TOEFL勉強法
TOEFL Study Tips
目次
勉強法やおすすめの教材を紹介する前に、まずはTOEFLのリスニングの概要を理解しておきましょう。
流れや採点方式を知っておくことも、試験対策の1つです。
リスニングセクションでは、多岐に渡る分野の教養を題材とした「レクチャー形式」の問題と、キャンパス内での「会話形式」の問題が出題されます。
・レクチャー問題:3~5分の問題が3題出題。設問数は各6問
・会話問題:3分の問題が2題出題。設問数は各5問
リスニング中にメモは取れますが、あらかじめ問題に目を通すことはできません。
また音声が流れるのは一度のみで、音声を聞き終えた後に解答する流れになっているので、リスニング中は集中して聞く力が求められます。
スコアは0~30点で、コンピューターによる自動採点です。
そして得点に応じて、以下の4つのレベルに振り分けられます。
レベル | スコア |
---|---|
上級 | 22-30 |
上中級 | 17-21 |
中級 | 9-16 |
初級 | 0-8 |
先ほどTOEICのリスニングセクションには「レクチャー形式」と「会話形式」の2種類があるとお伝えしました。
ここからは、この2つの問題形式を解説していきます。
どのような問題が出題されるのかを知り、事前に対策をとっていきましょう。
レクチャー形式の問題は、多岐に渡る分野の教養科目を題材とした講義内容が出題されます。
自然科学や歴史など題材が幅広く、アカデミックな単語が出てきます。
また1題あたり3分~5分の音声なので、集中力が欠かせません。
会話形式の問題は、教授と学生、大学職員と学生、学生同士などのキャンパス内での対話の内容が出題されます。
会話の目的や、会話の中で述べられている事実に関することが問われ、音声の長さは1題あたり約3分間。レクチャー形式よりもやや短めに設定されています。
TOEFLを受験したことがある方はお分かりかもしれませんが、TOEFLのリスニングは難易度が高いと言われています。
では、いったいどのような部分が難しいのでしょうか?
TOEFLのリスニングが難しい理由を4つ紹介します。
TOEFLのリスニングが難しい理由
1つ目の理由は、アカデミックな内容が出題されるからです。
大学の講義内容やキャンパス内の会話を題材としているため、これまで私たちが勉強してこなかったような内容や単語が出てきます。
あまり使用しない単語や内容が含まれるため、より難しく感じてしまいます。
TOEFLに出題される専門的な単語を学習し、単語の対策をやっていきましょう!
2つ目の理由は、問題を先に見ることができないからです。
TOEFLのリスニングは、音声を聞いた後に問題を見て解答するシステムになっています。
事前に問題を見る時間があれば会話の内容を予想したり、重要な箇所を重点的に聞いたりできるのですが、それができません。
リスニング中に取ったメモを頼りに解答することになるので、日頃からメモを取りながら聞く練習をして対策しておきましょう!
さらに長文が多いことも、リスニングの難易度が高い理由の1つです。
TOEFLのリスニングは設問数自体は少ないものの、1問あたりの音声が長いため集中力が必要です。
音声の途中で集中力が切れてしまうと解答に影響が出てしまうので、長い音声を聞く練習をしておくと良いでしょう。
TOEFLのリスニングが難しい最後の理由は、アクセントや話し方が様々だからです。
留学中は多様なアクセントや話し方のネイティブスピーカーに出会う可能性があることから、TOEFLのリスニングでは北米、イギリス、ニュージーランド、オーストラリアのアクセントが採用されています。
そのため、普段聞き慣れていないアクセントが出てくると聞き取りが難しく感じてしまいます。
対策方法は、聞き慣れること!
試験の勉強段階で、様々なアクセントや話し方の英語を積極的に聞くようにしましょう。
次は、TOEFLのリスニングスコアをアップさせるための対策方法を3つ紹介します。
リスニングスコアに伸び悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてくださいね!
TOEFLのリスニングでスコアアップするための対策
リスニングのスコアアップに向けた1つ目の対策は、メモの取り方です。
先ほどもお伝えしましたが、リスニングセクションは先に問題に目を通せないためメモの取り方が重要になります。
一語一句すべてを書き取る必要はなく、重要だと思う箇所を書き取るようにしましょう。
丁寧に書こうとせず、話の流れが分かるように短い文や単語、矢印を使ってメモをするのがポイントです。
リスニングの2つ目の対策は、出題されやすいポイントを押さえることです。
・話のテーマ
・話の目的、理由
・話し手の態度や気持ち
これらがよく問われるので、この部分を意識して聞くことをおすすめします。
また、話のテーマや大切な部分は一言目に発することが多いです。
聞き逃さないように冒頭から集中して聞きましょう。
最後の対策は、集中力を切らさないことです。
TOEFLのリスニングは1問あたりの音声が長いから集中力が必要だ、ということを何度かお伝えしました。
しかし、それに加えてリーディングセクションの後に休憩を挟まずリスニングセクションが始まることから、さらに集中力が大切になります。
集中力を切らさないようにすることも、リスニング対策の1つです。
続いて、TOEFLのリスニングでスコアアップに効果的な勉強法を4つ紹介します。
効果的に勉強し、本番で良いスコアを残せるように対策しておきましょう!
TOEFLのリスニングでスコアアップに効果的な勉強法
シャドーイングとは、英語の音声を聞きながら少し遅れて発音する勉強法のことです。
リスニング教材の音声を活用して簡単に取り組め、音声を聞きながら同じスピードで追いかけるため、速さや間合いを意識したトレーニングができます。
最初は難しいと感じるかもしれませんが、練習を重ねることで日本語に置き換えることなく発音しながら内容を理解できるようになります。
リスニングの音声スピードについていけない方におすすめです!
