TOEIC勉強法
TOEIC Study Tips
目次
TOEICにおいて文法は非常に大切。
しかし「TOEICはリスニングとリーディングができればいいから、文法の知識はいらないんじゃない?」と思っている人も多いのではないでしょうか。
ここからは、まずTOEICにおいて文法の知識を身につけるための勉強をすることが非常に重要である理由について解説していきます。
TOEICのパート5・パート6では文法力が問われる問題が出題されます。
文法の知識がなければ、これらの問題に正答することはできません。
TOEICでハイスコアを目指すためにはパート5やパート6で高得点を取ることがカギ。
取るべきところでしっかりスコアが取れるよう、文法の勉強をしておくことは必須だと言えるでしょう。
文法の学習をすることで、パート5やパート6だけでなくTOEIC全体のスコアに影響が出てきます。
文法の学習をすると、英文の理解力が高まります。単語と単語を繋いでなんとなく理解するのではなく正確に意味が汲み取れるようになるため、リスニングやリーディングの際にも役立ちます。
正確に意味が理解できるようになれば、当然スコアも上がります。
このように、文法の知識を身につけることで全体のスコアに影響が出るため、文法の学習はTOEICのスコアアップに必須だと言えるでしょう。
TOEICに文法の知識が必要だということはわかりましたが「自分の目指すスコアにはどの程度の英文法の知識が必要なんだろう」と疑問に思う人もいるのではないでしょうか。
ここからは、目標スコアレベルに必要な英文法のレベルを解説していきます。
自分の目指すスコアに必要な文法知識を身につけることができるよう、学習を進めていきましょう。
0~215点を目指す人は、英語の文の語順が理解できるようにしておくと良いでしょう。
日本語が「わたしは朝ごはんを食べる」というように、主語+目的語+動詞という語順であるのに対し、英語は ” I eat breakfast.”というように主語+動詞+目的語という語順になっています。
語順の違いがわかれば読める英文も増えるため、まずは語順に関する学習をすることをおすすめします。
220~465点を目指す人は、中学卒業程度の英文法を7割程度身につけることを目標としましょう。
まずは文法問題で高得点が取れることを目指す前に、英語の文章を正確に読み取れることを目指していくと良いでしょう。
英語の文章を正確に理解できるようになれば、リーディング・リスニングのスコアが共にアップします。
470~725点を目指している人は、中学レベルの英文法は完璧に理解できるようにしましょう。
また、TOEICの文法問題を解き、少しずつレベルを上げていくのがおすすめです。
文法力がつけば長文問題の正答率やスピードも上がっていくため、1ヶ月などと期間を決めて短期間でもいいので集中的に文法の学習を行う時間を設けると良いでしょう。
730~855点を目指す人は、高校程度の文法も理解できるようにしておきましょう。
TOEICに出題される文法はそれほど複雑なものはありませんが、レベルの高い文法が理解できるようになると読める英文が増えます。
ハイレベルな知識が身に付くことによってTOEICレベルの文法問題は簡単に感じるようになるため、余裕を持って試験に臨めます。試験攻略にはメンタル面も大事。
自分にとって簡単だと思える内容が増えるよう、少し難しい内容にもチャレンジしてみることが重要です。
860点以上を目指す人は、文法はほぼ完璧になるまでTOEIC対策用の文法問題集を使って対策していくのがおすすめです。
TOEIC満点に近いスコアを目標にしていると文法以外にも対策すべきことがたくさんあるため時間が足りないと感じてしまうかもしれませんが、1日5分でも文法問題に触れる時間を取るのが良いでしょう。
TOEICのパート5とパート6には文法知識を問う問題が出題されることについてはすでに述べましたが、実際にはどのような問題パターンがあるのでしょうか。
ここからは、TOEICの英文法問題のパターンについて詳しく見ていきます。
また、それぞれのパターンの問題の解き方のコツについても見ていきましょう。
TOEICの文法問題には、以下のような問題パターンがあります。
・語彙問題
・品詞問題
・文法問題
