TOEFL勉強法
TOEFL Study Tips
目次
海外高校に進学したいと思ったら、まずはどのような高校で語学留学が行われているのか、どのような方法で留学するのかについて知る必要があります。
自分の目的に合ったものを選ぶようにしましょう。
語学留学には大きく「正規留学」と「交換留学」があります。それぞれ目的や、期間、費用にも違いがありますので、自分の目的に合ったものを選択することが必要です。
正規留学とは卒業や単位取得を目的とした留学です。
期間は1学期間から卒業までとさまざまで、単位の取得や卒業など自分の目的に合った選択ができます。
費用は全額自費負担で行います。そのため、私費留学とも呼ばれています。
高額になりますが、その分進学先を自分で決められたり、滞在先の選択肢も広かったりと自由度が高くなります。
進学できる高校はたくさんあり、自分で見つけるのは難しいので、留学エージェントを通して留学先を決めるのが一般的です。
交換留学とは学校や支援団体が行っている留学制度です。
私費留学とは大きく異なり、学費は学校や団体が負担してくれるため、費用を抑えて異文化体験をしたい人におすすめします。
留学の目的は異文化交流です。正規留学に比べると自由度は低く、留学先や滞在先はあらかじめ決められていることが多いです。
留学期間も決められており、1年程度で行われます。
希望生徒は学校や支援団体の選考試験を受けることになります。
語学留学をするとき、進学できるのタイプは公立高校、私立高校、ボーディングスクールの3つです。
それぞれ特色があるので、自分の希望に合うものを選ぶようにしましょう。
公立高校は学校数が多く、通っている生徒数も多いです。費用も私立高校などよりは抑えられています。
自由な校風のもとでたくさんの生徒との交流がしたい場合は公立高校がおすすめです。
私立高校は公立高校より学費が多くかかりますが、教育に力を入れている学校が多いです。
規律正しい生活を重視している学校が多いので、落ち着いた雰囲気の中でじっくりと語学の勉強をしたい人におすすめです。
正規留学の受け入れが多いのも私立高校の特徴です。
ボーディングスクールとは、全寮制の高校です。生徒は皆、親元を離れて一緒に寮で生活しながら高校生活を送ります。
費用は私立高校と同様に多くかかりますが、先生や生徒とより長く深く関わることができます。
海外高校へ留学したいという気持ちが固まったら、入学に向けての手続きを進めていきます。
入学に向けては、①学校決定 ②入学に向けての審査 ③諸手続 の順で進めていきます。
これらの手続きは自分で行うこともできますが、学校の選択からすべて行うのは難しいです。
留学エージェントなど関係機関を利用することをおすすめします。
自費で留学する正規留学の場合は、自分で学校のホームページを見て学校決定から始めることができます。
しかし、多数の学校から自分に合った学校を見つけることはかなり難しくなります。
そこで留学エージェントの利用をおすすめします。煩雑になる手続きを行ってくれたり、留学先決定から現地での生活までサポートしてくれたりと、留学生の強い味方になります。
留学エージェントは数多くあり、取り扱っている国や学校、サポート体制などもエージェントによって異なりますので、慎重に選択していきましょう。
入学に向けては、学校所定の審査を受ける必要があります。英語力証明のスコアなどの提出が必要な場合があるので、所定のテストを受けるなどの準備を進めましょう。
交換留学に関しては、関係団体が留学先の決定や手続きを行うので、その支援をしている団体の選考試験を受ける必要があります。
選考試験では英語力だけではなく、面接を通して意欲やチャレンジ精神も見られます。
海外高校への留学にはメリットもデメリットもあります。どちらもよく知ったうえで、自分の目的を明確にして準備をすすめていきましょう。
海外高校への留学のメリットはたくさんあります。
・学校での学習と日々の生活で英語力が飛躍的に伸びる
・さまざまな国の人との関わりで国際感覚が身につく
・選択授業の幅が広く、自分が深めたい分野の専門的な勉強ができる
・参加型の授業が多く、コミュニケーション能力がアップする
