TOEIC勉強法
TOEIC Study Tips
目次
「TOEICの対策を始めたいけど、参考書の選び方がいまいちわからない」という人も多いのではないでしょうか。
TOEICでスコアアップするためには、自分のレベルに合った参考書の選び方を知ることが重要。
この記事では、TOEICの参考書の選び方やスコア別におすすめの勉強方法について解説していきます。
TOEICの参考書の選び方としては、自分の英語のレベルに合っているものを選ぶのが重要です。
TOEICの参考書はスコア別に対象が分かれているものもあるため「現状のTOEICスコアは500点だけど900点をターゲットとしているものを使用する」ということのないようにしましょう。
レベルの高すぎる参考書を使うと難しすぎて理解ができなかったりやる気がなくなってしまう可能性が高いです。
「TOEIC600点を目指す人向け」など参考書にレベルが記されている場合には、対象となるスコアを確認してから購入するようにしましょう。
TOEICの参考書の選び方で次に重要なのが、発行日を確認することです。
TOEICの形式は、年々変化します。そのため、あまりにも発行日が古い参考書を選んでしまうと形式が全く違うという可能性もあります。
せっかくTOEICの学習に費やした時間を無駄にしてしまうのではもったいないです。
最新の問題形式の練習ができるよう、発行日の新しいものを選びましょう。
TOEIC対策用参考書の選び方で重要なのが、レビューや口コミの評価をチェックすることです。
TOEIC教材はたくさんあるため、良い参考書を見極めるためにもレビューや口コミを参考にするのがおすすめです。
YouTubeなどで教材のレビューをしていることもあるため、そちらを参考にするのも良いでしょう。
解説のわかりやすさをチェックすることも、TOEICの参考書の選び方としては重要です。
独学でTOEIC対策をする場合には、スクールに通う場合とは異なり自分で解説を読んで理解しなければなりません。しかし、解説がわかりにくいと読んでもなかなか理解できないこともあります。
そのため、独学でもすんなりと理解できるようわかりやすい解説を収録している参考書を選びましょう。
解説がわかりやすいとことと解説が長いことはイコールではないため、書店で手に取ってみていくつか実際に解説を読んでみると良いでしょう。
TOEIC対策をスムーズに進めていくために、アプリの付属の有無を確認するのもおすすめです。
TOEIC参考書の中にはアプリを付属しているものもあります。付属のアプリを使えばゲーム感覚で単語を学習できたり、リスニング練習ができるものもあり非常に便利です。
スキマ時間で勉強できて非常に効率的ですので「英語の勉強に使える時間が限られている」「通勤時間を有効に使いたい」という人はアプリが付属している参考書を選ぶと良いでしょう。
TOEIC対策用の参考書を選ぶ際には、勉強しやすい分量かどうかチェックしましょう。
あまりにも膨大なページ数の参考書を選んでしまうと、情報量が多く学習に時間がかかってしまったり、モチベーションが下がってしまったりします。
また、ページ数の少なすぎるものでは情報量が足りず、目標スコアを達成するのに十分な学習ができない可能性があります。
勉強しやすいちょうどいい分量の参考書を選ぶことで効率的に学習ができますので、参考書を選ぶ際には分量にも注目してみましょう。
まずは、レベルに関わらず全受験者におすすめのTOEIC対策用参考書を3冊ピックアップして紹介します。
「TOEIC参考書の選び方がわからない」という人は、ここで紹介する参考書を購入しておけば間違いないでしょう。
公式 TOEIC Listening & Reading 問題集はTOEIC公式の問題集です。
基本的にTOEICは過去問が販売されていないため、公式の問題集はこちらの教材のみとなります。
リスニングでは本番と同じスピーカーの音声が収録されているため、全く同じ発音で練習可能。「リスニングが苦手」「本番と同じスピーカーでリスニングの勉強がしたい」という人に非常におすすめです。
また、本番と同じレベルの問題で学習ができるのも嬉しいポイントです。販売されているTOEIC対策用問題集は、実際の試験よりも難しかったり易しかったりする場合も多いです。
公式問題集は本番と全く同じレベルで作られているので模擬試験として利用ができます。
TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズは、質・内容・コスパ全て良しの単語帳です。