語彙問題とは、似た意味の異なる単語から最も合うものを選ぶ形式です。熟語や句動詞が出題される場合もあるため、広い範囲で学習をしておく必要があります。なんとなくで覚えておくと答えを1つに絞ることができないため、しっかりと細かい部分まで覚えておくのがおすすめです。
品詞問題は、語幹と呼ばれるベースが同じ単語が4つ並べられ、その中からふさわしい品詞の単語を選ぶ形式です。品詞に関するルールが英語には多くあるため、文法の学習をしながらそれらのルールを覚えていく必要があるでしょう。
文法問題は、動詞の活用や時制などたくさんの種類の問題が出題されます。語彙問題でも品詞問題でもないものが文法問題に分類されます。文章の流れにも合い、かつ文法的にも正しいものを選ばなければならないため、読解力と文法力の両方が必要です。
TOEICの英文法問題にはこれらの3パターンがあるため、全てのパターンに対応できるようにすることが重要です。
ここからは、それぞれの問題の解き方のコツをお伝えしていきます。
語彙問題の解き方としては、単語をたくさん覚えておくことが最重要でしょう。問題の意味をまずは正確に理解し、どのような単語が入るのか推測します。
選択肢の単語の意味を知らなければ正解を選ぶのは非常に難しいため、多くの単語を学習する必要があります。
TOEICに出やすい単語は決まっているため、TOEIC用の単語帳を利用して学習を行いましょう。
品詞問題に関しては空欄の前後を確認してどの品詞が入るのか考えましょう。英語の文章の構造をしっかり頭に入れておくことで、空欄に入るべき単語の品詞が判ります。
文法問題についてはかなりのバリエーションがあるため、TOEICの文法問題集を解いて練習しておくことをおすすめします。
ここからは、TOEICの英文法で高得点が取れる勉強法を紹介していきます。
「文法力を上げたい」「文法問題でいつも点数を落としてしまう」という人は、特にこの記事を参考にして対策をしてみてください。
TOEICの英文法問題でスコアを取るためには、文法の基礎を固めることが重要です。
文法の基礎が固まっていないと長文の内容が正しく理解できません。
また、パート5やパート6の文法問題についても文法の基礎ができていなければ得点することができないので、基礎は非常に重要です。
中学・高校で使用する英文法の参考書や問題集を使用して学習を進めていきましょう。
TOEICの英文法問題でスコアを狙うには、文法問題の解き方を学ぶことも重要です。
TOEICの文法問題には独特なものもあるため、どのように問題を解けば良いのか学ぶことはとても役に立ちます。
TOEICの参考書で文法問題の解き方を学ぶことができます。独学では厳しいという人は、英語スクールなどに通うのも有効です。
時間配分を気にしながら公式問題集を解くことで、本番のイメージができるようになります。
TOEICは時間の割に問題数が多いため「時間内に解き終わらない」というケースが非常に多いです。
そのため、公式問題集を時間内に解けるように繰り返し練習しましょう。
これまで、TOEICの英文法で高得点が取れる勉強法を紹介しました。
では、どのような教材を利用して英文法の学習を行えば良いのでしょうか。
ここからは、英文法対策におすすめの教材の選び方を紹介していきます。書店やオンライン販売などで教材を購入する際の参考にしてください。
TOEICの英文法教材を選ぶ際には、自分の英語のレベルに合ったものを選ぶことが重要です。
自分のレベルよりも難しい教材を選んでしまうと「難しくてまったく手がつけられない」と感じてしまい、勉強のモチベーションも下がってしまいます。
逆に簡単すぎる教材を選んでしまうと得られるものが何もなく、せっかくの学習時間が無駄になってしまいます。
レベルの高すぎる教材を選ぶのも、レベルの低すぎる教材を選ぶのも、どちらもデメリットがありますので、自分の英語レベルに合ったものを選ぶようにしましょう。
おすすめは、7割程度がすでに理解でき、3割程度がわからないレベルのもの。
この程度のものを選ぶことによってモチベーションが下がることもなく、ちょうどよく学ぶことができます。
英文法の参考書を選ぶ際には、解説が詳しく掲載されているものを選びましょう。
独学で勉強する場合には、わからない問題は解説に頼るしかありません。
