TOEIC勉強法
TOEIC Study Tips
目次
「TOEIC900点」と聞くと「レベルが高そう」というイメージがある人も多いと思いますが、実際にはどのくらいのレベルなのでしょうか。
TOEIC900点を目指すためには、レベルや難易度を掴んでおく必要があります。
そのため、ここからはTOEIC900点のレベルや他の英語試験との比較について解説をしていきます。
TOEIC900点の難易度は、かなり高いです。
TOEICを運営するIIBCによると、全受験者の中でも900点を取得しているのは3~4%程度。TOEIC900点は、英語の超上級者レベルである証明となるスコアです。
800点との差はたった100点ですが、桁違いにレベルが高いと言えるでしょう。
TOEIC900点は他の英語試験と比較すると、どのくらいのレベルなのでしょうか。
TOEICは多くの人が受験する英検や、アメリカ留学の際に利用されるTOEFL、イギリス留学で使われることの多いIELTSなどの英語試験とは出題傾向が異なります。
そのため、単純な比較は難しいのですが、英検で言えば準1級、TOEFLなら75~95程度、IELTSでは6.0~7.0ほどです。
他の英語資格と比較しても、TOEIC900点はかなり高いレベルであることがわかります。
TOEIC900点を達成するためには、どの程度の英語力が必要なのでしょうか。
TOEIC900点は非常に高いレベルであることはすでに述べましたが、具体的に必要な単語数やリーディング力、リスニング力について詳しく解説していきます。
TOEIC900点を取得するためには、10,000語以上の英単語を学習する必要があります。
共通テストに必要な英単語数は5,500単語程度、難関私立大学の受験に必要な英単語数は6,000~7,000語程度と言われています。
つまり、TOEIC900点を取得するためには、難関私立受験以上の語彙数が必要。そのため「受験でかなり単語の学習をした」という人も、改めてさらに多くの語彙を身につける学習をする必要がありそうです。
TOEIC900点に必要なリーディング力は、英字新聞を辞書なしで読めるレベルです。
また、1分間で150~180語程度のスピードで英文を読むことのできる速読力も必要。TOEICは問題数が200問と膨大なため、時間内に全ての問題を解けるよう速読力を高めておくことが重要です。
1分間に読んで理解できる英単語数を測って自分の速読力の伸びをチェックして対策しておくと良いでしょう。
TOEIC900点を取得するためには、リスニングでほぼ満点が取れるレベルに達する必要があります。
一般的には、TOEICではリーディングよりリスニングの方がスコアが高く出る場合が多いです。そのため、リーディングで多少点数を落としてしまっても900点に到達できるようリスニングで満点を目指しましょう。
リスニングは数問間違えても満点が出るケースが多いため、全問正解が難しくても1~3問ミス程度で抑えられるようにしましょう。
普段の学習では、TOEICのリスニングの音声を聞いて全てを間違いなく書き写すことができるレベルまでリスニング力を伸ばしておくことをおすすめします。
TOEIC900点のレベルは非常に高いため、取得までにはかなりの努力が必要です。
「そこまでしてTOEIC900点を取るメリットはあるの?」と感じてしまう人もいることでしょう。
取得までに労力や時間は必要ですが、TOEIC900点を取得するメリットは大きいです。ここからは、TOEIC900点取得のメリットについて詳しく説明していきます。
TOEIC900点は、学生・社会人問わずどのシーンにおいても英語力の証明になります。
全体の受験者の中でもTOEIC900点を超えられるのはたったの3~4%程度。そのため、TOEIC900点保持者はかなり高いレベルの英語力を持っていることがわかります。
IELTSやTOEFLと比較してもTOEICの知名度は高いため、IELTSやTOEFLで同じレベルのスコアを取るよりもコスパがいいと言えるかもしれません。
TOEIC900点を取得しておくことで、就職や転職の幅が広がります。
多くの企業では、採用の際に英語力を重視しています。「TOEIC700点以上」などTOEICの点数を採用条件に定めている企業もありますが、TOEIC900点を超えていれば英語力を理由に落とされてしまうことはまずないでしょう。
今後もよりグローバル化が進んでいくことが予想されるため、英語力の重要性はさらに高まっていくのではないでしょうか。
TOEIC900点を取得することで、海外で活躍できるチャンスが広がります。
社会人であればTOEICの点数を理由に海外駐在員に選ばれたり、海外出張などの業務に携わることのできる可能性も高まります。
TOEICを運営するIIBCの調査によると、海外部門の社員に求められるTOEICスコアは700点程度。TOEIC900点はそれを大きく上回るスコアであるため、企業からも相当に重宝されるのではないでしょうか。