シャドーイングは英語力向上に効果がある?教材の選び方や学習法も紹介!
リンク
ディクテーションとは、英語の音声を聞き、聞こえた英語を書き取る勉強法です。
音声の一語一句全てを聞き取る練習もあれば、穴埋めで一部分だけ聞き取る練習もあります。
自分の苦手な部分や英語特有の音声ルールを理解できるようになるため、細かい部分までこだわって聞きたい方におすすめです!
音声教材があれば取り組めますが、初めての方はディクテーション用のアプリや参考書を活用してみましょう。
ディクテーションの効果的なやり方を徹底チェック!おすすめの教材は?
リンク
語彙力の強化もリスニングのスコアアップに欠かせません。
特にTOEFLではアカデミックで高度な内容が出題されるため、幅広い分野の教養や大学の講義に関する語彙を学習しましょう。
後におすすめの教材でも紹介しますが、TOEFLに特化した単語帳で勉強するのがおすすめです。
さらにスコアをアップさせるためには、問題に慣れることが重要です。
参考書でリスニング対策をしたり単語帳で勉強したりすることも大切ですが、やはり一番は過去問題集を解いて問題の形式や出題パターンに慣れることが大切です。
このとき、本番同様に時間を計って取り組むようにしましょう。
本試験と同じ状況で過去問題集を解くことで、より試験をイメージして解くことができます。
最後は、TOEFLのリスニング対策におすすめの教材を紹介します。
過去問題集、参考書、ウェブサイト・動画を活用して効果的に勉強しましょう!
過去問題集は、TOEFLの公式ページより購入可能です。
5回分の過去問題集や10回分の過去問題集。さまざまな種類が用意されているので、自分の学習目的や試験までの日数に合った教材を見つけられます。
時間を計りながら、本番同様の環境で取り組んでみましょう。
次は、おすすめの参考書を3つ紹介します。
・ETS公認ガイド TOEFL iBT(第5版)
・TOEFLテストリスニング問題 5訂版 (TOEFLテスト大戦略シリーズ 5)
・TOEFL テスト 英単語 3800
1つ目はTOEFLを開発しているETSの公認ガイドで、演習問題1セットと実践問題3セットが収録されています。
テストの問題部分だけでなく、解答、解説にまで日本語訳がついているため、問題を解いた後にじっくり日本語の解説を読みながら確認できます。
TOEFLを初めて受験する方で、テストの構成や問題の種類、出題方式を知りたいという方におすすめの参考書です!
2つ目におすすめするのは、基礎学習から本番を見据えた模試まで収録されている旺文社の参考書です。
参考書内の基礎学習の部分では、シチュエーションや題材別にまとめられた様々な問題に取り組めるようになっています。
さらに本番同様、Webで2回分のリスニングに取り組めるため、Web受験の対策をしたいという方におすすめです!
3つ目におすすめする教材『TOEFL テスト 英単語 3800』は、TOEFLに特化した単語帳です。
こちらはTOEFL対策の単語帳として人気の1冊で、目標スコアに応じて単語が4つのランクに分けられています。
自分がどのレベルの単語までを学習すると良いか分かるため、無理なく単語学習に取り組めるのがポイントです。
またアカデミックな内容に関する分野の背景知識や専門用語も付属の別冊にまとめられているので、アカデミックな語彙を強化したい方におすすめです!
最後は、おすすめのウェブサイト・動画を紹介します。
今回おすすめするのは、『TED Talks』という無料動画配信サイトです。
リスニング教材やディクテーション教材として活用する英語学習者が多く、特に中級以上の学習者から人気を集めています。
そんな『TED Talks』のおすすめポイントは3つです。
・あらゆる分野の講演を視聴できる
・様々なアクセントの英語が聞ける
・ディクテーションの教材として最適である
まず、『TED Talks』では幅広い分野のプレゼンテーションを視聴できるため、アカデミックな内容を題材とするTOEFL のリスニング対策にも向いています。
そして国際的な講演動画であることから、様々なアクセントの英語が聞けるのが特徴です。
北米やイギリス以外のアクセントも多いので、TOEFL の試験前に様々なアクセントに慣れるための練習ができるでしょう。
さらに『TEDICT』というアプリを利用すれば、ディクテーションの教材としても活用できます。
再生速度を調節できるので、講演内容すべてを聞き取るのが難しい初級~中級レベルの方でも、『TEDICT』を使えば簡単にディクテーション練習ができます。
『TED Talks』だけでなく『TEDICT』も活用して効率的に勉強しましょう。
幅広い分野のリスニングを聞きたい方、様々なアクセントの英語を聞きたい方におすすめです!
今回はTOEFLのリスニング対策方法を徹底解説し、効率的な勉強法やおすすめの教材を紹介しました。
リスニングが難しいと言われるTOEFLですが、適切な対策をすればスコアアップさせることができます。
・メモの取り方
・出題されやすいポイントを押さえる
・集中力を切らさない
試験勉強をするときは、この3つのことに注意してみてくださいね。
今回紹介した勉強方法やおすすめの教材を活用し、TOEFLのリスニングスコアを上げましょう!
まる
大学生の頃にカナダへ留学し、その後小学校で英語教員として勤務していました。自身のこれまでの学習経験と教員経験を活かし、現在は英語学習に関する記事を執筆しています。英語学習者の悩みを解決できるよう、丁寧で分かりやすい記事の執筆を心掛けています。