著者が3年かけて研究をし作られた単語帳で、これからTOEICの勉強を始めたいと思っている人にも、さらにスコアをアップさせたいと思っている人にもおすすめです。
これ1冊で単語は完成するとも言われているため、最初に手にとる1冊としてふさわしい教材でしょう。
「単語を徹底的に勉強したい」「単語力が足りないような気がする」という人は、まずこの教材に取り組んでみてください。
1駅1題 新TOEIC TEST文法特急は1ページごとに1問文法問題を解いてTOEIC対策ができる教材です。
コンパクトで持ち運びに便利なので、電車内で学習したい人に特におすすめです。
出題される文法だけが収録されているため「文法の勉強をしなおしたいけど試験まで時間がない」という人は、この1冊を学習すれば良いでしょう。
次に「TOEICを初めて受験する」「TOEICの学習を始めたばかり」という初心者の方におすすめのTOEIC対策用参考書を紹介します。
初心者の人は特に参考書の選び方がわからないと感じている人が多いと思います。
初心者向けの教材はたくさんありますので、自分が勉強しやすそうなものをこの中からピックアップして利用してみてください。
はじめて受けるTOEIC(R)L&Rテスト 全パート完全攻略は、パート別の攻略や勉強法、模試などTOEIC初受験に必要なものが全て詰まった教材です。
まずは600点を目標として教材が構成されているため、600点前後のスコアを目標としている初心者の方にぴったりです。
解法テクニックも収録されているため、この1冊を終えると大きくスコアが伸びていること間違いなしです。
世界一わかりやすい TOEICテストの英単語は人気予備校講師が作成したTOEIC対策用の単語帳です。
この単語帳の一番のポイントは、暗記をせずに単語を覚えられること。
それぞれの単語の持つイメージやテストでの出題のされ方、覚えるきっかけなどが書かれており、暗記なしに単語を身につけることができます。
「単語を覚えるのが苦手」「とにかく単語をたくさん覚えたい」という人は、こちらの教材から取り組んでみてはいかがでしょうか。
TOEIC(R) L&Rテスト 英文法 出るとこだけ!は、TOEICの英文法に特化した教材です。
満点取得者の著者が生み出した33の解き方の法則が書かれており、これを理解するだけでスコアを短期で伸ばすことが可能です。
無料のスマホアプリで音声を聞いたり、本書に掲載されている問題を解いたりできるので、場所を問わずどこでもTOEIC対策を行うことができます。
次に、TOEIC500点〜700点台の中級者におすすめのTOEIC参考書を3冊紹介します。
中級者の人のTOEIC教材の選び方で重要なのが、自分の苦手分野を対策できるものを選ぶこと。
すでにTOEICを受けたことのある人は、ぜひ自分のスコアレポートを確認して「リスニングが苦手」「Part5が苦手」「ダブルパッセージが苦手」」など、できるだけ具体的に自分の英語力を分析しましょう。
TOEIC(R)テスト 新形式精選模試 リーディング2は5回分の模試が収録された教材です。
全ての設問に正答率が記載されており、全体の受験者の中で自分がどの位置にいるのかわかるようになっています。
正解だけでなく正解を導くための道筋を大切にしており、正解までの手順や考え方も丁寧に記されています。
そのため「TOEICの全ての問題に応用できる考え方を身に付けたい」という人に特におすすめです。
TOEIC(R) L&Rテスト 文法問題 でる1000問は、Part 5やPart 6に出題される文法問題の対策ができる教材です。
AmazonのTOEICカテゴリーでベストセラー1位を獲得しており、非常に人気のある問題集です。
文法問題だけを1000問以上収録しており、その問題は文法のジャンルごとに分かれています。そのため、自分がどの文法事項を苦手としているのかが一目瞭然。苦手だと感じる文法事項は参考書にもどって学習し直すことが可能です。
書籍の後半には13回分の文法模試が収録されているため「とにかくたくさんの問題を解きたい」「数をこなしたい」という人にも非常におすすめです。
TOEIC(R) L&R TEST 究極のゼミシリーズは、全4冊からなるTOEIC対策教材のシリーズです。
「究極のゼミPart1&2」「究極のゼミPart3&4」「究極のゼミPart5&6」「究極のゼミPart7」の4冊からなり、パートごとに徹底的に対策ができるようになっています。