海外に携わる仕事がしたいと思っている人にとってはTOEIC900点はかなりメリットがあるため、取得できるよう学習を進めていきましょう。
TOEIC900点に向けて学習するにあたって、何をどのくらい勉強すればいいかわからない人も多いです。
まずは自分の今のスコアからTOEIC900点に到達するためにはどのくらいの勉強時間が必要なのかをチェックしましょう。どのくらい勉強すべきか知ることで、1日の学習時間も見えてきます。
1日の勉強時間がわかったら、自分の1日のスケジュールの中でどこでTOEIC対策を行うか計画しましょう。ポイントは、通勤時間やランチタイムなどのスキマ時間を有効活用すること。スキマ時間を活用することで、まとまった学習時間が取れない人も必要な勉強時間を確保することができます。
ここからは、現在のスコア別にTOEIC900点到達までに必要な勉強時間について解説していきます。
現在のスコアがTOEIC600点の場合、TOEIC900点を取得するためにはおよそ800~900時間学習する必要があります。
一般的に、TOEICで100点スコアを伸ばすためには200~250時間ほどの勉強時間が必要です。しかし、ハイスコアになればなるほどそれ以上にスコアを伸ばしていくのは困難。
そのため、700点、800点とスコアが伸びるほど100点伸ばすための時間が長くなっていくことが考えられます。
800~900時間はかなり長い時間のように感じますが、1日3時間学習すれば10ヶ月以内に達成できます。コツコツ努力を続けていきましょう。
現在のスコアが700点の場合には、TOEIC900点達成までに600~700時間ほどかかるでしょう。
1日3時間の学習で半年から8ヶ月程度かかる計算です。もちろん、1日の勉強時間をさらに確保できる場合には達成までの時間を短縮することが可能です。
現在のスコアが800点程度の場合には、300時間程度かかるでしょう。
TOEIC500点から600点までスコアアップさせるための時間は200時間程度ですが、800点はすでに非常に高いスコア。ここから100点を伸ばすのはかなり困難です。
そのため、同じ100点でもより多くの時間がかかることは理解できることでしょう。
TOEIC800点の人が1日1時間の学習でTOEIC900点を目指す場合には1年ほどかかる計算になります。
「仕事で忙しくあまり時間がないのでコツコツ勉強をして1年かけてTOEIC900点を目指す」「できるだけ早くTOEIC900点を取得したいので、1日5時間の勉強で2ヶ月で達成を目指す」など人によってそれぞれ。自分のペースで対策を進めましょう。
TOEIC900点を取得するためには、どのような学習をすれば良いのでしょうか。
効率的に対策することで、TOEIC900点達成に必要な学習時間が短縮できます。
ここからは、TOEIC900点を取るためにおすすめの勉強法を紹介していきます。
TOEIC900点に到達するためには、単語や熟語を覚えましょう。
すでに述べた通り、TOEIC900点をクリアするためには10,000語程度の語彙が必要です。
大学受験の際に学習した英単語では足りないケースがほとんどですので「大学受験では英語が武器だった」という人ももう一度TOEICの単語対策をしましょう。
単語・熟語を覚える場合には、単語帳を使うのがおすすめです。スコア別に分かれているものもあるので、TOEIC900点を目指している人はできるだけハイレベルなものを選んで対策すると良いでしょう。
TOEIC900点を達成するために、英語耳を作りましょう。
TOEIC900点を取るためには、リスニングでほぼ満点を狙う必要があります。そのため、英語に耳を慣らしておきましょう。
具体的には、問題集の音源やポッドキャスト、YouTubeやラジオなどを利用するのがおすすめです。
問題集を使うことでTOEICの語彙や背景知識を定着させることができますし、ポッドキャストやYouTubeなどは自分の好きな番組を英語で聞けるため学習のモチベーションが上がります。
自分に合った方法で英語耳を作っておくことで、TOEICのリスニングがより容易に感じられることでしょう。
TOEIC900点を目指している人は、TOEIC対策のできる問題集を解きましょう。
TOEICの出題形式には特徴があります。メールや宣伝ポスターが出題されたり、2~3つの文章に答えがまたがっている「ダブルパッセージ」などTOEIC独自の問題があるため、これらに慣れておくことは必須。
さらに、時間配分に沿って学習する練習もおすすめです。
TOEICは2時間という短い時間で200問という膨大な数の問題を解く必要があります。そのため、大問ごとに1問にかけられる時間を計算し、時間を意識して対策しましょう。
本番形式の問題が収録された問題集もあるため「時間配分の練習がしたい」「一通り全ての問題を一気に解きたい」という場合には模擬試験の含まれる問題集を利用しましょう。
TOEICの勉強法を徹底チェック!スコアアップするために必要な学習方法とは?
