TOEIC勉強法
TOEIC Study Tips
目次
勉強法を紹介する前に、まずはTOEICのリスニングの問題形式やその特徴を知っておきましょう。
あらかじめ問題形式や特徴を理解しておくことで、本番での解答スピードも上がります。
問題形式についてですが、TOEICのリスニングセクションはPart 1~Part 4までの4つのパートに分かれています。
・Part 1:写真描写問題
・Part 2:応答問題
・Part 3:会話問題
・Part 4:説明文問題
それぞれどのような問題が出題されるのか、特徴を詳しく見ていきましょう。
「写真描写問題」とは、写真の内容を適切に説明している文章を選ぶ問題です。
問題文に印刷されている1枚の写真に対して、4つの異なる説明文が読まれる
その中から、描写内容を適切に説明している文章を1つ選択する
写真の中の人物の行動が問われることが多いので、その点に注目して聞くと良いでしょう。
難易度はそれほど高くありません。
「応答問題」とは、質問や文章に対する答えとなる文を選ぶ問題です。
1つの質問または文章に対して、3つの応答文が読まれる
その中から、応答として最も適切な文章を1つ選択する
質問文も応答文も印刷されていないため、応答文だけでなく質問文も集中して聞き取らなければなりません。
疑問詞に着目して聞きましょう。
「会話問題」とは、2人(またはそれ以上)の会話を聞いて、会話の内容に関する問いに答える問題です。
2人(またはそれ以上)の会話を聞く
会話の内容に関する3つの問いに答える
ここからは、1つの会話に対して3つの問題が出題されます。
Part 1,2に比べると会話の量も問題数も多くなるので、会話を聞く前にあらかじめ問題文や選択肢に目を通しておくのがポイントです。
「説明文問題」とは、電話のメッセージやアナウンス、会話などを聞いて、その内容に関する問いに答える問題です。
1.電話のメッセージやアナウンスなどを聞く
2.その内容に関する3つの問いに答える
Part 3の会話問題と同様に、1つの話に対して3つの問いが出題されます。
さらに会話形式ではなく話し手が1人なので、難易度も少し高くなるのが特徴です。
この記事を読んで下さっている方の中には、英語のリスニングに苦手意識をお持ちの方が多いのではないでしょうか?
実は、リスニングが聞き取れないのには理由があります。
ここからはTOEICのリスニングが聞き取れない理由を3つ解説していくので、なぜ聞き取れないのか、理由を探って対策をしていきましょう。
TOEICのリスニングが聞き取れない理由
1つ目の理由は、単語・文法の知識が足りないからです。
基本的なことになりますが、知らない単語や文法が多いと話の内容を理解できません。
英語に関わらず日本語でも同じですよね。
ある専門分野のビジネス会議に専門知識を持たない人が参加したとしても、1つひとつの単語の意味だけでなく話の概要を理解するのも困難ではないでしょうか?
