる
・パソコンのカメラを使って受験に使用する机と部屋の360°を見せる
・監督者の指示によりETSテストサーバーを起動
・監督者から試験へアクセスするパスワードを受け取る
・試験へアクセスし、受験
<受験中>
・受験者は監督者が監視できるよう、常にカメラに映っていること
※疑わしい場合、試験が無効になることがあります
・モバイル機器や事前に用意されたメモ、テキストなど、許可されていないものは使用しないこと
・テスト中にヘッドセットの使用について言及される場合がありますが、Special Home Editionでは対応しておらず、ヘッドセットの使用は禁止されているので無視すること
・Listening Section後の10分休憩は離席が可能
※ただし、時間通りに戻らない場合は受験自体がキャンセルされ、払戻もありません
・試験終了後、画面上にReadingとListening Sectionのスコア(非公開)が表示されるので、このスコアレポートをキャンセルするか選択
※キャンセルする場合、画面右上の「Cancel Scores」を選択。全セクションのスコアがキャンセルされ、スコアレポートの発行および受験者へのスコア通知はされません
テスト終了後の流れは、会場での受験とほとんど同じです。
<スコア>
・6〜10日後にETSアカウントページで確認可能
・TOEFL iBT® Special Home Editionで取得したスコアは申込時に選択した団体へ送付される
・ETSアカウントページから追加のスコアレポートを注文可能
<再受験>
再受験は、試験日を含まない中3日の間隔を空ければ、以下のとおり可能です
・同様の手順をふみ、再度TOEFL iBT® Special Home Editionを受験
・申込可能な受験日時があれば、ETSアカウントページ上で会場受験を申込
以上がTOEFL iBT® Special Home Editionの流れになります。なお、これらの情報はETSからも公式に発表されているものです。ぜひ、ご自身でも確認しましょう。(https://www.toefl-ibt.jp/dcms_media/other/TOEFL_iBT_SpecialHomeEdition.pdf)
また、環境設定の部分で戸惑う方も多いかもしれませんが、万が一、受験環境の設定で技術的な問題が生じた場合にはProctor®へ問合せることが可能であり、テスト直前の技術的な問題にはProctor®アカウント上でライブチャットが可能です。テスト中の技術的な問題にはProctor®に直接電話することが求められますが、試験中に電話するのは少し勇気がいりますね…。しかし、テスト中に監督者へ話しかけることは禁止されているので、最善はテスト前に十分に環境確認を行うことですね!
TOEFL iBTテストは慣れない会場で周囲のことが気になったり、使い慣れない会場のパソコンで受験することが気がかりだという声も多く耳にします。自宅で受けられるSpecial Home Edition、ぜひこの機会に挑戦してみましょう!
それでもパソコンでのTOEFL受験が初体験で不安だという方には、オンライン模試もあります。以前にもLibertyメールマガジンでご紹介したこちらのオンライン模試は、実際の試験を運用しているETSが制作しており、出題形式や画面表示、操作方法も本番とほぼ同じです。実際の試験より安価に受けることができますよ。収録内容は4セクションのテスト1回分です。ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
https://www.ciee-onlineshop.jp/fs/cieeonlineshop/tpo
まだまだ先の見えない自粛ムードですが、在宅時間の長いこの時期をチャンスと捉え、スコアアップをめざしましょう!
今回はTOEFL iBTに関するお知らせとなりましたが、それに限らず、Libertyのスタッフ一同はみなさんの英語力向上に向けてできる限りのサポートをしていきます。オンラインクラスの続く日々でみなさんのお顔を直接見られないのは残念ですが、新型コロナウイルス感染症が収束した際には、ぜひみなさんと元気な姿でお会いできるのを楽しみにしています。手洗いうがい、ソーシャル・ディスタンスを心がけ、健康に気をつけながら、ぜひ英語の勉強もがんばっていきましょう!
帰国子女でなくても、留学経験がなくても「完璧な英語」を習得いただけます。
現在の英語力は問いません。まずはお気軽にご相談ください。