TOEIC勉強法
TOEIC Study Tips
目次
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TOEIC Listening & Readingは、リスニングセクションとリーディングセクションの2つに分かれています。
リスニングはPart 1~Part 4、リーディングはPart 5~Part 7に分かれており、この記事ではPart 7に焦点を当てて解説をしていきます。
まずは、問題形式や問題数、解き方や時間配分について見ていきましょう。勉強法についても解説していきますので、参考にしてください。
TOEICパート7は長文問題で、4つの選択肢の中から最も適切なものを選ぶ形式です。
文章量が非常に多いため、解くのにかなりの時間がかかります。そのため、時間配分をよく考えることが重要。
初心者・上級者に関わらず、パート7で時間がなくなってしまう人が多いのが現実。パート7の早い解き方が身に付くと、周りに差をつけることができるでしょう。
TOEICパート7は全部で54問あり、リーディングセクションの中では最も問題数の多いパートです。
多くの人が苦手とするパート7で高得点を取れば、全体でもハイスコアが見込めるでしょう。
そのため、パート7の解き方を身につけることと時間配分を意識したトレーニングは非常に重要です。
TOEICリーディングセクションでは、100問を75分間で解きます。
パート5からパート7の3パートあるため、それぞれのパートごとの時間配分を決めておくと当日も焦ることなく時間内に問題を解き終えることができるでしょう。
パート7に使える時間はおよそ50~55分です。
1問にかける時間は1分未満が目安。1つの長文につき4問の出題がある場合には、その長文の問題を全て4分未満で解き終えられるようにしましょう。
1問1分未満と考えると、かなり時間がないように感じると思います。実際、1問を1分未満で解くのはかなり厳しいです。
普段から速読を意識して学習しましょう。
TOEICパート7を攻略するためには、解き方のコツを覚えることが重要です。
パート7はシングルパッセージ、ダブルパッセージ、トリプルパッセージの3つの形式があり、それぞれ解き方も異なります。
シングルパッセージ、ダブルパッセージ、トリプルパッセージの特徴や解き方のコツをそれぞれ見ていきましょう。
シングルパッセージとは、1つの長文を読んで問題を解く形式のこと。
高校・大学入試や英検などでもお馴染みの出題形式です。
シングルパッセージの解き方でおすすめなのが、まずは問題を読んで読み取るべき情報を精査した上で英文を読み進める解き方。
漠然と長文を読むよりも、とってくるべき情報がわかっていた方が読み進めやすいです。
また、シングルパッセージ以外の問題に十分な時間を使えるよう、時間配分には気をつけましょう。
ダブルパッセージとは、2つの長文を読んで問題を解く形式のこと。
情報が2つの長文にまたがっているため、探すのが難しいです。
解き方のおすすめとしては、まずは片方の長文を読み、問題を読んでから、もう片方の長文を読む方法。
最初に片方の長文を読むことで「何の話をしているのか」「ポイントは何か」を把握することができます。
トピックをある程度把握した上でもう片方の長文を読むことで、読解の時間を短縮することが可能です。
トリプルパッセージとは3つの長文を読んで設問に答えるタイプの問題形式です。
「3つも長文を読むなんて大変!」と思う人も多いと思いますが、3つの長文のトピックは同じものなので全く異なる3つの長文を読むよりはずっと簡単です。
しかし、異なる長文からそれぞれ情報を取り出さなければならないため、ある程度の読解力が求められます。
問題形式に慣れておかなければ解くのは難しいので、ぜひTOEIC公式問題集などで解き方や時間配分の練習をしておきましょう。
TOEICパート7には様々なトピックが出題されます。
トピックの例は以下の通り。
・手紙
・Eメール
・チャット
・記事
・広告
・告知
トピックにより解き方は異なるため、それぞれのトピックごとの解き方を見ていきましょう。
手紙の文章では宛先や差出人に注目しましょう。
また、この手紙を出した理由についても理解することで、正答に近づきます。
さらに、文体にも注目すると良いでしょう。フォーマルな手紙であればフォーマルな文体に、カジュアルな手紙であればカジュアルな文体になっているはずです。