・家族と離れて一人で暮らすことで精神的に強くなる
・学びや経験を活かすことで将来の選択肢が広がる
家族と離れて一人で現地に行って学ぶということから得られることはとても多いです。
身につけたことを活かせば、卒業後も幅広い選択肢から進路を選択できます。
海外高校への進学に関するデメリットは、高額の費用がかかるということです。
国内で進学する場合の何倍も費用がかかるので、家族の理解と協力が必要です。
だからこそ、自分の目的をしっかりもって家族の理解を得ることが大切です。
語学留学をするとなると気になるのが費用がどのくらいかかるかということです。
期間や留学先、学校や留学方法によっても大きく変わってくるので、事前によく調べて家族と相談しましょう。
語学留学の費用は留学先や期間、正規留学か交換留学かによって異なります。
自費で留学した場合の国別、期間別の費用は下の表の通りです。
国名 | 1ヶ月 | 3ヶ月 | 6ヶ月 | 1年 |
アメリカ | 30万円 ~70万円 |
70万円 ~100万円 |
150万円 ~300万円 |
200万円 ~600万円 |
カナダ | 30万円 ~50万円 |
80万円 ~100万円 |
100万円 ~200万円 |
200万円 ~450万円 |
オーストラリア | 30万円 ~60万円 |
80万円 ~100万円 |
120万円 ~200万円 |
200万円 ~450万円 |
ニュージーランド | 30万円 ~50万円 |
70万円 ~100万円 |
100万円 ~150万円 |
200万円 ~500万円 |
イギリス | 40万円 ~70万円 |
150万円 ~200万円 |
200万円 ~400万円 |
300万円 ~600万円 |
交換留学など学校や支援機関が実施している制度を使えば、学費が負担されるので費用がかなり抑えられます。奨学金制度を利用できる場合もあるようです。
留学費用についての詳しい相談は留学カウンセラーにすることをおすすめします。
留学エージェントのカウンセラーには自身も留学経験があるという人がたくさんいます。
各国の留学情報も豊富にもっているので、希望の留学形態や予算を相談してみましょう。
あなたに合ったプランを提案してくれることと思います。
海外高校に留学するためには手続き関係以外にもやることはたくさんあります。
ここでは留学するにあたって自分で行っておいた方がよいことを紹介します。
留学先が決定したら、その国についての情報を集めましょう。
慣れない場所での生活にはストレスがつきものです。
また、文化や習慣が違うためにトラブルが起きてしまうこともあります。
日本での生活とは異なることがたくさんあるため、あらかじめその国の文化や習慣などを知っておくとストレスも小さくスムーズに生活をスタートすることができると思います。
また、留学先の学校の情報収集も必要です。
学校のカリキュラムや1年間の行事予定、クラブ活動などについて知っておくと、不安も少なく学校生活をスタートさせられますし、休日も含めて日々の生活を充実させることができると思います。
最近は学校のホームページだけでなくSNSを通しても情報収集ができるので、いろいろとチェックしてみましょう。
英語力は語学留学が成功するかを左右するとても大きなポイントとなります。
充実した学び、楽しい留学生活のためにも英語の基礎はしっかりと固めて出発してほしいと思います。
準備しておくポイントとしては以下のことが考えられます。
・自己紹介
・基本的な単語や会話表現の知識を身につける
・リスニングやスピーキング
留学が始まったら自己紹介をする機会があります。自分のこと、家族のこと、趣味、留学の動機などをしっかりと話せるようにしておけば、友達作りもスムーズにいくと思います。
基本的な単語や会話表現の知識も、コミュニケーションを取る上ではとても役に立ちます。
また、実際の会話になると聞き取れない、思うように話せないということも多くあります。
リスニングの練習をしたり、可能であれば会話の練習もしておくとよいでしょう。
高校留学に必要な英語力を徹底リサーチ!英語が話せなくても大丈夫?