解説が詳しく書かれていれば、間違えてしまった問題から多くを学ぶことが可能。他の問題にも応用できる知識が身につくので効率的にスコアを伸ばすことが可能です。
そのため、解説が詳しく掲載されている教材を選ぶようにしましょう。
特に、解説が別冊になっているものを選ぶのがおすすめです。
TOEICの英文法対策を行う参考書を選ぶ際には、発売日が古すぎないものを選ぶことが重要です。
TOEICの問題傾向や出題形式は年々変わっています。
そのため、古すぎる参考書を使用してしまうと形式が異なり「せっかく勉強したのに実際の問題とかなり違う」となってしまうことも。
そのような事態にならないよう、できるだけ新しい参考書を選ぶことをおすすめします。
ここからは、TOEICの英文法におすすめの参考書を紹介します。
初心者の方から上級者の方まで使える参考書をピックアップして紹介しているので、参考書を探している人はぜひ参考にしてみてください。
中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。は中学の英語がわかりやすく解説されている参考書兼問題集です。
単元ごとの易しい解説の後に問題が収録されており、問題もそれほど難易度の高いものではないので、「英語は中学レベルからわからない」という人でも心配なく学習ができるようになっています。
TOEICの文法を学習する際にはまず中学レベルの知識を身につけることが先決なので、中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。を一通りこなすことで英文法の基礎が固まります。
世界一わかりやすい英文法の授業はカリスマ予備校講師の関先生の解説が収録された英文法の参考書です。
英文法を学びたいけれど参考書はわかりにくい用語が使われており理解しにくいと感じている人もいるのではないでしょうか。
世界一わかりやすい英文法の授業では、難しい用語は一切使わず解説がなされています。
中学レベルの英文法の知識がない人でも問題なく学べるようにつくられているので、英文法学習初心者の人でもしっかりと理解することが可能です。
「今までは英文法の学習が続かなかった」という人でも理解できる内容となっているため、ぜひ手に取ってみてください。
1駅1題! TOEIC L&R TEST 文法特急はTOEICの問題が1ページに1問収録された問題集です。
解説もたっぷり1ページを使用して書かれており、しっかりと知識を身につけることができます。
独学でTOEIC対策をすると頼りにできるのは解説のみ。
詳しい解説が書かれているのは非常に助かります。
さらに、1駅1題! TOEIC L&R TEST 文法特急はコンパクトで持ち運びも楽々。電車の中で学習しても周りの迷惑にならないため、通勤時間を活用して勉強ができます。
「スキマ時間で文法の学習がしたい」という人には1駅1題! TOEIC L&R TEST 文法特急がおすすめです。
キク英文法はアルクから出版されている参考書で、耳から英語を学習できるものです。
「自転車通勤なので参考書で勉強することができない」という人もいるのではないでしょうか。「健康のためにランニングをしているのでその時間を有効に活用したい」という人もいることでしょう。
キク英文法では、TOEICの英文法問題を解くのに必要な知識をダウンロード音声で学習することが可能。
耳から学習できるので「ながら勉強」が叶います。
身体を動かしながらの学習は、実際に頭に入りやすいことがわかっています。そのため、歩いたり走ったりしながら音声を聞いてインプットをすることで英文法の知識の定着率が高まるでしょう。
「健康と英語力の両方とも欲しい!」という人は、ぜひキク英文法を活用してみてください。
TOEIC®L&Rテスト文法問題でる1000問はTOEICの文法問題を1000問収録した問題集です。
英文法問題は、多くの問題を解けば解くほど理解が深まります。問題のバリエーションも限られているため、たくさんの問題を練習すれば同じ問題が本番の試験で出題されることも。
TOEIC®L&Rテスト文法問題でる1000問には1000問という膨大な量の問題が収録されているため、文法問題はこの1冊でマスター可能。1冊で全てカバーできるというのは非常に助かります。