このように手紙の性格と解き方を理解することで容易に問題が解けるようになるのではないでしょうか。
また、時間配分としては少なめを見積もっておくと良いでしょう。
Eメールの問題では、差出人や宛先、メールアドレスや送信日、タイトルに注目しましょう。
特に、Subjectとして示されたタイトルを把握することでこのメールの目的が見えてきます。
タイトルと同様に送信日も問題を解く際のカギとなることがあるため、確認が必須です。
普段英語でEメールを行わない人は、問題集などを使った勉強法がおすすめです。
チャットでは、会話の流れや途切れに注目しましょう。
会話の流れを理解することで、チャットの目的がわかります。さらに、会話が途切れている部分では何かが起こっていることが多いです。それぞれのセリフが投稿された時間に注目しましょう。
例えば「書類を探してみる」「買い物に行ってくる」などアクションが隠されているため、そこで何が行われているのか予測する癖をつけましょう。
おすすめの勉強法は、実際に自分でも英語で外国人や日本人の友達とチャットをしてみること。実践をしてみると見えてくるものがあります。
記事の問題では、人名や会社名などが出てきて混乱してしまうことがあります。
まずはじっくりと内容を読む前に固有名詞の確認をしましょう。
人名や会社名がわかれば、かなり文章が読みやすくなるはずです。
おすすめの勉強法は、新聞記事やブログなどの記事を英語で読むこと。読めば読むほど英語での読解に慣れていきます。
パート7で出題される広告は、商品の広告やお店の広告、求人広告など様々。
読み進めるごとに「この広告は何を広めようとしているのか」理解しましょう。
広告の意図がわかれば、問題の正答数も上がるでしょう。
おすすめの勉強法は、実際の英語広告を見てみること。ネット上にたくさん上がっているので、検索してみましょう。
告知というのは、ホテルやレストランの客向けの案内や美術館の案内、道路の閉鎖に関する案内などが挙げられます。
告知に関する英文を見たら、読み手にどのようなアクションが求められているのか推測しましょう。
「申し込む」「メールする」「参加する」などのアクションを必要としている場合があり、これを理解することで正答に近づきます。
さらに、TOEICパート7には複数の問題形式があります。
・推測問題
・語彙問題
・内容把握問題
・NOT問題
・文挿入問題
それぞれの問題形式の特徴を知っておくことで当日焦ってしまうこともなくなります。
さらに、問題形式ごとにおすすめの解き方がありますので、紹介していきます。
推測問題とは「○○はおそらく何だと考えられますか?」というように、文章中のヒントから内容を推測して考える問題のことです。
長文の中で答えが明言されているわけではないため、おおよその概要を掴むことのできる力が必要です。
長文に含まれているいくつものヒントを集めて答えにたどり着けるようにしましょう。
シンプルな問題なので、時間配分は短めに設定しておきましょう。
語彙問題は、文章中に出てくる指定の単語と近い意味の単語を選ぶ問題です。
英単語の意味は1つとは限りません。
その単語だけを手掛かりに答えを探してしまうと間違えてしまう可能性があるため、文章をよく読んで指定の単語が文章中でどのような意味で使われているのか読み取りましょう。
おすすめの勉強法は、とにかく英単語を覚えたり問題を解いたりすること。コツコツ学習を進めると語彙問題のスコアはどんどん伸びていきます。
内容把握問題は、具体的な質問に対して当てはまる答えを4つの選択肢から選ぶ形式です。
内容把握問題は答えが明らかであることが多いので、英文の意味が理解できていれば簡単に正解の選択肢を探すことができます。
勉強法としては、英文の意味を正確に理解できるようになるよう精読をするのが良いでしょう。
NOT問題とは「文章中で○○に関して述べられていないものは何か」というように、当てはまらないものを答える問題のこと。
NOTと大文字でわかりやすく記されていますが、見落としてしまうと「当てはまるものがたくさんあるような気がする」と罠にハマってしまいます。
NOTの文字を見落とさないようにしましょう。
たくさんの問題を解く勉強法がおすすめです。
文挿入問題とは、特定の文が入る場所として正しいものを選ぶ問題形式です。
文章の内容を正しく理解していれば、「突然話が飛んでいるように感じる」という箇所があるでしょう。