シリーズの全てをコンプリートしてもいいですし、自分が苦手だと感じているパートのみを購入して学習するのも良いでしょう。
著者はTOEIC満点講師として有名なヒロ前田氏で、豊富な問題数と丁寧な解説が大人気です。TOEICの問題を直感で解いてしまっている人や基本的な解法を知りたいと考えている人に非常に役立つ教材です。
無料でダウンロードできる音声も提供されているため、シャドーイングやディクテーションに使うことも可能です。
次に、TOEIC900点〜満点を目指す上級者におすすめのTOEIC対策用参考書を2冊紹介します。
上級者向けの参考書はそれほど数が多くないため、こちらで紹介した2冊を利用することをおすすめします。
3週間で攻略 TOEIC(R) L&Rテスト900点!は、TOEIC900点を目指す人を対象をした教材です。
特にTOEIC800点前後で伸び悩んでいる人におすすめで、この教材を使って3週間でTOEIC900点に向けて準備をしていくことができます。
収録されているオリジナル模試の難易度は難しめで、実際のTOEICテストよりも負荷をかけた学習が可能です。
音読練習に利用できるナレーション音声が収録されたMP3音源の利用もできるので、日常の学習にも取り入れることができます。
「TOEIC800点からなかなかスコアが伸びない」「今回は絶対にTOEIC900点を達成したい」という人は、この教材を利用してみてはいかがでしょうか。
TOEIC(R)L&Rテスト 900点特急シリーズはTOEIC900点を目指す人をターゲットとした教材です。
Part 5とPart 6に特化した問題集で、1問あたりの解説が非常に丁寧なので「独学だと文法問題は難しい」という人でも問題なく理解できるようになっています。
問題の難易度はかなり高く、TOEIC800点台をすでに取得している人でも半分から7割程度しか正解できないくらいです。
そのため、すでにTOEIC900点を取得できている人でも十分学びのある教材だと言えるでしょう。
「Part 5やPart 6で満点を目指している」という人に特におすすめしたい教材です。
参考書を使ってどのようにTOEIC対策を行えば良いのでしょうか。
ここからは、参考書を使ったTOEIC対策の具体的な方法について解説をしていきます。
まず、たくさんの参考書に手を出さないことが非常に重要です。
多くの参考書に手を出してしまうと、解説方法が異なり「どれを信じればいいのかわからない」というように惑わされてしまうことも。
また、どの参考書も中途半端に取り組むことになってしまい、全てを吸収できず非常にもったいないです。
1冊を使用すると決めたら、その参考書を完璧に理解できるようになるまで徹底的に学習しましょう。
参考書の選び方については、この記事で紹介した方法を参考にしてください。
参考書を使ってTOEIC対策を行う際には、繰り返し何度も問題を解きましょう。
一度問題を解いただけで終わらせてしまうのは非常にもったないです。
人間は忘れる生き物。間違えた問題に関しては数日後、一度正解した問題に関しても数週間から数ヶ月後に解き直しをするようにしましょう。
解いた日付を問題集に記入しておくと、復習のタイミングがわかりやすいです。
TOEIC対策を問題集で行う場合には、答えだけでなく正解までの過程を理解するようにしましょう。
答えがわかっても正解までの過程がわかっていなければ、類似問題で正解することはできません。
どうしてその答えになるのか、誰かに説明できるくらいまで理解を深めることで初めてその問題をマスターしたと言えるでしょう。
TOEICの問題に慣れてきたら、時間配分を考えて解く練習をしましょう。
TOEICは時間が勝負。特にリーディングの問題に関しては時間の割に問題数が多いため「時間内に解き終わらない」という声が多いです。
そのため、本番で時間切れになってしまうことのないよう1問にかけられる時間を決めておき、問題集を解く際にも時間配分を考えて解く練習をしておきましょう。
TOEICにはリーディングとリスニングの2つのセクションがあります。
勉強の際にはやみくもに問題集を解いたりするのではなく、「今はどのスキルを伸ばすために学習しているのか」と目的を持って学習するのがスコアアップのコツ。
ここからは、リスニングとリーディングをそれぞれどのように勉強していけば良いのか、解説します。
「TOEIC対策をしたいけど何をすればいいかわからない」という人は、ぜひ参考にしてください。
TOEICリーディング対策におすすめの学習法は、シャドーイングやディクテーションです。