英語のリスニングでも同じことが言えます。
TOEICのリスニングではビジネス用語は多用されませんが、中学校で学習するレベルの単語・文法は最低限習得する必要があります。
土台となる単語や文法の知識が足りない方は、まず単語と文法の学習から始めましょう。
英語のリスニングが聞き取れない2つ目の理由は、英語の音に耳が慣れていないからです。
特にこれは、「スクリプトを読んだら意味は分かるが、リスニングでは聞き取れない」という方に当てはまります。
音源のスピードに慣れていないことが原因だと考えられるので、リスニングの速さに慣れることを目指しましょう。
具体的な対策としてはオーバーラッピングやシャドーイングがおすすめです。
・オーバーラッピング:スクリプトを見ながら音声と同時に発音する練習法
・シャドーイング:英語の音声を聞きながら少し遅れて発音する練習法
リスニングの理解スピードを上げるためには、自分がそのスピードで発音できることがポイント。
オーバーラッピングやシャドーイングを通して、英語の音に耳を慣れさせましょう。
音と意味が一致していないことも、リスニングが聞き取れない理由の1つです。
2つ目に紹介した「英語の音に耳が慣れていない」とよく似ているのですが、音と意味が一致しない原因は主に3つあります。
1.英単語の発音を誤って覚えている
2.英語特有の音声変化を理解していない
3.さまざまな英語の訛りに慣れていない
まず英単語の発音を誤って覚えてしまっている場合は、リスニングでも正しく聞き取れなくなってしまいます。
そのため、新しく覚える単語は発音に気をつけて正しく覚えるようにしましょう。
また英語には、音が繋がったり他の発音に変化したりする特有の音声変化があります。
単語自体の発音を正しく覚えていても、文章になると異なって発音する場合が多々あるため、リスニングでスキルアップをさせたい方は音声変化を学ぶようにすると良いでしょう。
さらにTOEICは、アメリカやカナダ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランドの発音が使われています。
日本人にとってアメリカやカナダの英語は馴染みがあるため聞きやすいですが、その他の訛りは馴染みがなく聞き取りにくい場合が多いのが特徴です。
これは何度も聞いて慣れることが大切なので、練習問題を通して繰り返し練習しましょう。
続いては、TOEICのリスニングスコアをアップさせるための対策を4つ紹介します。
次の4つのことに注意して、リスニングのスコアを上げましょう!
TOEICのリスニングのスコアをアップするための対策
TOEICではリスニングが始まったら、まず問題を先読みしましょう。
問題を先に読んでおくことで、話のテーマや特に注意して聞かなければならない部分が分かるようになります。
問題文と選択肢を全て読む時間がない場合は、問題文だけでも目を通しておくのがおすすめです。
問題についてアナウンスされる「Directions」の時間も活用し、問題を先に読んでおきましょう。
集中力を切らさないことも、TOEICのリスニングスコアを上げるための対策です。
TOEICのリスニングセクションでは、音声は1度しか流れません。
何度も聞くチャンスがなく1回で解答する必要があるため、集中して聞く力が求められます。
また、リスニングは45分間です。
最後の問題になるほど音声は長く難易度も上がるので、日頃から集中力を切らさず聞く練習をしておきましょう。
3つ目の対策は、疑問詞をしっかり聞き取ることです。
特にPart 2は冒頭に読まれる質問文の疑問詞が答えのカギであるため、最初の疑問詞に注意して聞く必要があります。
またPart 3は2人以上の会話が題材となっており、必然的に会話の中で質問の場面が出てきます。
質問に対しての回答をよく聞き、適宜メモを取るようにすると良いでしょう。
音声も長く質問も多いので、疑問詞をしっかり聞き取るようにしましょう。
TOEICのリスニングスコアを上げる最後の対策は、聞き取れなかった箇所にとらわれないことです。
完璧に聞き取ろうとする気持ちは大切ですが、過ぎた問題を引きずってしまうと次の問題に大きな影響が出てしまいます。
音声は1度しか流れないので、今取り組んでいる問題に集中するようにしましょう。
気持ちを切り替えて問題を進めるのがポイントです。
次は、TOEICのリスニングでスコアアップに効果的な勉強法を4つ紹介します。
勉強方法で悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてくださいね!
TOEICのリスニングでスコアアップに効果的な勉強法
効果的な勉強法1つ目は、シャドーイングです。
先ほども少しお伝えしましたが、シャドーイングとは英語の音声を聞きながら少し遅れて発音する練習法です。
スクリプトは見ず、聞こえてくる音声の真似をして続いて発音します。
最初は難しく感じるかもしれませんが、徐々に英語の発音や英語特有の音声変化、強弱に慣れて発音できるようになります。
シャドーイングをするときは、英文の意味を考えながら行うようにしましょう。
練習用の参考書も発売されているので、気になる方は要チェックです。
2つ目の勉強法は、ディクテーションです。
英語の音声を聞き、聞こえた英語を書き取る勉強法のことで、自分の苦手な部分や英語特有の音声ルールを理解できるようになるのが特徴です。
やり方は2通りで、聞こえた英語全てを書き取る方法と、穴埋めで一部分だけ書き取る方法があります。
好きな音源を使えば自由に取り組めるトレーニングですが、音声を一時停止する作業が手間取ることも事実です。
音声を一時停止して取り組むのが面倒だと感じる方は、参考書やアプリを活用してみると良いでしょう!