指定の文をその箇所に入れて文意が通じるようであればそれが答えとなります。
指示語に注意すると解きやすくなるため、指示語が何を示しているのか注目しましょう。
TOEICパート7対策をする際には、効率的な勉強法で勉強していくことが大事。
ここからは、TOEICパート7に向けたおすすめの勉強法を紹介します。
TOEICパート7でスコアアップするためにおすすめの勉強法は、練習問題を解くことです。
TOEIC独特の問題形式が存在するため、練習問題でそれらの形式に慣れておく必要があります。
また、何度も問題を解く中で多くの表現に触れることが可能。
「見たことがない表現が出ている」「知らない単語があった」という場合にはその都度覚えるようにしましょう。練習問題を解く中で時間配分にも注意するようにしましょう。
TOEICパート7の問題を解く際には、返り読みをしないようにしましょう。
TOEICリーディングは時間の割に問題数が多いため「時間が足りなくて解き終わらない」という人が多いです。
全ての問題を解き終わることができるようになればスコアもおのずと伸びていきます。
そのため、解くスピードを上げられるよう返り読みをなくしましょう。
返り読みをなくすためには、普段から英語の語順で文章を読めるようにトレーニングすることが重要。
精読や速読などのトレーニングが特におすすめです。返り読みがなくなれば時間配分もうまくできるようになります。
TOEICパート7の問題を解けるようにするには、出題パターンに慣れることも大事です。
ある程度の英語力の土台が身についてくると、出題パターンに慣れるだけでかなりの得点アップが見込めます。
この記事で紹介した問題形式や出題パターンをまずはよく理解し、練習問題などを通じて慣れていきましょう。
出題パターンに慣れることで時間配分もできるようになります。
TOEICパート7対策の勉強法としては、精読をすることも有効です。
精読とは、品詞や英文の構造を分析しながら丁寧に読んでいく学習法のこと。
精読をすることで英文の構造が身につき、英文を理解するスピードも上がっていきます。
特に英語学習初心者の人は、精読を学習に取り入れるようにしましょう。
TOEICパート7対策におすすめの勉強法についてはわかってもらえたと思います。
次に、TOEICパート7対策におすすめの参考書を紹介します。
英語学習初心者から上級者まで幅広いレベルに対応できる参考書を紹介しているので、ぜひ利用してみてください。
公式TOEIC Listening & Reading Part 7 速読演習はパート7の問題で速読の練習ができる公式の問題集です。
パート7は時間の割に非常に問題数が多いため、速読力を身につけることが重要。
速読の練習ができる問題集を使用することで、解くスピードがどんどん速くなり正答率も上がります。時間配分を意識しながら解いていきましょう。
世界一わかりやすい TOEICテストの授業(Part 7 読解)はパート7の解き方をわかりやすく解説してくれる参考書です。
パート7を解いて解説を読んでもイマイチ意味がわからないという人もいるのではないでしょうか。
この教材では、パート7の問題を1つずつ非常に詳しく解説しているため、自分だけでは理解できないという人でも問題なく学習ができます。
1駅1題 TOEIC L&R TEST 読解特急は読解問題の練習ができるコンパクトな問題集です。
電車に持ち込んで通勤中に勉強をすることもできるサイズなので、スキマ時間を活用したい人はぜひ購入してみてください。
TOEIC L&R テスト 究極のゼミ Part7はパート7に特化した対策のできる問題集です。
とにかくたくさんの問題をこなすことができるため、問題形式や時間配分に慣れることができます。
次に、TOEICパート7対策におすすめのウェブサイトを紹介します。
スマホやパソコンでTOEIC対策の勉強ができてとてもおすすめですので、ぜひ利用してみてください。
TOEIC公式サイトは、TOEICを運営するIIBCのサイトです。
TOEIC公式サイトにはTOEICのサンプル問題やTOEICの概要が記されているため、「初めてTOEICを受ける」という人は要チェックが必要です。
TOEICの試験の申し込みも公式サイトから行うことができるため、一度チェックをしておきましょう。
English Clubは英語の学習法を紹介するWebサイトです。