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TOEIC900点を取得するためには、自分に合った教材やスクールを利用するのがおすすめです。
それぞれにメリット・デメリットがありますので、自分のライフスタイルや特に対策したい分野などを考慮して使用するものを決めましょう。
まずは色々な教材・サービスを利用してみて、自分に合うものを選んで使用し続けるのがおすすめです。
参考書は、体系的に文法や解き方を学び直したい人におすすめです。
TOEIC900点を目指す人の多くは、基礎的な文法は頭に入っていることと思います。しかし、実際にTOEICの問題を解いてみると「この文法事項を忘れてしまった」ということもあるでしょう。
そのような場合に参考書を使えば、学習したい箇所だけ重点的に学び直すこともできます。
問題集を利用する場合には、できるだけレベルの高いものを選ぶのがおすすめです。
「TOEIC800点以上を目指す人向け」など特定のスコア以上を対象とした問題集があるため、購入の際には対象をチェックしましょう。
TOEICは簡単な問題から難しい問題までまんべんなく出題されます。TOEIC800~900点などのハイスコアを目指す人が間違えやすい問題ばかりを収録した問題集で対策をすることで、効率的にスコアを伸ばすことが可能です。
スマホ1台で学習できるスマホアプリは、単語対策やリスニングの練習におすすめ。
アプリの最も大きなメリットは、持ち運びが楽でいつでも学習できることです。通勤時間やランチタイムなどのスキマ時間を利用してTOEIC対策ができるので、時間を有効活用できます。
「忙しくてなかなかTOEIC対策の時間が取れない」という人もスキマ時間を活用すれば学習時間を増やせます。
学習記録をつけることができるのも嬉しい機能。「ここ1ヶ月毎日勉強できているから、明日から旅行だけど5分だけでも勉強しよう」というようにモチベーションを維持することができます。
TOEIC900点を短期間で目指すためにも、スクールは非常におすすめです。
スクールには英会話スクールだけでなく資格対策コースを設ける英語スクールもあります。TOEICコースがあるスクールもあり、TOEIC対策に特化した学習が可能です。
スクールでTOEIC満点保持者であるプロ講師の指導を受けることで、効率的にスコアアップできます。
2ヶ月、3ヶ月でハイスコアを目指すことのできるスクールもあるので、検討しましょう。
この記事では、TOEIC900点のレベルやおすすめの勉強法について説明をしてきました。
TOEIC900点は非常に高い英語レベルの証明になるもので、その分難易度も高いです。かなりの努力と時間をかけて対策をする必要があるため、途中で諦めたくなってしまう人もいるかもしれません。
しかし、効率的な学習をすることで、短期間でTOEIC900点を達成することも可能。この記事で紹介した勉強法はどれもおすすめなので、ぜひご自身のTOEIC対策に取り入れてみてください。
行き詰まってしまった時には、スクールなどを利用してプロの手を借りるのも良いでしょう。
TOEIC900点の目標を達成して、就職・転職活動に役立てましょう!
Lisa
「英語は楽しい!」という思いを伝えるために、中学校や高校で英語を教えながらライター活動をしています。純ジャパで国連英検A級、英検1級、TOEIC990点を達成しています。独学でもできる英語学習について発信していければと思います。