TOEIC勉強法
TOEIC Study Tips
目次
「TOEIC満点はかなり難易度が高い」というイメージがある人も多いと思いますが、実際にはどのくらいの英語力があれば取得できるスコアなのでしょうか。
ここからは、TOEIC満点の難易度について詳しく説明をしていきます。
TOEIC満点は、990点です。
TOEICはリスニング100問、リーディング100問の合計200問で構成されています。1問5点と単純に考えれば満点は1000点のはずなのですが、実際は990点満点。その回の試験の難易度や平均点などによってスコアは前後します。
そのため、全問正解をしなくても満点が取れるケースは多いです。とは言っても、TOEIC満点はかなり難易度が高いと言えるでしょう。
TOEIC満点を取れるのは、全受験者の0.3%程度。
1000人のうち3人程度しか達成できないスコアであることを考えると、かなり難易度が高いことがわかります。
TOEIC満点は英検で言えば1級レベルに値します。
また、TOEFL iBTでは95~120点、IELTSでは7.0~8.0と同程度の難易度。TOEIC満点は非常に高いレベルであることがわかります。
日常生活や学問、仕事において十分に運用できる英語力を持っており、難しい話題にも対応できると見なされます。
しかし、TOEICと英検、TOEFL、IELTSなどは試験により問題に傾向があるため、「TOEIC満点を持っている人が必ず英検1級を取れる」「IELTS7.0の人が確実にTOEIC満点を取れる」というわけではないことに注意しましょう。
TOEIC満点を達成するためには、どの程度の英語力が必要なのでしょうか。
ここからは、TOEIC満点を取得するために必要な単語数やリーディング力、リスニング力について解説をしていきます。
ご自身の現在の英語のレベルと比較して、TOEIC満点を取るためにはどの程度英語力をレベルアップさせる必要があるのか考える目安としてください。
TOEIC満点を取得するために必要な単語数は約13,000語です。
満点を取得するためにはほぼ全ての単語が理解できる必要があります。TOEICで出題されるのはそれほど難易度の高くない単語が多いのですが、まれに非常に難しいものが問われることがあります。
そのような難易度が非常に高い単語にも対応できるようにしなければならないため、13,000語程度を覚えておいた方が無難です。
難関大学の入試に対応できる英単語数は6,000~7,000語程度と言われているため、それの倍程度の語彙が必要だということがわかります。
必要な語彙数の多さからも、「学生時代に英語を武器としていた」「英語が得意」という人でもTOEIC満点はなかなか取得できない理由がわかるでしょう。
TOEIC満点を取るためには、当然のことですが、リーディングパート単体で見ても満点を取らなければなりません。
まずはPart 5やPart 6で出題される文法問題に対応するため、完璧に文法を理解しておく必要があります。とは言っても、TOEICに出題される文法内容はさほど難易度が高くありません。
大学受験程度の文法内容を押さえておけば対応ができるでしょう。
リーディング力で最も重要なのは速読力です。75分間で100問をほぼ確実に解かなければならないため、素早く正しく英文を読めるスキルが必要。
普段から英字新聞を読んだり、洋書を読んだりして英文をスピーディーに読むことに慣れておくのがおすすめです。
TOEIC満点達成のためには、リスニング問題でも満点を取らなければなりません。
しかし、リスニング問題は数問間違えてしまっても満点が出ることが多いです。そのため、全問正解をする必要はありません。
しかし、TOEICの音声は一度しか流れないため、聞き逃すことなくほぼ全ての内容を理解できるリスニングスキルが求められます。
内容の難易度はさほど高くないため「耳がどれだけ英語に慣れているか」が重要となるでしょう。
TOEIC満点は非常に難易度が高いです。
TOEIC満点を取得するためには時間を惜しまず学習したり、教材の購入やスクールでのレッスン受講に費用がかかったりと、時間的・金銭的な負担があります。
「そこまでしてTOEIC満点を目指す必要はあるの?」「英語力さえあれば、TOEIC満点を取らなくてもいいのでは?」と感じる人もいることでしょう。
結論から言えば、時間的・金銭的な負担があってもTOEIC満点を取得することにはたくさんのメリットがあります。