「たくさんの問題集を買うのはちょっと・・・」「1冊を極めたい!」という人はTOEIC®L&Rテスト文法問題でる1000問を使用してみるのがおすすめです。
ここからは、TOEICの英文法対策におすすめのアプリを紹介していきます。
アプリはスマホ1台で学習できるため、通勤中やランチタイムなどのスキマ時間を利用して英文法対策ができます。
「仕事で忙しい」という人にぜひおすすめしたい学習法ですので、アプリでの学習を検討してみてはいかがでしょうか。
早打ち英文法とは、ゲーム感覚で英文法を学習できるアプリです。
中学や高校で学ぶ英文法が21のカテゴリーに分かれており、これらの英文法を西部劇のようなシチュエーションの中で学習できます。
画面に英単語が出てくるので、それらを正しい語順で撃ってい苦ゲームや、空所に入るものを選んで撃っていくゲームなど、英文法の学習なのにシューティングゲームのように楽しむことが可能です。
回答をした後に「つまづきやすいポイントの解説」が出てくるため、しっかりと根拠を持って答えを選ぶことができるようになります。
反復練習に非常に向いているゲームなので「問題集での勉強は苦手なので楽しく英文法を学びたい」「とにかく文法の学習で数を多くこなしたい」という人に非常におすすめです
NHK語学はNHKが公式に提供する英語アプリです。
NHKラジオで学んだ単語を復習でき、2500もの単語をマスターすることができます。
ラジオのキーフレーズと解説をチェックすることができるため、ラジオから直接学べますし、デイリークイズという形でクイズ形式で学習もできます。
発音チェックやテストなどもあるため、総合的な英語力を身につけることが可能です。
ラジオは毎週更新されるため「生きた英語を学びたい」という人にとてもおすすめ。
個別の単語帳や英文法問題集などの購入の必要がないのも嬉しいポイントです。
Speedy Grammarは文法学習ができるアプリです。
200以上のレッスンが収録されており、初心者から中級レベルの学習者まで学習可能。
練習問題や練習ゲーム、リスニングなどいろいろな形で学習ができます。
アメリカ英語とイギリス英語の発音から選択することができるため「イギリスに留学したいからイギリス英語を学びたい」「アメリカ人のように話せるようになりたい」という人も自分の目的に合わせて学べます。
「手軽に英文法を学びたい」という人には、Speedy Grammarがおすすめです。
トレーニングTOEIC testは完全無料で700問以上のTOEICの問題を解くことのできるアプリです。
参考書や有料アプリを利用すると少しお金がかかってしまいますが、無料で問題が解けるというのは非常に嬉しいポイントです。
英単語対策を点数別に行うこともできるので、自分のレベルに合った英単語を学習できます。
「お金をかけずにTOEIC対策がしたい」という人はトレーニングTOEIC testがおすすめですので、ぜひ利用してみてください。
スタディサプリはスマホまたはパソコンで学習ができるサービスで、TOEIC専用のコースもあります。
TOEICテスト20回分の問題が収録されているため、思う存分問題演習ができます。
1回3分から学習ができるため、通勤中や家事の合間など少しだけ空いた時間に学習可能。スキマ時間を有効活用できます。
カリスマ講師の関先生の文法解説や練習問題、AIによるランク判定などもあり、自分に必要な学習がいつでもできます。
実際に1ヶ月で150点以上スコアアップした例もあるため、短期間でTOEICスコアを伸ばしたいと考えている人に非常におすすめ。もちろん長期間をかけて大きくスコアをアップさせたい人にもぴったりです。
この記事では、TOEICの英文法対策におすすめの勉強法や教材などについて説明をしてきました。
問題パターンや解き方のコツについても解説をしたので、TOEICの英文法問題のイメージが湧いたのではないでしょうか。
TOEICの英文法問題でハイスコアを目指したい人は、ぜひこの記事を参考に英文法対策をしてみてください。
Lisa
「英語は楽しい!」という思いを伝えるために、中学校や高校で英語を教えながらライター活動をしています。純ジャパで国連英検A級、英検1級、TOEIC990点を達成しています。独学でもできる英語学習について発信していければと思います。