ディクテーション用の参考書やアプリも多数開発されています。
また、語彙力を強化することもTOEICのリスニングでスコアを上げるためには重要です。
TOEICはTOEFLやIELTSに比べると、難易度が高いアカデミックな語彙や内容は出題されません。
しかし分からない語彙が多い場合、リスニングでしっかり聞き取ることが難しくなってしまいます。
英語学習が苦手な方は、まずは中学校レベルの語彙を学習しましょう。
TOEICに特化した参考書や頻出単語をまとめた単語帳を活用してみると良いでしょう!
4つ目の対策は、過去問題集を解くことです。
とは言ってもTOEICの過去問題集は公開されていないので、公式問題集を活用するのがおすすめです。
公式の問題集を解いて問題形式に慣れておくことで、本番でのスコアアップが期待できます。
語彙力の強化と並行し、問題形式に慣れるまで繰り返し公式問題集に取り組みましょう。
最後は、TOEICのリスニング対策におすすめの教材を紹介します。
参考書やアプリを活用して効率的に学習し、TOEICのリスニングスコアをアップさせましょう。
おすすめの参考書は2つ紹介します。
・公式TOEIC Listening & Reading 問題集 10
・はじめて受ける TOEIC® L&Rテスト 全パート完全攻略
まずおすすめの参考書は、TOEICの公式問題集です。
TOEICの開発機関であるETSから開発されている問題集なので、問題形式や音声の質を含めて本番同様の作りになっているのがポイント。
テスト2回分が収録されており、参考スコアの換算表を見て自分のスコアの目安も出せます。
・TOEICの問題形式に慣れたい人
・本番と同じスピーカーによるリスニング音声を聞きたい人
・自分の実力を測りたい人
これらに当てはまる人におすすめの参考書です。
公式TOEIC Listening & Reading 問題集 10 | ETS |本 | 通販 | Amazon
2つ目に紹介する参考書は、パート別攻略、実力UP勉強法、完全模試が入った一冊完結型の対策本です。
パート別の攻略法が丁寧に解説されているため、「TOEIC初受験で問題形式や解き方が分からない」という方から「初受験ではないがスコアアップで伸び悩んでいる」という方まで全レベルの方におすすめします。
攻略方法を学んだ後は、収録されている200問の模試で実力を試しましょう。
・問題形式や解き方が分からないTOEIC初心者
・スコアアップを目指す人
・確実に600点を狙いたい人
このような方におすすめです!
【別冊模試・CD-ROM・音声DL付】はじめて受けるTOEIC(R) L&Rテスト 全パート完全攻略 | 小石 裕子 |本 | 通販 | Amazon
最後に、TOEICのリスニングスコアアップにおすすめのアプリは『スタディサプリENGLISH TOEIC®L&Rテスト対策』です。
・20回分相当の演習問題
・カリスマ講師による講義動画
・タイピングで取り組めるディクテーション
・正しいイントネーションが学べるシャドーイング
月額料金がかかるアプリですが、これらの豊富な学習コンテンツが用意されています。
動画解説を見て学習したい方やディクテーション、シャドーイングをしたい方におすすめです。
【公式】スタサプでTOEIC® L&R TESTスコアアップ|リクルートのスタディサプリENGLISH
今回は、TOEICのリスニングスコアを上げる勉強法、おすすめの参考書・アプリを紹介しました。
本番でより良いスコアを出すためには、問題形式や特徴の十分な理解と適切な試験対策が重要です。
最後におすすめした参考書やアプリを活用して効果的に勉強し、TOEICのリスニングスコアをアップさせましょう!
まる
大学生の頃にカナダへ留学し、その後小学校で英語教員として勤務していました。自身のこれまでの学習経験と教員経験を活かし、現在は英語学習に関する記事を執筆しています。英語学習者の悩みを解決できるよう、丁寧で分かりやすい記事の執筆を心掛けています。