「そもそも英語の勉強をどのように進めればいいのかわからない」という人もいるのではないでしょうか。
このWebサイトでは本当に効果的な英語学習法を紹介しているので、自分に合った学習法を見つけることができます。
英語の勉強法に悩んでいる人はぜひ見てみてください。
English Journal Onlineは学習参考書などを販売するアルクの運営するWebサイトです。
パート1からパート7まで全てのパートをカバーし、日本語訳や解説も非常に充実しています。「丁寧な解説が欲しい」「しっかり着実に勉強していきたい」という人に特におすすめです。
Exam EnglishはTOEICなどの英語資格対策のできるWebサイトです。
本番形式の模試が1回分収録されているので本番前のリハーサルにも利用可能。繰り返し解くことで、知識を定着させることができるでしょう。
News in Levelsは、初心者から上級者までレベル別にニュース記事を読むことのできるWebサイトです。
1つの記事ごとにLevel 1~3に分かれているため、自分の現在のレベルに合った難易度で記事を読めるのがポイント。
「英語で知識を取り込みたい」という人に特におすすめです。
次に、TOEICパート7対策におすすめのアプリを紹介します。
スマホ1台でTOEIC対策ができるアプリは非常に便利。スキマ時間を有効活用して、忙しい社会人も勉強を進めていくことができます。
音声データが利用できるケースも多いため、リスニング対策も同時に可能。シャドーイングなどの学習にも適しています。
ぜひ、利用してみてください。
トレーニング TOEIC testは、TOEICに特化した対策ができるアプリです。
完全無料で700問以上の問題を解くことができるため、「お金をかけずにTOEIC対策がしたい」という人におすすめです。
点数別に単語学習をすることもできるのが嬉しいポイントで、「400点レベル」「500点レベル」「600点レベル」「700点レベル」「800点レベル」の5つのレベルに分かれた単語がそれぞれ500問、合計2500問収録されています。
まずは低いレベルの単語から学習し始めて徐々にレベルを上げていくことができるため、ストレスなく学習可能です。
「TOEICの単語をレベル別に学びたい」という人に特におすすめです。
TOEIC Test Part7 模擬試験960問は、パート7の問題だけを960問収録したアプリです。
パート7を攻略するためには、数をこなすことが非常に大切。しかし、パート7だけの対策ができる参考書やアプリはそれほど多くありません。
パート7に絞って学習することで、頻出のトピックに関する理解が深まります。
また、長文を読む中で文法知識や語彙も鍛えられるため、パート5やパート6、リスニングにも役立つでしょう。
「とにかくたくさんの問題を解いて形式に慣れたい!」という人におすすめです。
スタディングは資格対策のできるアプリです。
TOEIC対策講座も収録されており、カリスマ講師の動画や問題演習、総合力向上のトレーニングをすることもできます。
学習ナビゲーション機能もついており、毎日何を学習すべきかアプリが決めてくれます。学習のカリキュラムを自動で作成してくれるのはとても助かります。
「何を学習すればいいのかさっぱりわからない」という人におすすめです。
スタディサプリENGLISHは、英語学習ができるアプリです。
パート7対策だけでなく英単語の勉強やリスニング対策もできます。
TOEIC対策がこれ1つで完結するので、非常に便利です。
さらに、予備校講師の動画を見て学ぶこともできるため「自分で参考書を読んでもなかなか理解できない」という人にもおすすめです。
この記事では、TOEICパート7の概要やおすすめの対策方法、教材などについて紹介をしてきました。
パート7はレベルに関わらず苦手意識のある人が多いパートではありますが、適切に対策をしていくことでハイスコアを目指すことは可能です。時間配分に注意して解くことも忘れないようにしましょう。
「パート7で点数が取れるようになりたい」という人は、ぜひこの記事を参考にパート7に向けた対策を行なってください。
Lisa
「英語は楽しい!」という思いを伝えるために、中学校や高校で英語を教えながらライター活動をしています。純ジャパで国連英検A級、英検1級、TOEIC990点を達成しています。独学でもできる英語学習について発信していければと思います。