ここからは、具体的にTOEIC満点を持っているとどのようなメリットがあるのか紹介していきます。
TOEIC満点を取得することで高い英語力を持っていることが証明できるというメリットがあります。
すでに述べた通り、TOEIC満点を取得できるのは1000人のうち3人程度。非常に貴重です。
TOEICの知名度はIELTSやTOEFLなどの英語資格と比較して高いため、「TOEIC満点」の難易度を理解してもらえるケースが多いです。
TOEIC満点が特に強い武器になるのは、英語に関わる仕事をしている場合。「TOEIC満点英語講師」「TOEIC満点翻訳者」などというように肩書きに「TOEIC満点」を入れることで一気に信憑性が増します。
「TOEIC900点」などと比べても「TOEIC満点」は非常に高い英語力の証明になるため、取得には大きなメリットがあるでしょう。
TOEIC満点を取得することで、就職や転職の幅が大きく広がるというメリットがあります。
近年、大企業を含め多くの企業がグローバル化しており、英語のできる人材が求められています。中には「TOEIC○点以上」というように採用基準に英語力のレベルを示している場合もあります。
TOEIC満点を持っていれば、英語力の基準に達しないということはないため、その点で安心です。
明確に英語力の基準を設けていない企業に関しても、英語力は大きなアドバンテージになることでしょう。
TOEIC満点を取得するメリットとして、海外で活躍できるチャンスが広がるということも挙げられます。
社会人として企業に就職する人は、TOEIC満点を保持しているということで海外出張や海外駐在を任せてもらえる可能性が高まります。
同じ仕事ぶりであれば「TOEIC800点」の人よりも「TOEIC満点」の人の方が英語力において信頼がおけるため、海外に携わる仕事が回ってくる場合が多いです。
海外で活躍するチャンスが広がるというのは、TOEIC満点の大きなメリットです。
TOEIC満点を取得していれば、翻訳家や通訳など英語に関わる仕事の選択肢が視野に入るというメリットがあります。
TOEIC満点は英語力で言えば最高峰のレベル。そのため、非常に難関と言われる翻訳家や通訳などの仕事に携わることができる可能性も高まります。
翻訳家や通訳は正社員はもちろんフリーランスとしての職も多く、海外で生活をしたり、世界を回りながら仕事をすることも可能です。自由な生活も手に入るのはTOEIC満点の大きなメリットですので、TOEIC満点を取得した後はぜひ検討してみましょう。
TOEIC満点は非常に難易度が高いということは分かりましたが、どのくらい勉強すれば取得できるのでしょうか。
これからTOEIC満点を目指す人は「自分にできるのかな?」「どのくらい期間がかかるのか目安が知りたい」と感じているのではないでしょうか。
;ここからは、現在のスコア別にTOEIC満点を取得するために必要な勉強時間を紹介していきます。
自分の今のスコアを照らし合わせてみてください。
現在のスコアが650点の場合、TOEIC満点を取得するためには850時間以上かかります。
1日3時間学習しても1年近くかかると考えておいて良いでしょう。
また、TOEIC満点は問題との相性や当日のコンディションにも大きく左右されます。そのため、英語力がTOEIC満点レベルに達してからも満点を取得するためには数回TOEICを受験する必要がありそうです。
現在のスコアが750点の場合、TOEIC満点を取得するためには600時間以上かかります。
1日2時間学習した場合、1年近くかかります。効率よく学習することでもう少し短い時間で達成することも可能ですが、やはりある程度の時間がかかると思っておいて良いでしょう。
;現在のスコアが850点の場合、TOEIC満点を取得するためには400時間以上かかります。
毎日2時間勉強した場合には1年以内に取得可能。とは言っても、問題の相性や当日のコンディションに左右されるため、1年もしくはそれ以上にかかることを覚悟しておいた方が良いかもしれません。
現在のスコアが950点の場合、TOEIC満点を取得するために必要な時間は1ヶ月から1年以上と人によって大きく異なります。
すでにTOEIC950点を取得できている場合、TOEIC満点を取得するだけの能力は備わっていることになります。
問題演習を何度も行い正確性を高めたり、TOEICに特化した解法のテクニックを身につけたりすることで短期間で達成可能なケースもあるでしょう。