リンク
留学先では、「日本ではどうなの?」「日本人はどう考えているの?」などとたずねられることもあります。また、日本のものや歴史について説明を求められる機会もあります。
留学は自分の学びのためでもありますが、自分にとっても周りの人にとっても貴重な国際交流の機会となります。日本人のひとりとして、日本について語れるようにしておきましょう。
海外高校への進学について大切なポイントはわかったけれど、どのような手順で準備を進めればいいのか?ここからは留学開始までの一連の流れを紹介します。
留学期間にもよりますが、一般的に留学の準備期間は数ヶ月から2年と長い時間を要します。
せっかくの機会を充実させるためにも、じっくり時間をかけて準備を進めていきましょう。
留学したいと思ったら、次のようなことについて自分の考えをまとめてみましょう。
・何のために留学したいのか
・どのくらいの期間留学したいのか
・留学したい国はどこか
自分の意見が固まったら家族にも相談しましょう。
家族の意見も聞いたうえで、留学の種類や期間、国を考えてみましょう。
その国で自分が希望する形で留学ができるか調べてみましょう。
留学について自分の希望が固まったら、留学エージェントに相談しましょう。
留学エージェントに問い合わせる方法には、次のようなものがあります。
・資料請求
・個別カウンセリング
・留学説明会
留学エージェントに相談すれば、希望に合った留学先探しや手続きに関するアドバイスをもらえます。しかしエージェントによって提案されるプランもさまざまです。
いくつかのエージェントを比較・検討して、自分にいちばん合うプランを提案してくれるエージェントを選ぶことが大切です。
留学エージェントが決まったら、自分のプランに合う学校を選択します。
学校が決まったら、滞在先を決定しましょう。
滞在先には寮、ホームステイなどがあります。それぞれ良さがありますので、エージェントと相談して決定しましょう。
留学先、滞在先が決まったら、具体的な準備をしていきます。
具体的には、次のようなことを行います。
学校の「入学申込書」「成績証明書」「エッセイ(英作文)」「英語力の証明書」など、必要な書類を準備し提出します。
受け入れが決定したら、学校からの指示に従って、「学費」や「諸経費」を納入します。
その後、ビザを申請します。留学先の国の大使館のホームページから情報収集して手続きを行いましょう。
その他にも渡航日に向けて次のようなことを準備する必要があります。
・パスポートの申請
・保険への加入
・予防接種
その他各自必要なものも準備しておきましょう。
虫歯などの治療の必要がある人も出発前に済ませておきましょう。
忘れ物ややり残しのないよう、準備をしっかりして渡航当日を迎えましょう。
慣れない環境での生活が始まるので、不安も大きいとは思いますが、たくさんのすばらしい経験ができると思います。現地での生活を楽しみに出発しましょう。
海外高校に進学した後の進路としては、「日本の大学に進学」「海外の大学に進学」「その他の進路」の3つに分かれます。
日本の大学への進学方法は、日本にいる生徒と同じ「一般入試」「AO入試」「推薦入試」もありますが、留学した生徒のために「帰国生入試」という試験も行われています。
帰国生入試は全国でおよそ400の大学で行われています。夏頃から翌年3月までの長期間にわたって試験が行われています。学校によって条件も異なりますので、よく調べて出願する必要があります。
帰国生入試と一般生徒が受験できる入試の両方を受験できるので、たくさんの受験チャンスがあるということになります。
留学した国、またはその他の国の大学に進学するという選択肢も考えられます。
この場合、TOEICやIELTSなどの民間の英語力判定テストでのスコアが高いことが条件となります。
国や大学によって受験資格が異なるので、よく調べて挑むようにしましょう。
留学後、専門学校を経てビジネスの道に進んだり、語学留学の経験を活かせる職場に就職するという選択肢もあります。
留学で培った英語力や行動力、コミュニケーション能力が進路選択に有利に働く場合が多いです。
海外高校への留学経験は英語力を磨くだけでなく、人間的にも一回りも二回りも成長させてくれる経験になります。
多感な時期に日本を出てさまざまな国の人と交流をすることは、大きな財産となる経験でもあります。
渡航するまで準備することは先に述べたようにたくさんあります。不安なく留学生活をスタートするには、事前準備はしっかりと行っておく必要があります。
家族の理解を得て、留学エージェントに相談に相談するなどさまざまな人の力も借りながら、よい留学生活が送れるよう準備を進めていきましょう。
MIE
大学で英語教育について勉強し、その後20年以上中学校の教員として沢山の生徒に関わってきました。現在は中学校で講師をしつつ、記事執筆活動を行っています。これまでの経験を活かして、読者様のニーズに合ったわかりやすい記事を書いていきたいと思います。