シャドーイングとは、音源を使って流れてくる音声よりも少し遅れて発音する勉強法のこと。
初めはスクリプトを見ながら行いますが、何度も何度も繰り返す中でスクリプトを見ずに言えるように訓練します。スクリプトを見ずに言えるようになってくると、かなりリスニング力がついてくるでしょう。
ディクテーションとは、同じく音源を使いますが学習者は発音するのではなく聞こえてきた音を書き取ります。
シャドーイングとは異なり、スペルの知識も必要ですし、曖昧に聞き取れるだけでは書き起こすことができないため細部まで正確に聞けているかどうか把握できます。
聞き取れない部分があればそこを中心に学習しましょう。
シャドーイングとディクテーションはどちらもリスニング力アップにおすすめですが、目的が異なるためそれぞれ目的を理解した上で行いましょう。
TOEICのリーディング対策には、精読と多読がおすすめです。
精読とは、英文の構造や品詞などの分析をしながら読んでいくこと、多読とは様々な英文をたくさん読んでいく学習法を言います。
精読をすることで読解の正確性が上がり、多読でスピードを上げることが可能。
TOEICでは正確性とスピードの両方が必要となってくるため、どちらも行うのがおすすめです。精読と多読もそれぞれ目的が異なるため、目的を理解した上で行うことをおすすめします。
TOEIC対策と言っても、学習者のレベルによって行うべきことは異なります。
ここからは、TOEICの目標スコア別学習法について説明します。
自分の目標スコアを定め、そのスコアに向けて対策をしていきましょう。
目標スコアが400~600点の人は、単語と文法の学習を中心に行いましょう。
TOEIC初心者の人は、まず英語の土台・基礎を身につけることが先決。そのため、単語と文法に8~9割の時間を使うのがおすすめです。
単語と文法は、「週に一回勉強する」といったスケジュール感ではなく、できるだけ毎日コツコツ進めていきましょう。1日5分でも構わないので、英語に触れる時間を作ることが大切です。
目標スコアが600点の人は、読解スピードを上げるために多読とシャドーイングをしましょう。
おそらく、TOEIC600点を目標としている人は時間内に全ての問題を解き終えることができていないのではないでしょうか。
よりハイスコアを目指すためにまずは時間内に全ての問題が解けるよう対策をしていくのがおすすめですので、多読やシャドーイングに時間を使い読解スピードをアップさせましょう。
TOEIC700点を目標としている人は、練習問題や模擬試験など実践を意識した対策を行なっていきましょう。
時間配分を意識しながら本番と同じように問題集を解くことで、答えの精度が少しずつ上がっていきます。
TOEIC700点を超えると大きくスコアを伸ばすのは難しいですが、勉強を続けていけばスコアは必ず伸びます。地道に対策をしていきましょう。
目標スコア800点の人は、TOEIC対策だけでなく英語学習の幅を広げましょう。
TOEIC800点を目指している人は、英語力がすでにかなりついてきていると思います。
そのため、TOEICに絞って勉強をするよりも、英字新聞を読んだり洋画を見たり英語学習の幅を広げていくことで、より英語力がアップします。
学習方法の選び方として重要なのが、自分が楽しめる方法を選ぶということ。スコアは後からついてきますので、まずは自分の好きなものと英語を結びつけて英語学習を楽しみましょう。
目標スコアが900点の人は、英語漬けの生活を送りましょう。
独り言を英語で言ってみたり、オンライン英会話のレッスンを毎日受けて英語に触れる機会を作ったり、英語のポッドキャストを聞いてみたり、あらゆるものを全て英語で行うのがおすすめです。
TOEIC900点はかなり高い壁ですが、英語に触れる機会を増やすことで必ず達成可能です。
この記事では、TOEICの参考書の選び方について解説をしてきました。
目標スコアによっても学習方法やおすすめの参考書は異なるため、自分の現状のレベルや目標を明確にすることが重要です。
また、リスニングとリーディングではそれぞれ対策方法が異なります。
この記事を読んでTOEIC教材の選び方を理解し、目的をはっきりさせて効率的に学習をしましょう。
Lisa
「英語は楽しい!」という思いを伝えるために、中学校や高校で英語を教えながらライター活動をしています。純ジャパで国連英検A級、英検1級、TOEIC990点を達成しています。独学でもできる英語学習について発信していければと思います。