しかし、情報処理能力や問題との相性、コンディションなどにも大きく左右されるため、何年もかかってもTOEIC満点に届かないケースもあります。
そのため、現在TOEIC950点を取得できている人は自分のスコアが満点に届かない原因を分析して対策を進めていきましょう。
TOEIC満点を取得するためには、どのような勉強法で学習を進めていけば良いのでしょうか。
ここからは、TOEIC満点を取るためにおすすめの勉強法を紹介していきます。実際の学習に活かしてください。
リスニングパートで満点が取れるようにするためには、シャドーイングやディクテーションなどの勉強法がおすすめです。
シャドーイングとは、音源を使った勉強法のこと。流れてくる英文よりも少し遅れて発音をする訓練のことを言います。最初は台本を見て行い、最終的には何も見ずに行うことができるようにしましょう。
ディクテーションは音源を使って流れてきた英文を書き起こす勉強法のことです。自分の聞き取れていない箇所や、聞き取れていない理由が分析できるメリットがあるためリスニング対策に最適です。
シャドーイングやディクテーションなどの勉強法を毎日コツコツ続けることで驚くほどリスニング力が上がるので、ぜひ実践してみてください。
リーディング対策におすすめの勉強法は、精読と多読です。
精読は品詞や英文の構造に着目して丁寧に英文を読み解いていく勉強法のことを言い、多読はたくさんの英文に触れる勉強法を示します。
精読・多読を行う場合にはTOEICの問題集を使ったり、興味のある分野に関する英文を使うのも良いでしょう。
TOEICの問題集を利用する場合にはTOEIC頻出の語彙や表現に触れられるというメリットがありますが、興味のある分野の英文を利用するとモチベーションを保ちやすいです。
バランスよく色々な教材を利用して勉強を進めていきましょう。
「TOEIC満点を取りたいけど、どの教材を使えばいいの?」と迷っている人もいるのではないでしょうか。
自分のレベルや目的に合った教材を使うことで、効率的にTOEIC満点は達成可能。
ここからは、TOEIC満点を目指す人におすすめの教材やスクールを紹介します。自分の合いそうな教材やスクールがあれば、ぜひ利用してみてください。
TOEIC満点を目指す際には、TOEICの解法を効率よく学べる教材である参考書を活用しましょう。
TOEICの参考書は「TOEIC900点は超えているけど満点はなかなか取れない」「TOEICの学習を始めたばかり」という人に特におすすめです。
TOEICの問題形式やテクニックを学ぶことで大きくスコアがアップします。
TOEIC対策用の問題集を教材として活用するのもおすすめです。
TOEIC満点を取得するには、さまざまな問題に慣れておくことが重要。そのため、問題集を何冊か完璧になるまで丁寧に解くことがスコアアップにつながります。
TOEIC満点を目指すにあたって、アプリを教材として利用するのもおすすめです。
英単語を効率よく学習できるアプリや、TOEICのリスニング・リーディングで出題される問題を練習できるアプリなど様々。自分の苦手なものや集中して対策したいものをアプリで学習することで、スキマ時間を有効活用できます。
Lisa 「英語は楽しい!」という思いを伝えるために、中学校や高校で英語を教えながらライター活動をしています。純ジャパで国連英検A級、英検1級、TOEIC990点を達成しています。独学でもできる英語学習について発信していければと思います。
TOEIC満点を取得するために、スクールを利用するのも良いでしょう。
特にスクールをおすすめしたいのが「TOEIC900点は超えているけどここからなかなか伸びない」「TOEICの勉強を始めたばかりだけど、できるだけ早く満点を取得したい」という学習者。
スクールではTOEICに絞った対策ができ、テクニックや解法を教わることができるため、短期間で目標達成が可能。自分だけでは学習できなかった部分も学ぶことができるので、一気にスコアが上がる可能性もあります。
参考書や問題集などの教材を利用して思うように結果が出なかった人も、スクールを利用してTOEIC満点を目指しましょう。
おすすめの勉強法を確認してTOEIC満点を目指そう!
この記事では、TOEIC満点の難易度やおすすめの勉強法・おすすめの教材について解説をしました。
TOEIC満点は非常に難易度が高く、高い壁のように感じてしまうかもしれません。
しかし、効率よく対策を行うことでTOEIC満点は達成可能。この記事で紹介したおすすめの勉強を確認し、実践することで満点を取得しましょう!